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PCが起動しないがBIOSは起動する時の原因と解決方法

PCが起動しないがBIOSは起動する時の原因と解決方法

PCを使っていると、突然起動しなくなることがあります。しかし、電源を入れるとBIOSは起動する。このような場合、原因はハードウェアやソフトウェア、設定ミスなどが複雑に絡んでいることが多く、データ消失のリスクも潜んでいます。

本記事では、PCが起動しないがBIOSは起動する場合に考えられる原因と、それに対する解決方法を、データ復旧の観点から詳細に解説します。

パソコンが起動しない場合の全般的な原因と対処法を解説した記事はこちら

PCが起動しないがBIOSは起動する時の原因

BIOSは起動しているのに、OSが立ち上がらない場合、いくつかの原因が考えられます。以下に、主な原因とその詳細を示します。

ハードディスクの問題

PCが起動しない原因の中で、ハードディスク(HDDやSSD)の故障や接続不良は非常に一般的です。特に長期間使用しているディスクは経年劣化や損傷により、不意に故障することがあります。

  • HDD/SSDが物理的に故障している
  • 接続ケーブルが緩んでいる
  • ファイルシステムの破損

これらの症状はBIOSでは確認できるものの、OSが起動しない原因となります。

特に以下の症状が見られる場合、記憶装置に深刻な障害が発生している恐れがあります

  • セーフモード起動ができない
  • 異音がする
  • 長期間使用後にクラッシュした

データ消失のリスクを最小限に抑え、確実にデータを取り出すためには、自己診断や修復を試みず、速やかに専門家に相談することが重要です。専門家は適切な診断ツールと経験を持っており、問題の根本原因を特定し、安全にデータを復旧する最善の方法を提案できます。

なお、データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、当社では経験豊富な技術者が46万件以上の相談経験(算出期間:2011年1月1日~)をもとに初期診断を行い、膨大な障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。

機器別エンジニアによる、無料の初期診断も行っていますので、お気軽にご相談ください。24時間365日体制で電話受付を行っており、今後の対応方法を無料でご案内いたします。

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Windowsの破損

OSであるWindowsが破損している場合、BIOSは正常に動作してもOSが立ち上がりません。これには、以下のようなケースが考えられます。

  • システムファイルの破損
  • ウイルスやマルウェアによる損傷
  • Windowsアップデートの失敗

これらは、BIOSから確認することはできないため、修復が必要です。

ブート順序の設定ミス

BIOSのブート順序設定が正しくない場合、PCは起動すべきデバイスを誤って選択することがあります。

  • HDD/SSDがブートデバイスとして認識されていない
  • USBメモリや外部デバイスが優先されている

CMOSバッテリーの故障

CMOSバッテリーが劣化または故障していると、BIOSの設定がリセットされ、起動に問題が生じることがあります。

特に、起動時に日時や設定がリセットされている場合、CMOSバッテリーの交換が必要です。

ハードウェアの不具合

PC内部の主要なハードウェア(RAM、マザーボード、CPUなど)の不具合は、PCが起動しない原因の一つです。特に、以下のような状況では注意が必要です。

  • RAMの接触不良や故障:
    RAMが正しく装着されていない場合や、接触不良が発生している場合、PCが起動しないことがあります。これにより、電源は入るが画面に何も表示されない、またはビープ音が鳴るといった症状が見られます。
  • マザーボードの故障:
    マザーボードの電源供給系統やコンデンサの故障があると、PCがBIOS画面までは進むものの、OSを読み込むことができなくなります。特に、マザーボードの部品が過熱や経年劣化により損傷している場合、再起動やブルースクリーンが発生することもあります。
  • CPUの過熱や取り付け不良:
    CPUが過熱している場合や、ヒートシンクが適切に装着されていない場合、起動直後にPCがシャットダウンすることがあります。CPUが取り付けられていない、または接触が不完全な場合も同様に、BIOSは起動するもののOSが読み込まれません。
  • グラフィックカードの不具合:
    内蔵または外付けのグラフィックカードに不具合があると、モニターに映像が出力されず、PCが起動しないように見えることがあります。この場合、BIOSは起動しているものの、画面が真っ暗になる現象がよく発生します。

特に最近ハードウェアを交換した場合、取り付けや接続が不完全である可能性があります。このような状況では、一度すべてのハードウェアを確認し、再度正しく接続し直すことが重要ですが、それでも問題が解決しない場合、自力での修復は難しく、データ復旧業者への相談が強く推奨されます。

