MBR2GPTを利用してMBR形式のディスクをGPTに変換しようとした際、「Disk layout validation failed」や「Cannot find OS partition」といったエラーが表示され、作業が進まないケースは少なくありません。こうしたトラブルはシステムやパーティション構成に起因することが多く、誤った操作で状況を悪化させる危険性があります。
エラーを無視して無理に操作を続けると、OSが起動不能となったり、大切なデータが完全に消失するリスクが伴います。BitLocker暗号化環境などでは特に注意が必要です。他社では復旧が難しいケースでも、私たちデジタルデータリカバリーでは実際に復旧成功の実績があります。
本記事では、MBR2GPTエラーの特徴と主な症状、考えられる原因、そして安全な解決方法についてわかりやすく解説します。自力での復旧に不安を感じた場合は、無理をせず専門業者への相談をご検討ください。24時間365日対応の無料診断をご用意しております。
目次
MBR2GPTエラーとは?発生する状況と症状
MBR2GPTとは、Windows 10 バージョン1703以降で利用できる公式のコマンドラインツールで、従来のMBRディスクをGPT形式に変換するために使われます。これによりUEFIモードでの起動が可能になり、セキュリティや互換性の面でメリットがあります。
しかし、パーティション構成や環境が要件を満たしていない場合、エラーを返して処理が止まってしまいます。特に、不要な回復パーティションやBitLockerの暗号化が残っていると変換に失敗するケースが多いです。MBR2GPTエラーは、システム内部に起動不能に直結する深刻な問題が潜んでいるサインとも言えます。
MBR2GPTエラーの主な症状
実際にエラーが発生すると、以下のようなメッセージや状況が確認されることがあります。
- 「Disk layout validation failed」と表示され変換できない
- 「Cannot find OS partition」と表示される
- 「Failed to enable backup/restore privileges」と表示される
- 変換途中で停止し再起動してもOSが起動しない
- BitLockerドライブでエラーが発生し変換できない
これらのエラーは単純な操作ミスではなく、パーティション構成やOS環境、暗号化の状態など複数の要因が絡んで発生するのが特徴です。
原因を正確に見極めるには専門的な知識が必要であり、誤った対処によってデータが復旧不能になるリスクもあります。当社では相談から初期診断まで24時間365日体制で無料でご案内していますので、少しでも不安を感じた場合はご相談ください。
MBR2GPT変換が失敗する原因
MBR2GPTを使用する際、いくつかの要因によって変換が失敗することがあります。以下に主な原因を挙げます。
Windows 10のバージョンが古い
MBR2GPTはWindows 10バージョン1703以降でサポートされています。バージョンが古いと変換が実行できません。
ディスクレイアウトの問題
MBR2GPTを使用するには、パーティションの配置が適切である必要があります。不必要なパーティションが存在するとエラーが発生することがあります。
暗号化されたボリュームの存在
BitLockerなどでディスクが暗号化されている場合、変換処理がブロックされる可能性があります。
システムディスク以外での実行
MBR2GPTはシステムディスクに対してのみ実行可能です。データ用のドライブに対して実行すると失敗します。
UEFIモードが未対応
MBR2GPT変換が失敗する原因として多いのが、パソコンがUEFIモードに対応していない、または設定が無効になっているケースです。
特に、古い機種や中古PC、自作パソコンではUEFIが使えない状態のまま使用されていることがあり、変換時に初めて問題に気づくこともあります。
この状態でMBR2GPTを実行すると、システムが起動しなくなったり、データにアクセスできなくなるリスクがあるため、事前の確認が欠かせません。設定に不安がある場合や変換後にトラブルが発生した場合は、早めに専門のデータ復旧業者へ相談することをおすすめします。
当社では、相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「Windows 10でMBR2GPT変換が失敗する」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
コマンドの誤入力や操作ミスによって、データが消えたり起動不能になるケースは珍しくありません。特にシステム領域に関わる処理では、自力での対応が状況を悪化させるリスクがあります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
MBR2GPT変換失敗時の対処法
MBR2GPT変換が失敗した場合、以下の方法で解決できる可能性があります。
Windows 10を最新バージョンに更新
MBR2GPTはWindows 10バージョン1703以降で動作します。以下の手順で更新を確認してください。
- 「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を選択
- 「更新プログラムの確認」をクリックし、最新のアップデートを適用
- PCを再起動
ディスクレイアウトの確認と修正
不要なパーティションを削除し、ディスクの空き容量を確保します。
- 「ディスクの管理」を開く
- 不要なパーティションが存在しないか確認
- 削除できるパーティションを削除
- 変換を再試行
UEFIモードの確認と有効化
BIOSの設定でUEFIモードを有効にする必要があります。
- PCを再起動し、BIOS(UEFI)に入る
- 「Boot Mode」が「UEFI」になっているか確認
- 「Legacy」になっている場合は「UEFI」に変更
- 変更を保存して再起動
代替ツールの使用
MBR2GPTが失敗する場合は、サードパーティ製ツールを試すことも一つの方法です。
- AOMEI Partition Assistantをダウンロード
- ツールを起動し、「MBRをGPTに変換」を選択
- 指示に従って操作を進める
- PCを再起動して確認
コマンドラインオプションの確認
正しいコマンドを使用することでエラーを回避できます。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
- 以下のコマンドを入力
mbr2gpt /convert /allowFullOS
- エラーが出ないか確認
- 変換後、UEFIモードで起動
システムファイルの修復
システムファイルの破損が原因である場合は、修復コマンドを実行します。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
sfc /scannow
を入力して実行- 修復が完了したらPCを再起動
専門業者に相談する
MBR2GPT変換に失敗する主な原因には、パーティション構成の不備やシステム予約領域の不足、ファイルシステムの破損などが挙げられます。変換が途中で止まったり、実行自体ができない場合は、これらのトラブルが関係している可能性が高いです。
この状態で無理に再試行を重ねると、OSの起動不能や保存データの上書きといった深刻なトラブルにつながる恐れがあります。特に、起動ドライブを対象とした作業では、ちょっとした操作ミスが致命的になることもあるため注意が必要です。
だからこそ、専門的な診断と慎重な対応が重要になります。当社デジタルデータリカバリーでは、これまでに7,300件以上のご相談(※)に対応し、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※)という高い成果を維持しています。
初期診断は無料で、24時間365日対応しています。MBR2GPT変換に失敗してお困りの際は、まずはお気軽にご相談ください。
※1:算出期間:2016年6月1日~
※2:内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。