- NASにBitLockerを使っていたがアクセスできない
- 「BitLockerでロックされています」と表示され開けない
- NASやRAIDの復旧方法がわからず困っている
「NASがBitLockerでロックされてしまった」「そもそもNASにBitLockerって使えるの？」――こうしたトラブルや疑問に直面したとき、自己判断での対応はかえって事態を悪化させる恐れがあります。BitLockerはWindows標準の暗号化機能ですが、NASやRAID構成との組み合わせでは特殊な制限や注意点が伴います。
NAS環境におけるBitLockerの運用には高度な設定理解と復旧スキルが必要であり、誤った操作がデータ喪失につながるケースも珍しくありません。特に業務データや共有ファイルが保存されている場合は、迅速かつ正確な判断が求められます。
本記事では、BitLockerの基本的な仕組みから、NASとの互換性、ロック解除ができなくなった際の対応手順、さらに専門業者に相談すべきタイミングまで、実例を交えながらわかりやすく解説します。
デジタルデータリカバリーでは、NASのデータ復旧のトラブルに対応しています。データを損失したくない場合は、診断・お見積りを無料で実施、24時間365日対応で受付しておりますので、まずはご相談ください。
目次
BitLockerを利用できるNASの条件と注意点
NASでBitLockerを使用するには、いくつかの条件を満たす必要があります。BitLockerはWindows環境向けに設計された暗号化機能であるため、NAS本体がWindows OSを搭載している必要があります。
Windows OSを搭載したNASでのBitLocker利用
市販の一部業務用NASや自作サーバー型NASでは、Windows ServerやWindows 10/11を搭載して動作するモデルがあります。このようなNASであれば、通常のWindows PCと同じように「コントロールパネル → BitLocker ドライブ暗号化」からBitLockerによる暗号化が可能です。
さらに、RAID構成を採用している場合でも、RAIDボリュームをWindows上で1つの論理ドライブとして認識していれば、BitLockerの適用は問題なく行えます。この構成では、RAIDの制御はRAIDコントローラやBIOSが担当し、Windows側は1台の物理ドライブとして扱うため、BitLockerの仕組みに適合します。
つまり、OSにWindowsを搭載したNAS環境では、BitLockerを正式に活用できるケースがあるという点が重要です。
LinuxベースのNASではBitLockerは使用不可
QNAPやSynologyなど、一般的な家庭用・業務用NAS製品の多くはLinuxベースのOSを使用しています。これらのNASでは、BitLockerに直接対応しておらず、暗号化には独自の方式（例：AES暗号や共有フォルダ単位の暗号化）が使われています。 このため、NASそのものにBitLockerをインストールすることはできません。
BitLockerで暗号化されたNASの対処法
BitLockerで暗号化されたNASのRAID構成に障害が発生した場合、復旧にはRAID構成の再現とBitLocker復号という二重の作業が必要になります。以下に、代表的な対処法を詳しく解説します。
RAID構成を正確に再構築する
RAID構成のNASが障害を起こした場合、まずはRAIDの構造を正確に再現する必要があります。RAID 0やRAID 5、RAID 10など、構成によって使用されるアルゴリズムやパラメータが異なるため、誤った再構成はデータ消失のリスクを伴います。
大切なデータがある場合は、専門業者に相談するのをおすすめします。
- すべてのHDDからセクター単位のイメージを取得（オリジナルディスクの保持が必須）
- RAIDレベルとストライプサイズ、ディスク順序などを解析してRAID仮想ボリュームを構築
- Windows環境に仮想RAIDをマウントして、BitLockerが検出されるか確認
BitLocker回復キーでボリュームを復号する
RAID構成が正しく再現されたとしても、BitLockerにより暗号化されていればアクセスはできません。復号には、あらかじめ控えていたBitLocker回復キーが必要になります。
- RAIDを構成した状態でWindowsにマウントし、BitLockerを認識させる
- BitLocker復号画面が表示されたら、保存しておいた回復キーを入力
- 復号が完了すれば、通常通りデータへのアクセスが可能となる
専門業者に相談して安全に復旧する
RAID構成の再構築もBitLocker復号も、どちらも非常に高度でミスの許されない作業です。特に誤ったRAIDパラメータや、間違った復号処理によってデータを完全に失うケースも少なくありません。
デジタルデータリカバリーでは、BitLockerとNASの復旧に対応しています。少しでも異変を感じたら、自己対処を試みる前にまずご相談ください。初期診断と見積りは完全無料で、24時間365日対応、いつでも専門スタッフがサポートいたします。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なNASの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のNASの復旧に成功してきました。NASの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績
私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1（※1）。累計46万件以上（※2）の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%（※3）と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備
復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます：
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業（専用クリーンルーム完備）
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1：データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。（集計期間：2007年～2020年）
※2：期間：2011年1月1日～
※3：2023年10月実績。一部復旧：完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧：復旧希望データを100％復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