当社では、経験豊富な技術者が機器を開けずに「初期診断」を行い、内部にダメージを与えず問題を特定します。15,000種類以上のデータ障害に対応可能で、46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を基に、迅速かつ正確に原因を特定できる体制を整えています。

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PCが起動しないがBIOSは起動する時の解決方法

次に、PCが起動しない場合に試すべき具体的な対処方法を解説します。これらの対処法を実行することで、PCを正常に起動させることができる可能性があります。

ハードディスクの接続を確認する

ハードディスクやSSDが正しく接続されていない場合、PCはOSを認識できずに起動しません。

手順
  1. PCの電源を切り、ケースを開けます。
  2. HDDやSSDのケーブルがしっかりと接続されているか確認します。
  3. ケーブルに問題がある場合は、新しいケーブルに交換します。
  4. 再度電源を入れ、BIOSでディスクが認識されているか確認します。

ブートデバイスの設定を確認する

BIOSでブートデバイスの設定が誤っている場合、PCが正しく起動できません。以下の手順で設定を確認し、修正します。

手順
  1. PCの電源を入れ、BIOSに入ります(通常、起動時に「F2」や「Delete」キーを押します)。
  2. 「Boot」メニューで、ハードディスクが最初のブートデバイスとして設定されているか確認します。
  3. 設定が誤っている場合は、ハードディスクを優先順位の一番上に設定します。
  4. 変更を保存し、BIOSを終了してPCを再起動します。

Windowsの修復を試みる

OSが破損している場合、Windowsの修復ツールを使用してシステムを復元することができます。この方法は、特にシステムファイルの破損やブート関連のエラーに効果的です。以下に、具体的な手順を示します。

手順
  1. まず、ブート可能なUSBメモリまたはDVDを用意します。これは、事前に別のPCでWindowsのインストールメディア作成ツールを使って作成します。Microsoftの公式サイトからダウンロードできるツールを使用し、USBまたはDVDにWindowsインストールファイルを書き込みます。
  2. 次に、PCの電源を切り、ブートメディアをPCに挿入します。USBメモリやDVDドライブに接続した状態で、PCの電源を入れます。
  3. PCが起動したら、すぐに「F12」キーや「Esc」キーを連打して、ブートメニューに入ります。ここで、USBメモリDVDドライブを選択し、ブートメディアからPCを起動します。
  4. Windowsセットアップ画面が表示されたら、言語とキーボードの設定を確認して「次へ」を選択します。その後、「今すぐインストール」を選ぶ代わりに、画面左下にある「コンピューターを修復する」を選択します。
  5. 「オプションの選択」画面で、「トラブルシューティング」を選択し、次に「詳細オプション」をクリックします。
  6. 「詳細オプション」から「スタートアップ修復」を選びます。このオプションは、起動時に発生する問題を自動的に修復します。
  7. 修復プロセスが始まると、PCが自動的にシステムを診断し、問題が見つかれば修正を試みます。修復が完了すると、「PCを再起動してください」というメッセージが表示されます。
  8. 最後に、PCを再起動し、正常にWindowsが起動するか確認します。

この方法で修復ができない場合、Windowsのシステムファイル自体が重大な損傷を受けている可能性があり、別の方法での復旧を試みる必要があります。特に、データが大切な場合は、修復を繰り返す前にデータ復旧業者に相談することをお勧めします。

CMOSバッテリーを交換する

CMOSバッテリーが劣化していると、BIOS設定が保持されず、起動に問題が発生します。以下の手順でバッテリーを交換しましょう。

手順
  1. PCの電源を切り、コンセントから電源ケーブルを抜きます。
  2. PCのケースを開け、マザーボード上にあるCMOSバッテリーを確認します。
  3. バッテリーを取り外し、新しいバッテリーを装着します。
  4. PCを再起動し、BIOSの設定を確認します。

ハードウェア診断を実行する

RAMやマザーボードなど、内部ハードウェアに問題がある場合、Dellや他のメーカーの診断ツールを使って診断します。

手順
  1. PCの電源を入れ、「F12」キーを連打して診断ツールにアクセスします。
  2. 診断ツールが自動的にスキャンを行い、問題がないか確認します。
  3. エラーが見つかった場合は、ハードウェアの修理や交換が必要です。

自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する


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この記事を書いた人


デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。

 

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