パソコンのファンが回らない状態が続くと、内部の熱がこもり、CPUやGPUの焼損や、システム障害によるデータ消失につながるリスクがあります。気づかず放置していると、深刻なトラブルを招く恐れがあります。
- 電源は入るがファンが一切動かない
- 本体が異常に熱くなり、自動的にシャットダウンする
- 画面が真っ暗なままで起動しない
原因としては、冷却ファンの故障やマザーボードの温度制御トラブル、BIOS設定の不具合などが考えられます。加えて、まれにストレージ側の不具合が起動処理に影響し、ファン制御信号が届かないケースもあります。
本記事では、PCファンが回らないときに考えられる代表的な原因と、安全に対応するためのポイントをわかりやすく解説します。症状が複雑で判断がつかない場合は、24時間365日対応の無料診断をご活用ください。大切な機器とデータを守る第一歩になります。
目次
PCファンが回らない主な原因
PCファンが回らない原因は単なるファンの不具合にとどまらず、ストレージを含む内部パーツの深刻な障害が背景にあることもあります。特にストレージデバイスの物理障害は、マザーボードや電源回路にも影響を与え、結果としてファン制御系が動作しなくなる事例も確認されています。ここでは、ファンが回らなくなる代表的な原因を6つに分類してご紹介します。
電源供給の問題
電源ユニットの故障やケーブルの抜け、スイッチの切り忘れなどにより、ファンに電力が供給されず回転しないことがあります。最初に確認すべき基本項目です。
ファンケーブルの接続不良
ファンの電源ケーブルがマザーボードの適切な端子に接続されていない、あるいは接触が甘いと、ファンは動作しません。PCを開けて確認する必要があります。
ファン自体の故障
ファンの内部モーターやベアリングの摩耗、あるいは破損によって、回転できなくなっている可能性があります。異音や羽根の引っかかりがある場合は交換が必要です。
ホコリや異物の蓄積
PC内部のホコリがヒートシンクやファンの可動部に絡まり、回転を妨げることがあります。特に長期間メンテナンスしていない場合は要注意です。
ファイル破損による制御エラー
ファン制御はOSやBIOS内のシステムファイルによって実行されています。こうしたファイルが破損していると、正常なファン動作が妨げられることがあります。特にWindowsの一部システムファイルやドライバが破損していると、ファン回転が制御不能になり、停止してしまうことがあります。原因がソフトウェアにある場合は再起動や修復が有効ですが、損傷が深いと再インストールや専門業者に相談が必要になるケースもあります。
ストレージの物理障害による制御系の異常
HDDやSSDなどのストレージが物理的に故障していると、マザーボード全体の挙動に異常が生じる場合があります。たとえば、ショートを起こしたSSDがマザーボードの回路に過電流を引き起こし、ファン制御ラインを含む各パーツの起動を妨げるケースも実際に確認されています。
さらに深刻なのは、ストレージからの信号を処理できない状態がBIOSやファームウェアの誤動作を誘発し、ファンの起動タイミングや回転数制御に影響を与える場合です。このような物理障害は、表面上は「ファンが回らない」という軽微な現象に見えても、裏ではデータアクセス不能や完全な起動障害が進行している可能性があります。
内部パーツの破損は自然に直ることはなく、放置や継続使用で状況が悪化する一方です。データ消失のリスクを避けるためにも、異常を感じたら早めに専門のデータ復旧業者へ相談することをおすすめします。
当社では初期診断・お見積りはすべて無料。24時間365日体制で受付を行っており、最短での対応を行います。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

「PCのファンが回らない」――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
PCの電源を入れてもファンが回らない場合、実はHDDやSSDなどストレージの故障が原因になっていることがあります。ストレージに異常があると、マザーボードが起動を止めてしまい、ファンも動かなくなることがあります。無理に通電を続けるとデータが消える恐れがあるため、早めに専門業者に相談することが重要です。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
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- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
PCファンが回らないときの対処法
ここでは、PCファンが回らない原因に対して、効果的な対処方法を具体的な手順付きでご紹介します。自力で対応できるものから順に解説し、最終的に専門業者への相談が必要なケースについても触れます。
電源供給を確認する
最初にチェックすべき基本項目です。電源が供給されていなければファンは絶対に回りません。
- 電源ケーブルがPC本体や電源ユニットにしっかりと差し込まれているか確認します。
- 電源ユニットやACアダプターのスイッチがONになっているかを確認します。
- 別のコンセントまたは電源タップに接続し、電力供給があるか検証します。
ファンケーブルの接続状態を確認する
ファンがマザーボードの適切な端子に接続されていないと回転しません。物理的な確認が必要です。
- PCの電源を切り、側面パネルを外します。
- CPUファンやケースファンのケーブルがマザーボードの「CPU_FAN」「SYS_FAN」などの端子にしっかり接続されているか確認します。
- 端子を一度抜き差しし、他の端子に差し替えて動作確認を行います。
ファン自体の故障をチェックする
ファンが物理的に壊れている場合、モーターやベアリングが機能せず、回転しません。
- ファンの羽根を指で軽く押し、滑らかに回転するか確認します(抵抗や異音があれば故障の可能性)。
- 別の正常なファンを接続してみて、電源投入後に回転するか検証します。
- 動作しない場合は新品のファンと交換してください。
ホコリや異物を除去する
ホコリはファンの動きを妨げるだけでなく、冷却効率を大幅に下げてしまいます。
- PCの電源を完全に切り、コンセントを抜きます。
- エアダスターまたはブラシを使用して、ファン周辺やヒートシンクにたまったホコリを丁寧に除去します。
- 異物(ケーブルが絡まっている等)がないかを確認し、必要があれば配線を整えます。
ファイル破損による制御エラーを修復する
ファン制御に関わるシステムファイルやドライバが破損している場合、ソフトウェア的な修復が必要です。
- PCをセーフモードで起動し、異常が改善するか確認します。
- 「sfc /scannow」コマンドを管理者権限で実行し、システムファイルを修復します。
- 必要に応じて、Windows Updateやファン制御用ドライバ(例:チップセットドライバ)を再インストールします。
ストレージの物理障害が疑われる場合の対応
HDDやSSDが物理的に故障すると、マザーボードの制御にも影響が及び、ファンが回らないなどの異常が発生することがあります。この状態で通電や分解を行うと、さらに状況を悪化させるリスクがあります。
ストレージへのアクセス不良と起動異常が同時に起きている場合、物理障害の可能性が高いため、専門業者への相談が最善策です。当社では障害診断から復旧まで一括対応可能。初期診断・見積りは無料、365日24時間対応しています。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。