「パソコンの更新で再起動したら画面が真っ暗になった」「パソコンのトラブルを直すために再起動したら画面が真っ暗なままだった」
パソコンの再起動後に画面に何も映らないトラブルに見舞われていませんか。
バッテリー切れやケーブルの断線など、個人で対処可能なものから、専門業者に依頼しなければ復旧できないものまで原因は様々です。
この記事は、パソコンを再起動して画面が真っ暗になったときの対処法を掲載しています。適切に対処して、パソコンに保存されたデータを取り戻しましょう。
目次
パソコンを再起動しても画面が真っ暗になる6つの原因
パソコンを再起動して画面が真っ暗になる原因は、自力で対処できるものから、専門の業者に作業を依頼する必要があるものまで様々です。
以下6つの原因を順番に見ていきましょう。
パソコンの充電が切れている
パソコンを再起動しても電源ランプさえつかない場合は、充電切れの可能性があります。
パソコンの操作を一度中止し、充電しましょう。
なお直近の使用中に充電の減りが異様に早い場合は、バッテリーに初期不良か劣化が発生している可能性もあります。
ディスプレイの破損
再起動後、画面に何も表示されないがファンの音はなっている場合、ディスプレイの破損が考えられます。
別のパソコンに対応するモニターにつないで正常に映るか試しましょう。問題なく出力されれば、ディスプレイに問題が起きていることが分かります。
ディスプレイのトラブルはメーカーや修理業者で対応可能なことが多いです。
ケーブルの破損
パソコンのケーブルが破損していると正常に起動できず、画面に何も映りません。
一見ケーブルに異常がないように見えても、断線箇所がカバーで見えなくなっていたり、パソコンと接続するコネクト部分が破損、変形していることもあります。
ケーブルが破損している場合は、パソコンに対応する新しいケーブルと交換しましょう。
グラフィックボードの故障
グラフィックボード(ビデオカード)とは映像をディスプレイに出力する部品です。
通常はパソコンのマザーボードと呼ばれる基板上に存在します。
このグラフィックボードが強い衝撃、過熱、ドライバの不具合などが原因で故障すると、画面が真っ暗になります。
パソコンが起動しないその他の原因と対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。
パソコンのOSがクラッシュした
これはパソコンの起動にかかわるデータやプログラムが何らかの理由によって破損した状態で、「論理障害」とも呼ばれています。システムが破損する原因としては、突然の電源遮断や、不適切な操作によるデータ削除です。
この場合、エラーメッセージやブルースクリーンが表示されることもあります。たいていの場合は、「スタートアップ修復」「セーフモード起動」「初期化」で解消することも多いのですが、個人で復旧の難しい障害を抱えている可能性もあるため、自力で対処できない場合、正確な診断が必要となります。
ハードウェアが物理的に破損した
ハードウェア(グラフィックカード、マザーボード、RAMなどの構成部品)に不具合があると、パソコンのパフォーマンスが低下し、電源が突然切れることがあります。
ハードウェアに不具合が発生する原因は、次のとおりです。
- 機器のパーツの互換性がない
- 落下や水没など物理的損傷
- 経年劣化
- 帯電
特に内蔵ストレージ(HDD/SSD)が強い衝撃や経年劣化などで物理的に破損すると、ある日突然パソコンが起動しなくなることも珍しくありません。
物理障害の発生したHDD/SSDでは、以下の症状を発生させます。
- 「ロゴ画面で停止する」
- 「ブルースクリーンが表示される」
- 「黒い画面に白い文字でエラーメッセージが表示される」
- 「急なシャットダウンを繰り返す」
物理障害が発生したHDDの場合は「カタカタ」「カチカチ」といった異音や異臭がする場合がありますが、SSDでは論理障害と物理障害で症状の違いはありません。
物理障害はデータ復旧ソフトや再起動などの処置では解決できないため、何度も修復作業を繰り返すとかえって状態が悪化してしまいます。
最悪の場合データが完全に破壊される恐れがあるため、早めに信頼できるデータ復旧業者に相談して、診断と復旧作業をしてもらいましょう。
パソコンが真っ暗になった原因を自分で区別することは難しい
論理障害と物理障害では、フリーズ・フォーマット要求・ブルースクリーンなど多くの症状が共通しており、障害原因の見分けがつかないことがよくあります。
障害を特定できない状態で、修復ツールを不用意に使うのは控えましょう。安易に自力で対処すると、物理障害の悪化や、データ上書きのような論理障害を併発し、より復旧が困難になってしまいます。
特に物理障害が発生したHDDから個人でデータの取り出しを行うのは、ほぼ不可能です。HDDはナノ単位で動作する超精密機器であり、部品交換など修復作業では、専門設備(クリーンルーム)でHDDを開封し、経験を積んだエンジニアが作業する必要があります。
