Windowsの起動時に「お使いのPCまたはデバイスは修復する必要があります」というメッセージが表示され、起動が止まってしまうことがあります。何度再起動しても同じ画面が表示される場合、Windowsの起動を担うシステムファイルやブート構成データ（BCD）の破損が原因である可能性が高いです。
このまま放置したり誤った操作を繰り返すと、Windowsの復旧が困難になり、大切なデータを失うリスクが高まります。
本記事では、こうしたエラーの主な原因と、それぞれのケースに応じた効果的な対処法をわかりやすく解説します。手順を誤らなければ、安全に復旧できる可能性があります。
対応に不安がある場合は、無料の初期診断をご利用ください。24時間365日受付で、安全な復旧方法をご提案します。
目次
「お使いのPCまたはデバイスは修復する必要があります」と表示された場合の症状と注意点
Windows起動時に「お使いのPCまたはデバイスは修復する必要があります（Your PC/Device needs to be repaired）」という青い画面が表示されることがあります。これは、Windowsが起動に必要な重要ファイルや構成情報を読み込めなかったことを示すエラーメッセージです。
このメッセージは、システムが通常の方法で起動できないことを知らせており、何らかの深刻なトラブルが発生しているサインです。軽度のトラブルであれば復旧できる場合もありますが、状態によってはデータにアクセスできなくなるリスクもあります。
- 「エラーコード：0xc000000f」「0xc0000225」などが表示される
- 「回復」画面で停止し、Windowsが起動しない
- 「リカバリーツールの使用が必要です」と表示される
- キーボード操作を受け付けず、画面がそのまま止まる
- 電源を入れ直しても毎回同じ画面が表示される
このような状態になると、OSの自動修復や再起動では回復できないことが多く、無理に操作を続けると大切なデータが消失するリスクもあります。
特に中に重要なファイルや業務データが保存されている場合、自力での修復を試みる前に、まずはデータ復旧の専門業者にご相談いただくことをおすすめします。診断のみであれば無料で対応しているサービスもありますので、早めの判断がデータを守る第一歩となります。
「お使いのPCまたはデバイスは修復する必要があります」エラーの主な原因
このエラーの原因は多岐にわたり、ソフトウェアの破損からハードウェアの不具合まで、さまざまな要因が考えられます。問題の根本を特定し、適切な対応を行うことが重要です。
ブート構成データ（BCD）の不具合
Windowsの起動時には、OSの読み込みに必要な情報を「ブート構成データ（BCD）」から参照します。しかし、BIOS（起動）設定の変更ミスや、ウイルス感染、強制終了などの影響でこのBCDが破損すると、正常に起動できなくなり、「お使いのPCまたはデバイスは修復する必要があります」というエラーが表示されることがあります。ブートローダーが正しく読み込まれないため、OS起動に支障が出る状態です。
ドライバーの互換性問題
Windowsはハードウェアを制御するためにドライバーを使用しますが、アップデート後に古いドライバーとの相性が悪くなったり、ドライバー自体が破損すると、起動エラーの原因になることがあります。特に新しく接続した周辺機器のドライバーが影響している場合もあり、不具合が出た場合はそれらを外して確認することが推奨されます。
システムファイルの破損
Windowsの動作は多数のシステムファイル（Windowsの起動や基本操作に必要な重要ファイル群）によって支えられていますが、突然のシャットダウンやアップデートの失敗、マルウェアの影響などによってこれらのファイルが損傷すると、起動時にエラーが発生する原因になります。ファイルが欠損するとOSが正しく読み込まれず、「修復が必要」と表示されることがあるため、こうした状況には注意が必要です。
ハードウェアエラー
「カチカチ」「カリカリ」といった異音が聞こえる場合、HDDやSSDの物理的な損傷が進行している可能性があります。この状態で無理に再起動を繰り返すと、ディスクの劣化が進み、データが完全に読み取れなくなる恐れがあります。
このような状況では、市販の修復ソフトを使用するのは絶対に避けるべきです。誤った処置を行うことで、デバイスが完全に故障し、復旧が困難になるケースが多く報告されています。
異音がするHDDやSSDは、専門的な設備がなければ適切に処置できません。大切なデータを守るために、少しでも異常を感じたら、すぐに専門業者へご相談ください。
当社では、初期診断はすべて無料。24時間365日体制で受付を行っており、最短での対応を行います。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
「お使いのPCまたはデバイスは修復する必要があります」とエラーが出る――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
このエラーが表示される場合、起動に必要なシステムやストレージに問題が生じている可能性があります。この状態で安易に初期化や分解を行うと、重要なデータを失ったり、状況を悪化させるリスクがあります。特に内部の故障が原因であれば、自力での対応には十分な注意が必要です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績50万件以上（2011年1月～）の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合92.6%（※2025年9月実績。一部復旧：完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧：復旧希望データを100％復旧できた場合）という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が8,000件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
「お使いのPCまたはデバイスは修復する必要があります」エラーの対処法
Windowsの起動時に「お使いのPCまたはデバイスは修復する必要があります」というメッセージが表示され、PCが正常に起動できなくなることがあります。このエラーは、システムファイルの破損、ブート構成データ（BCD）の不具合、ハードウェア障害などが原因で発生します。
以下の対処法を順番に試すことで、多くの場合このエラーを解決できます。
スタートアップ修復の実行
WindowsのインストールメディアまたはUSBを使用して、スタートアップ修復を試します。この方法は、システムファイルの破損や軽微なブートエラーを自動的に修正することができます。
- 別のPCでMicrosoft公式サイトからWindowsインストールメディアを作成し、USBメモリに保存。
- エラーが発生しているPCにUSBメモリを接続し、電源を入れる。
- 起動時に「F2」または「DEL」キーを押し、BIOS/UEFI画面を開く。
- ブートオプションをUSBメモリからの起動に変更し、設定を保存して再起動。
- 「Windowsセットアップ」画面が表示されたら、「コンピューターを修復する」→「トラブルシューティング」→「スタートアップ修復」を選択。
- 修復プロセスが完了するまで待機し、PCを再起動。
BCDの再構築（コマンドプロンプト使用）
ブート構成データ（BCD）が破損していると、Windowsが正しく起動できません。コマンドプロンプトを使用してBCDを再構築することで、起動エラーを解消できる可能性があります。
