Windowsのイベントビューアーで「DCOMはサーバーを実行するためにサービス(wuauservなど)を開始しようとしたときに、エラー1115が返されました」といったメッセージを見て、システムに重大な障害が発生しているのではと不安になっていませんか?
DCOMエラー1115は、特定のサービスが正常に起動できなかったときに記録されることが多く、Windows Updateやサービス権限に起因することがあります。
設定を誤るとサービスやアプリの起動に影響を及ぼすリスクがあるため、注意深い対処が求められます。
繰り返し発生する場合は、サービスの再設定やシステムの整合性チェックを行うことで改善が見込めます。
本記事では、DCOMエラー「1115」の基本原因と、安全にできる対処方法を順を追って紹介します。
DCOMやWindows Updateの不具合によって重要なファイルにアクセスできないなど、データの問題が生じている場合には、デジタルデータリカバリーが24時間365日対応・初期診断無料でご案内しています。
目次
DCOMエラー1115とは?エラーの症状
DCOM(Distributed Component Object Model)エラー1115は、Windowsがあるサービスやアプリケーションを起動しようとした際に、それが正常に実行できなかった場合に表示されるエラーです。
イベントビューアー上では、以下のように表示されます。
「DCOMはサーバーを実行するためにサービス(wuauserv など)を開始しようとしたときに、エラー「1115」が返されました。」
多くの場合、Windows Updateに関するサービス「wuauserv」や「TrustedInstaller」などが対象となっており、アップデート処理や初期起動時に記録されます。
DCOMエラー1115は、バックグラウンドで重要なサービスが正常に動作していない可能性があり、更新不具合やアプリの不具合につながることもあります。
DCOMエラー1115の主な症状
DCOMエラー1115が発生しているPCでは、以下のような症状が見られることがあります。
- イベントビューアーに1115エラーが記録される
- Windows Updateが途中で停止する
- 特定サービス(wuauserv等)の起動失敗
- PCの起動直後に動作が重くなる
- 一部アプリが起動しない・不安定になる
DCOMエラー1115の発生は、軽度な一時的な不具合から、権限やレジストリ設定の破損など複雑な問題までさまざまなケースが想定されます。
原因を誤って判断して設定を変更すると、他のサービスに影響を与えるリスクもあるため、安易な変更には注意が必要です。
当社では相談から初期診断まで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
DCOMエラー1115の原因
DCOMエラー1115が発生する原因は1つではなく、複数の条件が重なっていることもあります。以下では代表的な原因を項目ごとに紹介します。
対象サービスの起動失敗
wuauserv(Windows Update)やTrustedInstallerなど、DCOMを利用するサービスが何らかの理由で起動できないと、DCOMエラー1115が記録されます。
サービスの一時停止や破損状態も考えられます。
Windows Update関連の不整合
更新プログラム適用中の中断、アップデート失敗、コンポーネント破損などにより、関連サービスが正常に動作しなくなることがあります。これが間接的にDCOMエラーを引き起こすことがあります。
サービス権限の問題
DCOMやCOMサーバーの実行には適切な権限が必要です。これがユーザー設定変更、セキュリティポリシー、または構成ミスによって失われていると、エラーが発生します。
レジストリの破損や設定不備
対象サービスの起動に必要なレジストリキーが破損していたり、無効化されていたりすると、正常に起動できずDCOMエラーが記録されることがあります。
システムファイルの破損
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
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DCOMエラー1115の対処法
DCOMエラー1115が繰り返し発生する場合、以下のような対処を段階的に実施することで改善されるケースがあります。
PCを再起動する
一時的なメモリ不良やサービスの競合であれば、PCの再起動で解消する場合があります。
- すべてのアプリケーションを終了します。
- 「スタート」→「電源」→「再起動」を選択します。
- 再起動後にイベントビューアーを確認し、再発していないかチェックします。
システムファイルとサービスの修復
Windowsのシステムファイルやサービス構成に問題がある場合、コマンドによる修復が効果的です。
- スタートメニューで「cmd」と入力し、右クリック→「管理者として実行」。
- 以下のコマンドを順番に入力します:
sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth
- 処理完了後に再起動し、エラーが改善しているか確認します。
イベントログから該当サービスを確認
エラーが出ているサービス名やアプリ名を特定し、その再設定や再インストールを検討します。
- 「イベントビューアー」を開き、「システム」ログを選択。
- エラー1115を探し、メッセージ内のサービス名を確認します。
- 該当サービスを「services.msc」または「dcomcnfg」で再設定または再起動します。
ファイアウォールやセキュリティソフトの確認
セキュリティソフトがDCOM通信を遮断しているケースでは、例外設定が必要です。
- 使用しているウイルス対策ソフト・ファイアウォールの設定画面を開きます。
- 「DCOM」「WMI」「RPC」などがブロックされていないか確認。
- 必要に応じて例外ルールを追加し、再起動します。
専門業者に相談する
対処を試しても改善せず、アプリの起動不良やシステム不安定が続く場合、誤設定によるトラブル拡大やデータ損失のリスクがあるため、早めの対応が求められます。
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よくある質問
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この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。









































