以下のような症状が発生している場合、すでにMacが深刻なトラブルに見舞われている可能性があります。
- Macがまったく起動しない
- PRAM(NVRAM)クリアを行っても改善が見られない
- クリア後にむしろ状態が悪化し、画面が真っ暗なまま
これらの症状は単なる操作ミスではなく、深層に潜むハードウェア障害や設定異常が原因であるケースも多く見受けられます。
自己判断での対処が誤っていると、もともと復旧可能だったMacが、取り返しのつかない状態に陥るリスクも否めません。
本記事では、PRAMクリア後にMacが起動しなくなる原因と、再起動へ導くための正しい対処法について、専門的な視点から詳しく解説します。
もし今すぐに解決したい場合や、自力での対応に不安がある場合は、私たちが24時間365日無料で診断を行っております。安全な判断のためにも、ぜひ一度ご相談ください。
目次
PRAMクリア後にMacが起動しない原因
PRAMクリアは設定のリセットには有効ですが、トラブルが複雑な場合には無効なこともあります。以下に、考えられる代表的な原因を挙げます。
PRAMクリアが正しく実行できていない
PRAMクリアはキー操作のタイミングが非常に重要です。無線キーボードでは認識が遅れることがあり、リセットが正常に完了しない場合があります。
SMC設定異常やファームウェアパスワード
電源制御を担うSMCやファームウェアパスワードの設定ミスにより、正常な起動が阻害されるケースもあります。設定の見直しやリセットが必要です。
システムやハードウェアの深刻な障害
PRAMクリア後にMacが起動しないときの対処法
起動しない状態からの復旧には、手順を正確に実行することが不可欠です。ここでは状況別の対応方法を解説します。
PRAMクリアの正しい再実行手順
初回のPRAMクリアが不完全だった場合、正しい手順での再実行が必要です。特に無線キーボードを使用している場合、操作が反映されないことがあります。
操作ミスを防ぐため、確実に認識される有線キーボードで再試行してください。
- Macの電源を完全に切る
- 有線キーボードを接続する
- 電源を入れ、すぐに「Command + Option + P + R」を同時に押し続ける
- 2回目の起動音またはAppleロゴが2度表示されるまでキーを押し続ける
- キーを放し、Macの起動を確認する
SMCリセットの方法
SMC(システム管理コントローラー)の異常により電源関連のトラブルが発生している場合、PRAMクリアでは効果がありません。SMCリセットを行うことで改善が見込めます。
内蔵バッテリー搭載のMacBookにおけるリセット方法を紹介します。
- Macの電源を切る
- 「Shift + Control + Option」キーと電源ボタンを10秒間同時に押し続ける
- すべてのキーを放し、電源ボタンを押して起動する
その他の起動支援手順
Macが依然として起動しない場合、セーフモードやリカバリーモードなど複数の支援手段があります。これらはシステム診断や修復に有効です。
セーフモードで起動
基本機能のみで起動し、トラブルの切り分けに役立ちます。
- Macの電源を切る
- 電源を入れ、「shift」キーをすぐに押し続ける
- Appleロゴが表示されたらキーを放す
- ログイン後、自動的に検証と修復が行われる
リカバリーモードから修復
macOSの修復や再インストールを行うための専用モードです。
- Macの電源を切る
- 「Command + R」を押しながら電源を入れる
- リカバリーモードが起動したら「ディスクユーティリティ」を選択
- 起動ディスクを選んで「First Aid」を実行
ハードウェア診断の実行
物理的な故障が疑われる場合に実行します。
- Macの電源を切る
- 「D」キーを押しながら電源を入れる
- 画面の指示に従い診断を進める
- 結果に応じて適切な対応を行う
Macが起動しないトラブルを放置すると、データ消失のリスクが高まります。早めの対応が復旧の可否を大きく左右します。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
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HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。