- WindowsインストールメディアからPCを起動し、「コンピューターを修復する」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択。
- 以下のコマンドを順番に入力し、Enterキーを押す。
bootrec /scanos（既存のWindowsインストールをスキャン）bootrec /fixmbr（マスターブートレコードを修復）bootrec /fixboot（ブートセクターを修復）bootrec /rebuildbcd（BCDストアを再構築）- プロセスが完了したら、PCを再起動し、エラーが解消されたか確認。
システムファイルの修復
Windowsのシステムファイルが破損していると、正常に起動できなくなることがあります。コマンドプロンプトを使用してシステムファイルを修復することで、エラーを解消できる可能性があります。
- WindowsインストールメディアからPCを起動し、「コンピューターを修復する」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を開く。
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す。
sfc /scannow（システムファイルをスキャンし、破損している場合は修復）- 修復が完了したら、PCを再起動。
- 追加で以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す。
dism /online /cleanup-image /restorehealth（Windowsのイメージを修復）- プロセスが完了したら、PCを再起動し、エラーが解消されたか確認。
ハードウェア診断
HDD/SSDの故障やメモリの異常が原因でWindowsが起動しない場合があります。以下の手順でハードウェア診断を行い、問題を特定します。
- PCの電源を切り、すべての周辺機器（USB機器、外付けHDD、プリンターなど）を取り外す。
- 再度電源を入れ、エラーが解消されるか確認。
- Windows メモリ診断を実行（検索バーに「メモリ診断」と入力し、ツールを開いて再起動）。
- HDD/SSD診断のために、以下のコマンドをコマンドプロンプトで入力し、Enterキーを押す。
chkdsk C: /f /r（ディスクのエラーチェックと修復を実行）- 完了後、PCを再起動し、問題が解消されたか確認。
セーフモードでの復旧
セーフモードは、最低限のドライバーとサービスのみを使用してWindowsを起動するモードです。ここからシステムの復元やドライバーの更新を行うことで、問題を解決できる場合があります。
- PCの電源を入れ、Windowsロゴが表示されたらすぐに電源ボタンを長押しして強制終了。
- これを2〜3回繰り返すと、「自動修復を準備しています」の画面が表示される。
- 「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選択。
- 再起動後、キーボードのF4キーを押して「セーフモード」を選択。
- Windowsがセーフモードで起動したら、以下の作業を試す。
- 「デバイスマネージャー」を開き、最新のドライバーに更新する。
- 「システムの復元」を実行し、エラーが発生する前の状態に戻す。
- 完了後、PCを再起動し、正常に動作するか確認。
高度な対処法（システムの復元・再インストール）
上記の方法でエラーが解決しない場合、システムの復元またはWindowsのクリーンインストールを行うことで解決できる可能性があります。ただし、クリーンインストールを行うとデータが消去されるため、事前にデータのバックアップを推奨します。
- PCを再起動し、「コンピューターを修復する」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「システムの復元」を選択。
- 復元ポイントの一覧が表示されるので、エラーが発生する前の日付の復元ポイントを選択。
- 画面の指示に従い、システムの復元を実行。
- 完了後、PCを再起動し、正常に動作するか確認。
- 別のPCでMicrosoft公式サイトから「メディア作成ツール」をダウンロード。
- インストールメディア（USBまたはDVD）を作成。
- エラーが発生しているPCにUSBを接続し、起動時に「F2」または「DEL」キーを押してBIOS/UEFIを開く。
- ブート順をUSBメモリが最優先になるよう変更し、設定を保存して再起動。
- 「Windowsセットアップ」画面で「カスタムインストール」を選択し、「設定を引き継がない」を選択してクリーンインストールを実行。
- 画面の指示に従い、Windowsのセットアップを完了。
対処法を試しても問題が解消しない場合や、ストレージの不具合が疑われる場合は、無理に操作を続けるのは避けるべきです。内部の障害やデータ破損が進行すると、復旧の難易度が大きく上がってしまいます。そのため、早めに専門のデータ復旧業者へ相談することが重要です。
デジタルデータリカバリーは、これまでに50万件以上の相談実績（※1）を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合92.6%（※2）という高い成果を上げています。相談・初期診断は無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談いただけます。
※1 期間：2011年1月以降
※2 2025年9月実績。一部復旧：完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧：復旧希望データを100％復旧できた場合
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断まで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは「データ復旧専門業者17年連続データ復旧国内売上No.1」（※1）の実績を持つデータ復旧業者です。
データ復旧の技術力として、一部復旧を含む復旧件数割合92.6%（※2）を誇っています。
他社で「復旧不可能」と判断された機器を、当社が復旧に成功した事例は数えきれません。実際に、他社復旧不可相談件数でも8,000件超 (算出期間：2016年6月1日～) を超えています。
これこそが“データ復旧の最後の砦”と呼ばれる理由です。どんな状態でも、諦める前にまずはご相談ください。最善を尽くしてデータを取り戻します。
※1：データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを提供し、その売上が総売上の50％以上を占める企業のこと。第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく（算出期間：2007年～2023年）
※2：2025年9月実績。一部復旧：完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧：復旧希望データを100％復旧できた場合
相談から初期診断まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数50万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計ご相談件数50万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