「故障を判別できない」「安全にデータを取り出したい」という場合は、データ復旧の専門会社まで無料初期診断を受けてみることをおすすめします。
パソコンを再起動しても画面が真っ暗ならデータ復旧業者へ相談
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
パソコンの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
データ復旧業者では、パソコンに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因を特定した上で、原因ごとに専用の設備や部品を用いてデータ復旧作業を行います。プロが対応するため、データ復旧に失敗してデータが完全に消失するリスクを抑え、確実に復旧することができます。
デジタルデータリカバリーでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、簡易診断と対応方法について無料でご案内いたします。また、機器別の専門のエンジニアによる無料初期診断を行っているので、お気軽にご相談ください。
パソコンを再起動しても画面が真っ暗な場合の注意点
パソコンを再起動後に画面が真っ暗になった場合、以下の行動を行うと、障害が悪化する場合があります。
電源のON/OFFを繰り返さない
電源のON/OFFする瞬間は、パソコンに大きな負荷がかかります。ストレージ(HDD/SSD)内に物理的な破損がある場合は、さらに障害を悪化させる危険があるため控えましょう。 また、通電を行っただけでもデータの読み込みは行われるため、データが上書きされてしまいデータが復旧が難しくなってしまう場合もあります。
通電を続けない
パソコンのストレージ(HDD/SSD)は常にデータの読み書きを行っています。
データを更新するためには複数のデータ情報を更新しなければなりませんが、 その更新が上手く行えない状態で強制的に終了してしまうとデータ消失につながります。
分解しない
近年は動画などでパソコンを分解して自分で修理する方法を簡単に知ることができます。
しかしパソコンの分解と組み立てには高度な知識と技術が必要です。分解して元に戻せなくなった場合、メーカー保証の対象外となるだけでなく、修理・復旧サービスの対象外となってしまう恐れがありますので、トラブルが発生した際は自分で分解することは控えましょう。
またHDDなど故障箇所によっては、分解することで空気中のチリやホコリが付着して障害を進行させてしまう恐れがあります。
障害が進行すると最悪の場合、保存データの消失やパソコンが二度と起動しなくなるため、注意しましょう。
パソコンを再起動しても画面が真っ暗なときに最初に試せること
パソコンの画面が真っ暗になったとしても、充電やパソコンの掃除など簡単なことで元通りパソコンを使えるようになることがあります。
以下はパソコンの画面が真っ暗になったときに最初に試せる10個の対処法です。
エラー処理中の場合、しばらく待つ
パソコンの画面が真っ暗でも電源ボタンが光り、起動音が鳴っている場合、しばらく待機してみましょう。
パソコンがディスクのエラーを調査する「チェックディスク」や周辺機器の干渉を処理している可能性があります。
ケーブルの交換・再接続
ケーブルが断線、またはパソコンと接続するコネクタ部分が破損・変形していた場合、交換・再接続を行いましょう。
またケーブルの接続が甘い場合は再度ケーブルを接続し直しましょう。
充電する
再起動後、電源ボタンが光らず、画面に何も映らない場合は、充電切れの可能性があります。
付属の充電器を使用してパソコンを充電しましょう。なお、バッテリーが消耗しますので、充電中の操作は控えることをおすすめします。
モニターを交換する
パソコンのモニターが破損している場合は、メーカー・修理業者に依頼して、モニターを交換してもらいましょう。
画面に目立つような割れがなくとも、「不自然な点や線が表示される」、「画面が点滅する」、「画面がゆがむ」場合は速やかに交換しましょう。
周辺機器を取り外す
USBメモリ、DVD、プリンター、Bluetoothマウスなどの周辺機器はいったん取り外しましょう。BIOS設定に問題がある場合、Windowsではなく、これらの周辺機器を先に読み込むことで、エラーとなることがあります。
放電する
パソコンの内部にホコリが溜まると静電気が発生しやすくなります。この帯電している状態が続くと、パソコンが正常に起動できなくなるため、放電を行い、パソコンから電気を逃がしましょう。
放電の方法は、パソコンをシャットダウンし、ACアダプターなどの周辺機器を全て取り外します。コンセントからも配線を抜いた状態で、1時間以上放置してください。
パソコンの内部を掃除する
パソコン内部にホコリや汚れが溜まると、CPUの熱暴走や周辺機器との接触不良を起こし、電源がつかなくなることがあります。また、ホコリが溜まると、静電気が溜まりやすく、動作が不安定になります。
