- 突然パソコンが起動しなくなった
- ブルースクリーンが表示される
- エラーコードが出て操作できない
こうした症状が発生した場合、多くのケースで「OSの破損」が原因となっている可能性があります。OSが破損すると、パソコン本体はもちろん、内部に保存されている大切なファイルや業務データへのアクセスも一切できなくなる恐れがあります。
そのまま放置したり誤った操作を加えると、重要なデータが二度と取り戻せなくなる危険性があります。OS破損が疑われる場合には、まず状況を正確に見極めることが重要です。
この記事では、OS破損の主な原因、正しい修復方法、そして消えてしまったデータを復元するための対処法までを専門的な視点から詳しく解説しています。
もしパソコンの状態に不安がある場合は、24時間365日対応の無料診断をご活用ください。今すぐ安全な対応を始めましょう。
目次
OS破損の主な原因
OSが破損するとパソコンは正常に起動できなくなり、内部にある大切なデータへのアクセスもできなくなります。まずは、OSが破損する代表的な原因を確認しましょう。
システムファイルの破損
不適切なシャットダウンやアップデートの失敗、レジストリの変更などが原因で、OSに必要なファイルが破損することがあります。
ウイルスやマルウェア感染
悪質なプログラムによって、重要なシステムファイルが改ざん・削除され、正常にOSが起動できなくなる場合があります。
不適切な操作
不要なレジストリ変更や最適化ツールの誤使用、OSの無理なアップグレード・ダウングレードも破損の原因になります。
パーティションテーブルやブートセクタの損傷
電源断やBIOS操作のミスにより、起動に必要な情報が破損し、「Operating System not found」と表示されることがあります。これらの原因によってOSが破損すると、以下のような深刻な問題が発生するおそれがあります。
ハードウェア障害

OSが保存されたHDDやSSDが物理的に故障すると、システムが起動できなくなります。熱や経年劣化、落下などによる損傷が主な原因で、放置して通電を続けると内部部品がさらに損傷し、復旧が困難になる恐れがあります。
早期の診断と正確な原因特定が、データを守る鍵になります。自己判断での分解や修復はリスクが高く、専門業者への相談が最も安全な手段です。
当社では初期診断を無料で実施し、クリーンルーム完備の環境と高度な技術で対応しています。相談実績は46万件以上(2011年1月以降)、官公庁や大手企業など1万社以上と取引し、一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(完全復旧57.8%。2023年10月実績)を誇ります。
診断とお見積りは無料で、24時間365日ご相談いただけます。異常に気づいたら、できるだけ早めの対応が重要です。
OS破損のチェックと修復方法
ここでは、OSの状態を確認し、問題を修復するための具体的な方法を紹介します。Windows環境で使える機能とコマンドを中心に解説します。
起動時エラーの確認方法
ブルースクリーンや「Operating System not found」などのエラーメッセージは、OSの破損を示す重要なサインです。
- PCの電源を入れて、起動画面に表示されるエラー内容を記録
- ブルースクリーンが表示された場合は、エラーコード(例:0xc000000f)をメモする
- メッセージに応じて、次の修復手順へ進む
セーフモードでの起動手順
セーフモードでの起動が可能であれば、破損の範囲が限定的である可能性があります。最低限のドライバで起動することで、問題の切り分けやバックアップが可能になります。
- PCの電源を入れ、「F8」キーを連打(Windows 10以降では「Shiftキー」を押しながら再起動)
- オプションメニューで「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」を選択
- 再起動後に表示される一覧から「セーフモードで起動」を選択
chkdskによるディスクエラーの確認方法
chkdskコマンドを使えば、ファイルシステムの不整合やセクタ不良のチェックが可能です。ディスクの状態によっては修復が行われることもあります。
- 回復環境(インストールメディアや回復ドライブ)から「コマンドプロンプト」を起動
chkdsk C: /f /r
と入力し、Enterキーを押す- スキャン完了まで待機し、修復やエラーの有無を確認
sfc /scannowによるシステムファイルチェック方法
sfcコマンドを使用することで、破損・欠損したシステムファイルを自動で検出し修復できます。
- 「コマンドプロンプト」を管理者権限で起動
sfc /scannow
