パソコンから自分でデータを取り出す必要が出てくるのは「このPCは普段どおり使えない」「電源は入るが操作できない」「処分前に中身だけ残したい」といった場面です。ハードウェアやOSの状態によっては、まだ安全にデータを救出できる可能性があります。ここでは、よくあるケースを整理しながら、データを守るための基本的な考え方を解説します。
もしご自身での対応に不安がある場合は、専門スタッフが24時間365日無料で診断を行っています。まずはお気軽にご相談ください。
目次
自分でデータを取り出したい状況の例
PCの状態や目的によって、データの取り出し方は異なります。まずは、どんな状況で「データだけ取り出したい」となるのかを確認しておきましょう。
パソコンが起動しない・画面が映らない
電源は入っているのにWindowsが立ち上がらない、画面が真っ暗なまま動かない、あるいはブルースクリーンで止まってしまうといった症状の場合でも、HDDやSSD本体に物理的な損傷がなければ、内部のデータを取り出せる可能性があります。
このようなケースでは、ストレージを取り外して別のパソコンに接続し、データを読み込む方法が有効とされています。
しかし、ストレージの取り外しには専門的な知識が必要であり、接続方法を誤ると機器にさらなる負荷をかけるおそれもあるため、慎重な対応が求められます。
自力での作業に不安がある場合や、大切なデータが含まれている場合は、無理に作業を進めず、専門業者への相談を検討することが重要です。
壊れた・古いPCを処分する前にデータを移したい
買い替えや廃棄前のPCに、過去の仕事データや写真が残っているケースです。PCを処分する前に、外付けHDDやUSBメモリへコピーしておくことで、大切なデータを安全に移行できます。
パスワード忘れやアカウント制限でログインできない
Windowsのログインパスワードを忘れた場合でも、別のOSや外部接続を使えばデータを救出できます。アカウントの制限でアクセスできない場合も、ストレージを直接取り出すことで対処可能です。
OS再インストール・初期化の前にバックアップしたい
ウイルス感染や動作不良で「初期化」や「クリーンインストール」が必要なときは、その前に必要なファイルを別の媒体に退避させておくことが重要です。OSを入れ直すと、元データが完全に消去されてしまいます。
会社・家族のPCから必要データだけ回収したい
退職者の業務PCや家族の使わなくなったパソコンから、必要な書類・写真・メールデータだけを取り出したい場合もあります。このときも、上書きせずコピーのみを行うのが基本です。
ノートPCの液晶割れ・キーボード故障など一部不具合
液晶やキーボードが壊れて操作できない場合でも、HDD/SSDが正常なら、ストレージを取り出して他のPCからアクセスできます。内部ストレージを損傷させないよう、慎重に扱うことが大切です。
このような状況では、データを「上書きせず、元のディスクから別のストレージにコピーする」ことが鉄則です。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
PCの不具合は、見た目の問題や操作上の違和感にとどまらず、環境によっては深刻なシステム障害に発展する可能性があります。こうした状況で、自力での修復や不具合解消を試みた結果、大切なデータが失われてしまうケースが後を絶ちません。
とくに以下のような行動は、症状を悪化させるリスクがあります。
- システムの再インストールや初期化を実行する
- 再起動や強制終了を繰り返す
- フリーの修復ツールやレジストリ変更を試す
- アップデート履歴を手動で削除・変更する
一見すると正しい対処のように見えるこれらの操作ですが、ストレージ内のシステム領域やユーザーデータ領域を破損させてしまい、復旧の難易度が大きく上がる要因になります。
デジタルデータリカバリーでは、システム不具合への対応も含め、次のような体制で安心してご相談いただけます。
- 相談実績50万件以上（2011年1月～）の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合92.6%（内、完全復旧52.0%。復旧件数割合＝データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2025年9月実績）という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
自分でパソコンから自分でデータを取り出す方法
パソコンが故障した、あるいは起動しなくなったときでも、状態によっては自分でデータを救出できる可能性があります。基本は「上書きしない」「別の媒体にコピーする」ことです。ここでは、起動できる場合とできない場合に分けて安全な取り出し手順を紹介します。
起動できるパソコンからデータを取り出す
