- PDFを開こうとするとエラーが出る
- 真っ白で表示されない
- 保存したファイルが破損している
こうした症状がある場合、PDF自体が壊れている可能性があります。特に契約書や請求書など重要なデータが含まれている場合、業務への影響も大きくなります。
壊れたPDFを何度も開こうとすると状態が悪化し、復旧が難しくなることもあります。焦らず、正しい手順で対処することが大切です。
この記事では、PDFが開けない主な原因と今すぐ試せる対処法をわかりやすく解説します。軽度の破損なら設定の見直しで改善するケースもあります。
ただし、破損が深刻な場合や業務に支障が出ている場合は、自己判断での操作は避けてください。当社では24時間365日、無料の診断とお見積りを行っています。大切なPDFデータを守るために、まずはご相談ください。
目次
PDFファイルが開かない原因
PDFファイルが開かない原因には以下の通りです。
| 原因 | 説明 |
|---|---|
| PDFファイルを読み込むソフトがない | PDFリーダーソフト(Adobe AcrobatやAdobe Readerなど)がインストールされていない場合、ブラウザ上での簡易表示以外では、PDFファイルを開いたり印刷・変換したりすることができません。 |
| PDFファイルを読み込むソフトのバージョンが古い | PDFは規格のバージョンアップごとに新しい機能が追加されており、古いPDFリーダーでは新しい規格に対応できない場合があります。その結果、最新のPDFが開けなかったり、表示が崩れたり一部機能が使えないといった問題が生じます。 |
| PDFファイルがウイルスに感染している | ウイルスに感染したPDFファイルがメール添付などで送られてきた場合、ファイルが開けないだけでなく、開こうとすることでパソコン本体や同じネットワーク上の他の機器にも悪影響を及ぼす危険があります。 |
| ブラウザのキャッシュ(一時データ)が残っている | Microsoft EdgeやGoogle ChromeなどのブラウザでPDFを開く際、キャッシュ(一時データ)が原因で正しく読み込めず、空白画面やエラーメッセージが表示されることがあります。キャッシュの削除によって改善する場合があります。 |
| PDFファイルが破損している | PDFは内部構造が壊れると正常に表示できず、エラー表示や白紙画面になることがあります。 |
破損のきっかけは意外に身近で、ダウンロード中の通信切断、USBの不適切な取り外し、急な電源断など、日常のちょっとした出来事でも発生します。
特に契約書や重要な写真をまとめたPDFが壊れてしまうと深刻です。
フリーソフトで無理に修復するとデータがさらに壊れる危険もあるため、無理な操作は避け、早めにデータ復旧業者へ相談するのが安全です。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
「PDFファイルが開けない」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
PDFファイルが開けないからといって、何度も開いたり別ソフトで無理に開こうとすると、破損が進む可能性があります。中に重要なデータがあるなら、誤った操作をする前に専門業者へ相談するのが安全です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績50万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合)という業界トップクラスの技術力
- 他社復旧不可相談件数は8,000件超 (算出期間:2016年6月1日~) で独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
PDFファイルが開けないときの対処法
ここでは、ソフトや設定、PDFファイル自体に原因がある場合に自分で試せる操作をまとめています。PDFが開けないときは、思いつく操作を無闇に試すのではなく、原因の可能性が高いものから順に確認することが重要です。
なお、ソフトの再インストールや設定の見直しは安全に行えますが、HDD・SSDの異音やフォルダーにアクセスできない場合はストレージ障害の可能性があります。
作業中にエラーが増えるなど異常を感じたら、自己対処は控え、データ復旧専門業者への相談も検討してください。
無料のPDF閲覧ソフトをインストールして既定アプリに設定する
PDF閲覧ソフトが入っていない、または適切に関連付けされていない場合は、まずAdobe Acrobat ReaderなどのPDFリーダーをインストールし、PDFファイルを開く標準のアプリとして設定します。これにより、ファイルをダブルクリックするだけで安定して開けるようになり、印刷や注釈の追加などの基本操作も行いやすくなります。
- ブラウザーでAdobeの公式サイトを開き、「Acrobat Reader のダウンロード」ページにアクセスします。
- オプションの追加ソフトが表示されている場合は内容を確認し、不要であればチェックを外してから「ダウンロード」ボタンをクリックします。
- ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックし、画面の案内に従ってインストールを完了させます。
- インストール後、エクスプローラーで任意のPDFファイルを右クリックし、「プログラムから開く」から「別のアプリを選択」をクリックします。
- 一覧から「Adobe Acrobat Reader」を選び、「常にこのアプリを使って .pdf ファイルを開く」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
- PDFファイルをダブルクリックし、Acrobat Readerで問題なく開けるか確認します。
ブラウザーの拡張機能を無効化しキャッシュを削除する
Webページ上のPDFだけが開けない、画面が真っ黒のまま止まるといった場合は、ブラウザーの拡張機能やキャッシュが影響している可能性があります。拡張機能を一時的に無効化し、キャッシュを削除することで、正常に表示できるようになるケースが多くあります。
- Google Chromeを起動し、画面右上の縦に点が三つ並んだボタンをクリックします。
- 表示されたメニューから「拡張機能」→「拡張機能を管理」を開き、PDF表示に影響していそうな拡張機能のスイッチをオフに切り替えます。
- 同じく右上のメニューから「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」を選択します。
- 「期間」を「全期間」など適切な範囲に設定し、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて「データを削除」をクリックします。
- Chromeを一度閉じてから再度起動し、問題のPDFを開いて表示が改善しているか確認します。
パスワード保護されたPDFのロックを正しく解除する
パスワードで保護されたPDFは、正しいパスワードを入力しない限り開くことができません。取引先から送られてきたファイルの場合、メール本文や別メールでパスワードが共有されていることが多いため、まずは案内されているパスワードを確認しましょう。
また、パスワードを知っていて、社内で扱いやすいよう保護を解除したい場合は、Acrobatを利用して設定を変更できます。
- Acrobatを起動し、「ファイル」メニューから対象のPDFファイルを開きます。表示されたダイアログで正しいパスワードを入力して開きます。
- PDFが表示されたら、画面左側もしくは上部メニューから「すべてのツール」を開き、「PDFを保護」や「保護」関連の機能を選択します。
- 表示された設定画面で「セキュリティを削除」または「パスワードを削除」などの項目を選びます。
- 確認のダイアログが表示された場合は内容を確認し、問題なければ「OK」をクリックします。
- 上書き保存または別名で保存して、パスワード無しで開けるかを確認します。社外へ再送信する場合は、情報の取り扱いルールに注意してください。
Adobe Acrobat / Acrobat Reader を最新バージョンに更新する
古いバージョンのAcrobatやAcrobat Readerを使っていると、新しい形式のPDFが開けなかったり、動作が不安定になることがあります。公式のアップデートを適用することで、多くの不具合やセキュリティ上の問題が解消され、PDFを安定して扱えるようになります。
- AcrobatまたはAcrobat Readerを起動し、画面上部のメニューから「ヘルプ」をクリックします。
- 表示されたメニューから「アップデートの有無をチェック」を選択し、アップデートの確認が終わるまで待ちます。
- 「利用可能なアップデートがあります」と表示された場合は、「ダウンロードしてインストール」を選択します。
- インストール中に「使用中のアプリケーションを終了してください」といったメッセージが出た場合は、案内に従って関係するアプリを終了し、再度インストールを進めます。
- インストールが完了したら「閉じる」をクリックし、Acrobatを再起動して開けなかったPDFを再度表示できるか確認します。
破損したPDFを再取得・再作成する
ファイルが破損している場合、ソフトや設定をいくら変更しても改善しません。元のデータが残っているのであれば、PDFを再作成したり、送信元に再送を依頼することで解決できる可能性が高くなります。オンラインストレージやメールボックスに元データが残っていないかも合わせて確認しましょう。
- まずはインターネット接続やWi-Fiの状態を確認し、安定した環境で元のPDFを再ダウンロードします。メール添付の場合は、メールからもう一度保存し直します。
- 元となるWordやExcel、PowerPointなどのファイルが手元にある場合は、それらを開き、「名前を付けて保存」や「エクスポート」からPDF形式で再出力します。
- 再作成が難しい場合は、送信元や作成者に連絡し、「ファイルが開けない」「破損しているようだ」と状況を伝え、PDFの再送や元データの共有を依頼します。