パソコンがつかない場合は、内部が汚れている可能性があります。パソコンの電源を切り、エアーダスターや掃除機で内部のホコリを掃除しましょう。
またパソコンのコネクタ部分の汚れは、綿棒や無水エタノールを使用して取り除きましょう。
メモリーを差し直す
パソコンを自身で組み立てた際に、メモリーが正しく差し込まれない場合や、メモリーとパソコンの規格の不一致で画面に何も映らなくなる場合があります。
メモリーを差し直す方法は以下の通りです。
- パソコンの電源を切り、コンセントを抜く
- パソコンのケースを開け、メモリスロットを探す
- メモリスロットのロックを外す
- メモリモジュールを軽く持ち上げ、引き抜く
- メモリスロットをきれいに掃除する
- 新しいメモリモジュールをスロットに挿し込む
- メモリモジュールをしっかりと差し込み、ロックをかける
- パソコンのケースを閉じ、電源を入れる
Windows10/11が起動せず「PCが正常に起動できませんでした」と表示される場合の対処法はこちら
ショートカットキーを押す
再起動後に画面が真っ暗になってしまった場合は、「Windowsキー+Ctrlキー+Shiftキー+Bキー」を同時押しすることで、グラフィックドライバーがリセットされます。
リセット後、画面が一瞬点滅した後に再起動が行われ、トラブルが解決できる場合があります。
また「Ctrlキー+Altキー+Delキー」を同時押しするとタスクマネージャーを起動できます。
タスクマネージャーからアプリやサービスを強制終了できるため、黒い画面でこれ以上操作ができない場合に使いましょう。
他に「Ctrlキー+Altキー+Escキー」でもタスクマネージャーが起動できます。
もう一度再起動を行う
パソコンの画面が真っ暗な状態の場合、電源ボタンを長押しして強制終了し、もう一度再起動を行うことで、状態が回復する場合があります。
ただし、再起動はパソコンへの負荷が大きいため、繰り返し実行すると、障害が徐々に進行する可能性が高いです。既に再起動を実行して異常が解決していない場合は、データ復旧業者にご相談ください。
パソコンを再起動しても画面が真っ暗なときの対処法
前項の最初に試せる対処法を試しても画面が真っ暗な場合は、OSのクラッシュやパソコンが物理的に破損している可能性があります。
この場合、軽度なシステムエラーに関しては自力で復旧させることが可能なこともあります。
ただし、手順が前項の内容よりも複雑なものが多いため、自力で対処できない場合は
こちらをご覧ください。
強制的にシャットダウンする
パソコンを再起動し、しばらく経過しても画面が真っ暗な場合は電源ボタンを長押しし、強制的にシャットダウンを行いましょう。
ただし、シャットダウン後に電源ボタンから起動すると本体に大きな負荷がかかります。
強制シャットダウン後は電源をつけずに、データ復旧業者に相談し、データ復旧を依頼しましょう。
セーフモードで起動する
セーフモードとは最低限の環境でパソコンを立ち上げられる機能です。Windowsにアクセスすることができるため、システムエラーの修復が可能です。
- 「電源ボタン」を押して、Windowsの起動画面が表示されたら「電源ボタン」を長押しして、「強制終了」する
- ❶の作業を3回繰り返す
- 「自動修復」の画面が表示されたら、「詳細オプション」をクリックする
- 「オプションの選択」画面が表示されるので、「トラブルシューティング」を選択する
- 「詳細オプション」で「スタートアップ設定」をクリックし更に「再起動」をクリック
- パソコンが再起動したら、スタートアップ設定の画面が表示されるので、「セーフモードを有効にする」を選択する
BIOSを初期化する
BIOS設定の初期化を行うことでエラーが修正される可能性があります。
BIOS設定の初期化を行う方法は以下の通りです。
- パソコンをシャットダウンする
- パソコンの電源を入れる前に、キーボードの「Delete」キーまたは「F2」キーを連打する
- BIOS画面が表示されたら、設定項目の中から「Load Optimized Defaults」、「Restore Defaults」など、初期化を行う項目を選択する
- 選択した項目を「Enter」キーで確認する
- 確認が求められた場合は、「Yes」または「OK」などを選択し、初期化を実行する
- 「Save and Exit」または「Exit Saving Changes」などを選択し、BIOS設定を保存して終了する。
F1を押して指示に従って起動させる
パソコンを起動する際、F1キーを押し、画面に表示された指示に従うことで、パソコンの問題を解決することができます。
また、F1キー以外にも、F2キーやF8キーなどで起動することができる場合があるので、パソコンの取扱説明書を確認しておきましょう。
タスクマネージャーを開く
タスクマネージャーとは起動中のアプリやプログラムを管理、確認する機能のことです。