と入力してEnter- スキャンと修復が完了するまで待機(10~30分程度)
DismコマンドによるWindowsイメージの検査と修復手順
Dism(Deployment Imaging Service and Management Tool)を使うことで、Windowsイメージの破損をスキャン・修復できます。
- 「コマンドプロンプト」を管理者権限で開く
Dism /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
で破損状態を確認Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
で修復を実行
スタートアップ修復の実行方法
Windowsの回復オプションには、OS起動時の問題を自動的に修復する「スタートアップ修復」機能があります。
- PCを起動し、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を選択
- 対象となるOS(通常は「Windows 10」)を選択
- 自動的に問題の検出と修復が実行されるので、完了するまで待機
システムの復元の実施方法
システムの復元機能では、問題が発生する前の状態にシステムを戻すことが可能です。個人データには影響しませんが、アプリや設定が戻る点には注意が必要です。
- Windows回復環境から「システムの復元」を選択
- リストから適切な復元ポイントを選び「次へ」→「完了」をクリック
- 再起動後、自動的に復元処理が行われ、元の状態に戻る
インストールメディアからの修復方法
WindowsのインストールDVDやUSBメディアを使えば、通常の起動ができない場合でもコマンド操作で修復作業を行うことができます。
- WindowsインストールメディアをPCに挿入して起動
- 「コンピュータを修復する」→「トラブルシューティング」→「コマンドプロンプト」へ進む
- sfcやDism、bootrecコマンドを必要に応じて使用
OSの再インストール手順
これまでの修復手段で改善されない場合、OSの再インストールが最終手段となります。ただしこの方法では、データがすべて消去される可能性があるため、バックアップを先に行うことが重要です。
- インストールメディアを使ってPCを起動し、「Windowsのインストール」を選択
- 「カスタム:Windowsのみをインストール」を選び、インストール先のドライブを選択
- 指示に従いOSの再インストールを完了させる
OS破損時のデータ復旧方法
OSが破損していても、ストレージ内のデータ自体が無事であれば取り出しは可能です。ここでは、バックアップや復旧ソフトの利用、専門業者への相談方法について詳しく解説します。
セーフモードや回復環境からのバックアップ手順
OSの破損が部分的であれば、セーフモードやWindowsの回復環境からシステムにアクセスし、重要なデータを外部ストレージにコピーできます。
- PCの電源を入れ、「F8」キーまたは「Shiftキーを押しながら再起動」を実行
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」からセーフモードを選択
- 起動後、USBメモリや外付けHDDを接続し、必要なファイル(ドキュメント、デスクトップなど)をコピーして保存
データ復旧ソフトの利用手順
OSが起動できない場合でも、別のPCでデータ復旧ソフトを利用し、故障したドライブからデータを取り出すことができます。USB変換アダプタなどを使って接続する必要があります。
- 別の正常なPCで復旧ソフト(例:Recuva、EaseUS、MiniToolなど)をインストール
- 対象となるHDDやSSDをUSB変換ケーブルで接続
- ソフトを起動し、接続したドライブを選択→「スキャン」を実行
- 検出されたデータをプレビューし、復旧可能なファイルを外部ストレージに保存
自力での修復が難しい場合、ストレージに深刻な障害が発生している可能性があります。無理な操作はデータの完全消失を招くおそれがあるため、早めの専門相談が重要です。
デジタルデータリカバリーでは、初期診断・見積もり無料、24時間365日対応。46万件以上の相談実績(2011年1月以降)と、一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(2023年10月実績)を誇ります。クリーンルーム完備の安心環境で、確実な対応を行っています。
不安を感じたら、「今すぐご相談」を。早期対応が、データを守る鍵となります。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。