電源ボタンを押してもノートパソコンがまったく反応しない…。
そんなとき、原因としてまず思い浮かぶのはバッテリーやACアダプターかもしれませんが、実は「ボタン電池(CMOSバッテリー)」の劣化によっても起動しないことがあります。この電池が切れると起動設定を保持できず、パソコンが立ち上がらなくなることがあります。
この記事では、ノートパソコンが起動しない原因のひとつとして、ボタン電池に注目し、見極め方と対処法を解説します。データが残ったまま電源が入らない場合は、誤った対応で復旧が困難になるおそれがあるため注意が必要です。
操作に不安がある方は、私たちデジタルデータリカバリーにご相談ください。初期診断は無料で、24時間365日対応しています。
目次
ノートパソコンが起動しないとき、CMOSバッテリーが関係しているケースとは?
ノートパソコンが急に起動しなくなったとき、原因は本体のバッテリーだけとは限りません。実は、マザーボードに取り付けられている小さなボタン電池「CMOSバッテリー」の電池切れが関係していることがあります。
このCMOSバッテリーは、パソコンの電源が切れている間も、日付や時刻、起動に必要な設定を記憶しておく役割を持っています。電池が切れると設定がリセットされ、パソコンが正しく起動できなくなることがあります。
リモコンの電池が切れると動かなくなるように、パソコンもこの電池がないと動作に支障が出ることがあります。特に古いパソコンや、長期間使っていなかった機種では起こりやすく、「CMOSチェックサムエラー」などのメッセージが表示される場合もあります。
CMOSバッテリーが原因の可能性が高い症状
- 電源を入れても無反応(ファンも動かない)
- 時刻や日付が毎回リセットされる
- 起動時にBIOSエラーが表示される
- 起動ドライブが見つからない
- BIOS画面で設定を保存しても反映されない
このようなケースでは、CMOSバッテリーの交換が効果的です。ただし、ノートパソコンの場合は分解作業が必要になることもあり、誤った作業は別のトラブルにつながるリスクもあります。
ノートパソコンが起動しない原因
CMOS電池が原因でノートパソコンが起動しないときには、次のような症状が現れることがあります。特にCMOS電池の寿命が近い、または交換時期を過ぎている場合は、他のハードウェアにも影響が及ぶ可能性があるため早めの対応がおすすめです。
CMOS電池の消耗
CMOS電池は常に微小な電力を使用してBIOSの設定や時計情報を保持しています。そのため、使用年数が経つと電圧が低下し、消耗してしまうことがあります。電池の消耗により、BIOSが設定を保持できなくなり、ノートパソコンが起動しなくなることがあります。
BIOS設定の消失
CMOS電池が切れると、BIOSの設定情報(起動ドライブの順序、セキュリティ設定など)が保存されず、電源を入れるたびに初期状態に戻ることがあります。その結果、OSがあるドライブから起動しなくなったり、設定がリセットされるため起動に失敗することがあります。
時刻設定の異常
CMOS電池の寿命が尽きると、パソコンを起動するたびに日時や時刻がリセットされてしまうことがあります。正しい時刻で動作しないと、セキュリティ証明書やネットワーク認証の失敗、ソフトウェアの更新の問題などが発生し、システムが正しく動かない原因となることがあります。
ハードウェアの問題
CMOS電池以外にも、HDDやSSDに物理的な障害が起きている場合も、パソコンが正常に起動しなくなる原因になります。HDDは落下や衝撃による部品の損傷が起こりやすく、SSDでも突然認識されなくなるケースがあります。
「電源ランプは点くのに画面が映らない」「ロゴ画面で止まる」「長年同じパソコンを使っている」といった症状に心当たりがある方は、内部の劣化や故障が進行している可能性があります。状態を悪化させないためにも、無理に操作せず早めに専門業者へ相談することが重要です。
当社では、相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク
ノートパソコンが起動しない――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
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- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
ノートパソコンが起動しない場合の対処法
CMOS電池の消耗が原因でノートパソコンが起動しない場合、適切な手順を踏めば改善できる可能性があります。ここでは、確認から交換・再設定まで、安全に進めるための具体的な方法をご紹介します。
CMOS電池の交換
CMOS電池が寿命を迎えると、BIOSの設定を保持できず、ノートパソコンが正しく起動しない状態になります。以下の手順で、安全にCMOS電池を交換してみましょう。