Windowsパソコンの画面が真っ暗になっている場合でも、以下の手順でタスクマネージャーを開くことができます。タスクマネージャーを開く方法は以下の通りです。
- 「Ctrlキー+Shiftキー+Escキー」を同時押しし、タスクマネージャーを開く
- 「ファイル」から「新しいタスクの実行」を選択
- 「新しいタスクの実行」ウィンドウが表示されたら、ファイル名欄に「explorer.exe」と入力して、「OK」ボタンをクリック
- 「explorer.exe」が実行されると、エクスプローラーが起動し、画面が表示される
グラフィックボードをリセットする
グラフィックボードをリセットすると、ドライバーやソフトウェアのエラーが解消される場合があります。
グラフィックボードをリセットする方法は以下の通りです。
- パソコンの電源を切り、ケースを開ける
- グラフィックボードをスロットから取りはずし、数分放置する
- グラフィックボードを再度スロットに挿し込む
- ケースを閉じ、パソコンの電源を入れる
CMOSの電池を交換する
パソコンのマザーボード上にある小さなボタン電池がCMOS電池です。主にBIOSやクロック、カレンダーなどの設定情報を保存しています。
電池が切れるとパソコンの起動が正しく行えないことがあります。
CMOSの電池を交換する方法は以下の通りです。
- パソコンの電源を切り、ケースを開ける
- マザーボード上にあるCMOSバッテリーを、付属の小さなクリップを使って取り出す
- 新しいバッテリーに交換する
- バッテリーをマザーボードに挿入し、クリップを下げる
- ケースを閉じ、パソコンの電源を入れる
この後BIOSの設定が消える場合があるため、必要に応じてBIOSを再設定しましょう。
リカバリーを行う
パソコンが正常に起動しない場合、リカバリーを行うことで、問題を解決することができます。ただし、リカバリーによってパソコンに保存されているデータが削除されることがあるため、予めバックアップを取っておくことが必要です。
復元ポイントを使う
復元ポイントとはシステムファイルの状態を保存したものです。システムエラーが発生した際に復元ポイントを利用することでエラー発生前の状態に戻すことができます。
- パソコンをセーフモードで起動する
- スタートメニューを開き、検索ボックスに「復元ポイントの作成」と入力
- 検索結果から「復元ポイントの作成」を選択
- 「システムの保護」タブをクリックし、「システムの保護を構成する」をクリック
- 「復元」をクリックする
- 復元ポイントのリストから、復元したいポイントを選択し、「次へ」を選択
- 復元を確認するメッセージが表示されたら、「はい」をクリックし、復元が完了するまで待つ
バックアップから復元する
事前にバックアップを取っていた場合は、バックアップデータから復元が可能です。
バックアップからデータを復元する方法は以下の通りです。
- USBメモリなどバックアップデータの入った媒体を接続する。
- セーフモードで起動する
- スタートボタンをクリックし、設定ボタンをクリックする
- 更新とセキュリティをクリックする
- 「バックアップ」をクリックし、「その他のオプション」をクリックする
- 「現在のバックアップからファイルを復元」をクリックする
- 復元したい日時を選択し、「復元」ボタンをクリックする
- 同じ名前のファイルに対して上書きするかどうかを選択するとファイルが復元される
スタートアップ修復による起動復旧を行う
起動に必要なファイルが破損している場合や、起動ドライブのエラーにより起動できなくなった場合に、スタートアップ修復で修復することができます。
スタートアップ修復の手順は以下の通りです。
- USBメモリなどでWindows 10インストールメディアを作成する
- パソコンの電源を切り、インストールメディアを接続する
- パソコンの電源を入れ、インストールメディアを起動する
- 言語とキーボードの設定を行い、[次へ]をクリック
- 「修復」をクリックし、「トラブルシューティング」をクリック
- 「スタートアップ修復」をクリックする
- パソコンの起動ドライブを選択し、パソコンの修復が完了するのを待つ
コマンドプロンプトによる起動復旧を行う
コマンドプロンプトとはパソコンに直接指示を出せるシートです。特定のコードを打ち込むことで、画面が真っ暗になった原因のエラーを修復することが可能です。
コマンドプロンプトによる起動復旧を行う方法は以下の通りです。
- セーフモードで起動する
- スタートメニューの検索欄から「コマンドプロンプト」と検索する
- コマンドプロンプトをクリックし、「管理者権限で実行」をクリックする
- 復旧したいドライブのレターを確認する
- 「chkdsk (任意のドライブレター): /f /r」と入力し、チェックディスクを実行する
- 復旧が完了したら、コマンドプロンプトを閉じる
コマンドプロンプトでエラーを修復するには正しくコードを打ち込む必要があるため、自身のない方は別の方法を試しましょう。
