- 電源ボタンを押しても反応がない
- ノートパソコンのボタンが陥没して押し込めない
- スリープ状態から復帰できない
こうした症状が見られるとき、ノートパソコンはすでに物理的な損傷や電源系統のトラブルが発生している可能性があります。
大切なデータが保存されたパソコンが起動できない状況は、一刻を争う緊急事態です。焦って無理に操作を加えると、基板損傷やデータ消失につながるおそれもあります。
電源ボタンが使えない場合でも、適切な方法を知っていれば起動を試みることが可能です。本記事では、よくある原因と対処法を、専門家の視点からわかりやすく解説しています。
万が一ご自身での対応に不安がある場合は、私たちが24時間365日対応の無料診断を行っております。まずはお気軽にご相談ください。
目次
ノートパソコンが電源ボタンで起動できない原因
ノートパソコンが通常の電源ボタンで起動できない場合、次のような原因が考えられます。
電源ボタンの物理的な故障や摩耗
長年使用しているノートパソコンでは、電源ボタンそのものが壊れたり、押しても反応しない状態になることがあります。基板との接触部分が劣化している場合もあります。
ボタンの接触不良や汚れ
ホコリやゴミがボタン周辺に溜まって押下がうまくいかないケースもあります。簡単な清掃で改善する場合もありますが、内部まで入り込んでいると難しい場合もあります。
修理・分解作業中でボタンが使えない
パソコンを修理中や分解作業の途中など、構造的に電源ボタンが押せない状態で通電が必要な場合に、代替手段が必要になります。
特殊な使用環境や外部モニター利用時
電源ボタン以外でノートパソコンを起動する方法
電源ボタンが使用できない状況でも、代替手段によって起動を試みる方法があります。ただし、事前に設定が必要なものや、分解作業を伴う手順もあるため、状況に応じて慎重に選びましょう。
マザーボード上のスイッチピンを使う
分解が可能な場合、マザーボード上の電源スイッチピンを使って強制的に起動する方法があります。上級者向けですが、構造がわかれば一時的に起動可能です。
- ノートパソコンの裏蓋を慎重に開け、マザーボード全体が見えるようにします。
- マザーボード上の「PWR SW」や「POWER SW」と記載されたピンを探します。
- ピンセットやドライバなどで2つのピンを数秒間ショートさせると電源が入ります。
Wake-on-LANを利用して起動する
あらかじめWake-on-LAN(WoL)を設定していれば、別のPCやスマホからネットワーク経由で起動できます。BIOSとOS両方での事前設定が必要です。
- BIOS設定でWake-on-LAN機能を有効にします(「Power」または「Advanced」内)。
- OS上でもNICのプロパティから「Magic Packetで起動」を有効にします。
- 別のデバイスからWoLツールで対象PCのMACアドレスにMagic Packetを送信します。
USB機器での起動設定を利用する
一部のノートパソコンでは、USBデバイスの接続時に自動で電源が入るような設定が可能です。ただし、対応モデルは限られます。
- BIOSに入り、「Power Management」や「USB Wake」などの設定項目を探します。
- 「USB Wake-up」や「Power on by USB」などを有効に設定します。
- パソコンの電源が切れている状態でUSBデバイスを接続して反応を確認します。
ACアダプターの抜き差しで起動を試す
一部のモデルでは、ACアダプターを挿した際に自動で電源が入る仕様のものもあります。手動でのスイッチ操作ができないときに試す価値があります。
- バッテリーを外し、ACアダプターも一旦取り外します。
- 再度ACアダプターを接続して電源が自動で入るか確認します。
- 入らない場合はバッテリーを装着して再度試してみます。
強制終了スイッチがある機種で再起動
一部のノートパソコンでは、針やピンで押せるリセットスイッチが搭載されている場合があります。これにより再起動が可能です。
- パソコン底面や側面にある小さな穴を確認します。
- 「Reset」と書かれている場合は細いピンなどで5秒ほど長押しします。
- 電源が自動で再投入されるか確認します。
修理業者に依頼して電源ボタンを交換
自力での対応が難しい場合は、無理せず修理業者への依頼が最も確実な方法です。特に物理故障の場合は内部部品の交換が必要になるため、専門知識と設備が欠かせません。
- 修理業者のWebサイトや電話で相談・初期診断を申し込みます。
- パソコンを持ち込むか宅配で送付し、詳しい点検を受けます。
- 故障箇所の報告と見積りに納得したうえで、修理依頼を進めます。
操作に不安がある場合や、重要なデータを保持しているPCであれば、自己判断での作業は避け、信頼できる業者への相談をおすすめします。
操作に自信がない場合や、大切なデータが保存されている場合は、データの損失を避けるためにも無理な操作をせず、専門業者に相談するのが最も確実です。
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自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
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よくある質問
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※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
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弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。