- 再取得したPDFをAcrobatやブラウザーで開き、問題なく表示できるかを確認します。
PDFファイルをウイルススキャンして安全性を確認する
不審なPDFを開いた後にパソコンの動作がおかしくなった、セキュリティソフトが警告を出してPDFのアクセスをブロックしている、といった場合は、ウイルスに感染している可能性があります。無理に開こうとせず、まずはセキュリティソフトのスキャン機能で安全性を確認しましょう。
- 使用しているセキュリティソフトを起動し、「スキャン」や「カスタムスキャン」などのメニューを選択します。
- スキャン対象として問題のPDFファイルが保存されているフォルダー、またはファイルそのものを指定し、スキャンを実行します。
- スキャン結果で脅威が検出された場合は、案内に従って隔離または削除を行います。業務上必要なファイルでも、感染が確認されたものを無理に開くのは避けます。
- 怪しいメールからの添付ファイルは開かない、送信元が不明な場合は必ず確認するなど、今後同様のトラブルを防ぐための運用ルールも見直します。
容量が大きいPDFを圧縮して軽量化する
容量が大きすぎるPDFは、開くまでに時間がかかったり、操作が重くなってしまいます。Adobe Acrobatの機能やオンラインツールを使ってファイルサイズを圧縮することで、表示速度や共有のしやすさを改善できます。画質と容量のバランスを見ながら、業務に支障のない範囲で軽量化を行いましょう。
- Acrobatで対象のPDFファイルを開き、画面上部の「ファイル」メニューから「その他の形式で保存」→「サイズが縮小されたPDF」を選択します。
- 表示されたダイアログで、「互換性を確保」のプルダウンから使用環境に合ったバージョンを選択し、「OK」をクリックします。
- 別名で保存する場合は保存先とファイル名を指定し、「保存」をクリックします。
- 作成された軽量版PDFを開き、画質と文字の読みやすさを確認します。必要に応じて設定を変えて再度圧縮し、最適なバランスを探ります。
- ブラウザーでAdobeの「PDFファイルを圧縮」オンラインツールにアクセスします。
- 画面中央の枠内に圧縮したいPDFをドラッグアンドドロップするか、「ファイルを選択」から対象のPDFを選びます。
- 「高」「中」「低」などから圧縮レベルを選択し、「圧縮」ボタンをクリックします。
- 処理が完了したら、表示されるダウンロードボタンから圧縮後のPDFを保存し、開いて表示速度や画質を確認します。
紹介した対処法でもPDFが開けない、フォルダーにアクセスできない、外付けHDDやNASが認識されないなどの症状がある場合は、PDFではなく保存機器側に問題が発生している可能性があります。このようなケースで再起動や再接続の繰り返し、市販ソフトの使用は状態を悪化させることがあります。
デジタルデータリカバリーでは見積り・初期診断が無料で、24時間365日相談可能です。原因が設定なのか機器トラブルなのか判断しづらい場合でも、専門家の診断で誤った自己判断によるトラブルを防げます。
不安を感じたら、操作を続ける前に一度相談することをおすすめします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する

自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み

デジタルデータリカバリーは「データ復旧専門業者17年連続データ復旧国内売上No.1」(※1)の実績を持つデータ復旧業者です。
データ復旧の技術力として、一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(※2)を誇っています。
他社で「復旧不可能」と判断された機器を、当社が復旧に成功した事例は数えきれません。実際に、他社復旧不可相談件数でも8,000件超 (算出期間:2016年6月1日~) を超えています。
これこそが“データ復旧の最後の砦”と呼ばれる理由です。どんな状態でも、諦める前にまずはご相談ください。最善を尽くしてデータを取り戻します。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを提供し、その売上が総売上の50%以上を占める企業のこと ※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2023年)
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
相談・初期診断まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数50万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計ご相談件数50万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。







