またこの方法は機器に多大な負荷がかかるため、エラー修復に失敗した場合はデータ復旧業者に速やかに相談しましょう。
新しいパソコンに買い替える
パソコンを5年以上使用している場合は経年劣化が発生し、正常に起動できない状態になっている場合があります。
この場合は新しいパソコンに買い替えることも検討しましょう。
ただし、データのバックアップを取っていない場合はデータの引継ぎができませんので、注意しましょう。
OSを再インストールする
パソコンに保存されているデータが不要な場合はOSを再インストールすることで、問題が解決することがあります。ただし、データは消えてしまうため事前のバックアップを忘れないようにしましょう。
- データのバックアップを行う
- 新しいOSを公式サイトからダウンロードする
- ダウンロードした新しいOSを外付け媒体などにインストールし、再起動する
- 古いOSをアンインストールし、新しいOSをインストールする
- 必要なドライバと必要なソフトウェアをインストールする
- バックアップしたデータをコンピュータに復元する
バックアップがきちんと保存できたか不安な方や、操作が難しいと感じた方は別の方法を試すことをおすすめします。
もし誤ってバックアップを取らずにこの操作を行ってしまった場合は、技術力の確かなデータ復旧業者に依頼する必要があります。
誤ってOSを再インストールしてしまった場合は、お早めにデータ復旧業者までお問合せください。
自力で画面が真っ暗なパソコンを回復できなかった場合
ご自身で対処法を行ってもパソコンの画面が真っ暗な場合は、パソコンのシステムや内蔵ストレージに深刻な異常が発生している可能性があります。
特にパソコンから異音・異臭がするケースや、セーフモードも起動できない状態であれば、ご自身で対処の対処が困難なほど障害が悪化しているかもしれません。
ご自身で状態を回復できない場合は、お早めに専門業者に相談することをおすすめします。
ただし、専門業者にも種類があります。
パソコンの起動を優先する場合は「メーカー・修理業者」、保存されているデータが必要な場合は「データ復旧業者」に相談しましょう。
メーカー・修理業者に相談する
メーカーに修理を依頼すると、保証期間内であれば、無償で修理や交換を受けることができる場合があります。一方で修理業者はメーカーより安価に修理・交換が可能な場合があります。
ただしメーカー・修理業者はパソコンを起動させることが目的です。
修理・交換を行うと、もとのHDD/SSDは廃棄されるため、内部のデータは原則として失われます。
ご自身のパソコンに保存されているデータが必要な場合は、メーカー・修理業者に修理してもらう前に、データ復旧の専門業者に依頼するようにしましょう。
データ復旧業者に相談する
データ復旧業者は、壊れた機器から「データを取り出すこと」を目的としています。
データ復旧業者では故障の原因を正確に特定し、自力では起動・修復できない機器からも、データを取り出すことが可能です。
技術力の高いデータ復旧業者であれば、データ復旧に使用するツールを豊富に取り揃え、エンジニアに復旧のノウハウが蓄積されています。したがって、一般的なデータ復旧業者ではお断りされるような機器からもデータ復旧が可能な場合があります。
具体的にはHDDのキズの修復や、5年以上前に発売された古いHDD/SSDのデータ復旧、誤ってフォーマットしたデータの復旧などを技術力の高いデータ復旧業者では高い確率で成功させることができます。
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データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
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- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
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POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
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データ復旧料金の目安
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---|---|
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
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※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。