- パソコンの電源を完全に切り、バッテリーとACアダプターを取り外す
- 本体底面のネジを外し、内部へアクセスする(機種によりキーボードを外す必要がある場合あり)
- マザーボード上にある小型のボタン電池(多くはCR2032)を確認し、丁寧に取り外す
- 同型番の新しいCMOS電池を装着する
- カバーを閉じてネジを締め、バッテリーとACアダプターを元に戻す
- 電源を入れて正常に起動するか確認する
一部のノートパソコンではCMOS電池が基板に直接ハンダ付けされている場合があります。その際は専門業者に相談するのが安全です。
BIOS設定の再構成
CMOS電池を交換した後は、BIOSの設定が初期化されている可能性があります。以下の手順で設定を再構成しましょう。
- パソコンの電源を入れ、起動時に「F2」「DEL」などのキーを押してBIOS画面に入る
- 「Date & Time」メニューで正しい日時を設定
- 「Boot Order(起動順)」の項目で、OSがインストールされたストレージを最優先に設定
- 「F10」で保存してBIOSを終了
- 再起動してOSが正常に立ち上がるか確認
起動順が間違っていると、パソコンがOSを読み込まず起動できない状態になるため注意が必要です。
システム日時の修正
CMOS電池の交換後に時刻がずれていると、ネット接続やソフトウェアの動作に支障をきたす場合があります。以下の方法で正しい日時に修正しましょう。
- Windowsを起動後、タスクバーの時計を右クリック
- 「日付と時刻の設定」を選択
- 「時刻を自動的に設定する」をオンにする
- 手動で設定したい場合は「日付と時刻を変更する」を選択
- 日時を正しく設定し、パソコンを再起動
正確な時刻設定がされていないと、ブラウザやメールソフトなどでセキュリティ証明書エラーが発生する可能性があります。
他の原因の確認
CMOS電池の交換後も改善が見られない場合は、他のハードウェアトラブルが起きている可能性があります。以下の手順で確認を行いましょう。
- 起動時にファンやLEDの点灯など、通電の反応があるか確認
- 外部モニターを接続し、表示されるかを確認
- メモリを一度抜いて挿し直す
- ストレージ(HDDやSSD)が正しく装着されているか確認
- BIOS画面すら表示されない場合、マザーボードや電源回路の不具合が考えられます
ハードウェア障害の可能性がある場合は、内部データ保護のためにも早急な対応が必要です。
専門業者に相談する
CMOS電池の交換や設定の再構成を試しても問題が解決しない場合、無理な対応は避け、データ復旧の専門業者へ相談するのが安全です。内部に重要なデータがある場合、誤った操作によってデータが完全に失われるリスクがあります。
デジタルデータリカバリーでは、これまでに46万件以上の相談実績(※1)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い成果を上げています。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応していますので、少しでも不安がある場合はお気軽にご相談ください。
※1 期間:2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する

自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み

デジタルデータリカバリーは「データ復旧専門業者17年連続データ復旧国内売上No.1」(※1)の実績を持つデータ復旧業者です。
データ復旧の技術力として、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)を誇っています。
他社で「復旧不可能」と判断された機器を、当社が復旧に成功した事例は数えきれません。実際に、他社対応後のご相談だけでも7,300件を超えています。
これこそが“データ復旧の最後の砦”と呼ばれる理由です。どんな状態でも、諦める前にまずはご相談ください。最善を尽くしてデータを取り戻します。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと。第三者機関によるデータ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年)
※2:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
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この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。









