PCが起動する場合は、通常のファイルコピーでデータを取り出せます。ただし、同じディスクへの上書き保存は避け、別の外付けドライブやクラウドを使いましょう。
- 外付けHDDやUSBメモリをパソコンに接続します。
- エクスプローラーを開き、「ユーザー」フォルダ（デスクトップ／ドキュメント／ピクチャなど）にアクセスします。
- 必要なフォルダを選び、外付けHDDやUSBメモリにドラッグ＆ドロップでコピーします。
- OneDriveやGoogle Driveなどのクラウドストレージにアップロードして保存する方法も有効です。
起動しないパソコンからHDD/SSDを取り出す
電源が入らない、OSが起動しない場合でも、ストレージ自体が生きていれば別のPCでデータを読み取ることが可能です。ただし、分解作業はリスクがあり、慎重に行う必要があります。
- パソコンの電源を完全に切り、ACアダプタ・バッテリー・周辺機器を外します。
- 裏面カバーや側板を外し、HDDまたはSSDを慎重に取り出します。
- SATA-USB変換ケーブルや外付けケースを使用して、別の正常なPCにUSB接続します。
- 新しいPCでドライブが認識されたら、フォルダを開いて外付けHDDなどにコピーします。
- 分解に自信がない場合は、無理をせず専門店や修理業者に依頼します。
復旧ソフトを使ってよいケース・避けるべきケース
データ復旧ソフトは、論理障害（ファイルシステムの破損など）の場合にのみ有効です。物理的な損傷がある場合に使用すると、状態を悪化させるおそれがあります。
- 【使用してよい場合】別のPCでディスクとして認識され、「フォーマットしますか？」と表示される程度の軽度な論理障害。
- 【避けるべき場合】カチカチ音・ガリガリ音・回転しない・容量0などの物理障害が疑われる場合。
- 物理障害のHDDに復旧ソフトを使うと、ヘッドが記録面を傷つけ復旧率が下がります。
- 異常があると感じたらすぐに電源を切り、専門業者へ相談します。
自分でやるときの注意点とNG行為
誤った操作はデータを完全に失う原因になります。以下の行為は避けましょう。
- 「フォーマットしますか？」と表示されてもフォーマットを実行しない。
- 分解してHDD内部のプラッタ（円盤）を直接触らない。
- 壊れたHDDにOSを再インストールして上書きしない。
- 異音がある状態で何度も再起動やスキャンを繰り返さない。
専門業者に任せた方がよい目安
以下のような症状やデータ内容の場合は、自力対応をやめて専門のデータ復旧業者へ相談するのが安全です。
- HDDから異音がする、焦げ臭い、落下後から認識しなくなった。
- BIOSでも認識されない、または容量が0と表示される。
- 業務データや思い出の写真など、絶対に失いたくないデータが含まれている。
- クリーンルームでの作業やヘッド交換が必要な場合。
- 初期診断・見積もり無料の業者に相談し、成功報酬制を確認して依頼します。
自分で復旧できる範囲を超えていると感じたら、無理に操作を続けず、専門技術を持つ業者に早めに相談することが重要です。特に異音や熱、認識不良がある状態では、通電を続けるだけでもデータが失われるおそれがあります。
少しでも不安を感じたら、データ復旧専門業者への相談をおすすめします。
デジタルデータリカバリーでは、法人向けサーバー・RAID・NAS のデータ復旧を中心に、50万件以上（期間：2011年1月以降）のご相談実績があります。初期診断・お見積りは無料、24時間365日対応で、トラブルの早期解決をサポートします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは「データ復旧専門業者17年連続データ復旧国内売上No.1」（※1）の実績を持つデータ復旧業者です。
データ復旧の技術力として、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※2）を誇っています。
他社で「復旧不可能」と判断された機器を、当社が復旧に成功した事例は数えきれません。実際に、他社対応後のご相談だけでも7,300件を超えています。
これこそが“データ復旧の最後の砦”と呼ばれる理由です。どんな状態でも、諦める前にまずはご相談ください。最善を尽くしてデータを取り戻します。
※1：データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと。第三者機関によるデータ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく（算出期間：2007年～2020年）
※2：2023年10月実績。一部復旧：完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧：復旧希望データを100％復旧できた場合。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
