WindowsでJPGファイルを開こうとして、「ファイルが破損しているため画像を開けません」、「ファイルの形式がでサポートされていません」といったエラーメッセージが表示された場合、どう対処したら良いのでしょうか。
WindowsでJPGファイルが開けない場合には様々な原因が考えられます。修復を行う際は、原因ごとに正しい方法で行うことが重要です。誤った方法で行うとファイルが破損してしまったり、復旧できたはずのデータも復旧出来なくなってしまう恐れがあります。
ファイルが開けない原因をしっかり理解し、正しい対処法で修復を試みましょう。
目次
JPGとは
JPGとは画像ファイルの種類を区別するための「拡張子」と呼ばれるものです。ファイル名をピリオド(.)で区切り、「.jpg」と表示されます。
JPGは、表面の画質に影響を与えない部分のデータを削除し、画像データを軽くするため、低用量かつ高画質で画像を保存することができます。主に色が多く使われる写真や画像を保存するのに適しています。
また、JPGと似た形式にJPEGがありますがこれは表示される拡張子が違うのみで、機能面では違いが無く同じものです。
JPGファイルが開けない原因
WindowsでJPGファイルが開かない場合には様々な原因が考えられます。
ソフトウェアの不具合
画像を開く際に使用されるソフトウェアに不具合がある場合、JPGファイルが開けなくなることがあります。
特にWindows10でJPGファイルを開くには、Windowsのフォトアプリから開かれます。しかしこのフォトアプリがWindows10のアップデートなどにより不具合が発生し、ファイルが開けなくなってしまうことがあります。
Windowsフォトビューワーが最新の状態になっていない
Windowsフォトビューワー(Windowsのフォトアプリ)のバージョンが古い場合、ファイル能力の問題などによりJPGファイルが開けないことがあります。
使用中のフォトビューワーがファイルの形式に対応していない
「このファイルの形式がWindowsフォトビューワーでサポートされていない」などのエラーメッセージが表示される場合、ファイルを開く際に使用するフォトビューワーが開こうとしている、JPGファイルの形式に対応していないことが考えられます。
使用中のフォトビューワーがファイルの形式に対応していない場合はこちら
ファイルのサイズが大きすぎる
Windowsの写真アプリケーションでは、コンピュータ上でサイズの大きいJPGファイルを開くことが出来ません。そのため表示しようとした画像ファイルの画素数が多い、または高画質の場合には画像が開けなくなってしまいます。
画像ファイルの破損
コンピュータウイルスの感染やパソコンのシステム、アプリケーションの強制終了により、画像ファイルが破損してしまうことがあります。
軽度のファイル破損の場合には、データ復旧ソフトを使用して復旧できる可能性もありますが、データ復旧ソフトの使用は誤操作によるデータ消失などのリスクも含みます。
また、コンピュータウイルスに感染してしまうとファイルの情報が書き換えられてしまいます。そのため個人での復旧は難しく、場合によってはデータ復旧業者での復旧が必要になります。
JPGファイルが開けない際の修復方法
JPGファイルが開けない場合、原因ごとの正しい方法で対処することで個人での復旧が可能な場合があります。
ただし誤った操作によって上書きが進んでしまったり、破損状況が悪化しデータが完全になくなってしまう場合もあるため確実にデータを復旧したい方、個人での作業に不安な方は一度データ復旧業者に相談することをおすすめします。
Windowsフォトビューワーをアップデートする
Windowsフォトビューワーのバージョンが古いと画像ファイルを表示できないため、一度フォトビューワーが最新の状態になっているか確認し、最新状態にしましょう。
- パソコン画面の左下にある「スタート」メニューから「MicrosoftStoreアプリ」を開く
- 右上にある「︙」をクリックし「ダウンロードと更新」を選択する
- 「フォト」アプリで利用可能な更新プログラムをチェックする
- 「更新プログラムの取得」ボタンをクリックし、「Microsoftフォト」アプリの更新を行う
Windowsを最新状態に更新する
Windowsを最新状態に更新することでシステムやソフトウェアの不具合を修正することができます。また同時にフォトアプリの更新プログラムも自動的にインストールされます。そのためJPGファイルが表示されない場合には、Windowsが最新状態に更新し、JPGファイルが開けるか確認しましょう。
- パソコン画面の左下にある「スタート」ボタンから「設定」を開く
- 「設定」で表示される「更新とセキュリティ」をクリックし「Windows Update」を選択する
- 「更新プログラムのチェック」をクリックし、最新プログラムをインストールする
Windowsフォトビューワーの修復を行う
フォトビューワーの不具合により、ファイルが表示できない場合があります。この場合、フォトビューワーを修復することで、JP画像ファイルを開けるようになることがあります。
Windowsフォトビューワーの修復方法にはフォトビューワーの設定情報をリセットする方法とWindowsのトラブルシューティングツールで修復する方法の2種類があります。
フォトビューワーの設定情報をリセットする方法
フォトビューワーの設定情報をリセットする方法は以下の通りです。
- パソコン画面の左下にある「スタート」ボタンから「設定」を開く
- 「設定」 から「アプリ」をクリックする
- 表示された一覧から「フォト」を選択する
- 「詳細オプション」 をクリックし、「リセット」 ボタンをクリックする
Windowsのトラブルシューティングツールで修復する方法
Windowsのトラブルシューティングツールで修復する方法は以下を参考にして下さい。
- パソコン画面の左下にある「スタート」ボタンから「設定」を開く
- 「設定」で 「更新とセキュリティ」 を選択する
- 「更新とセキュリティ」で表示される「トラブルシューティング」 をクリックする
- 「他の問題の発見と解決」 の項目から「Windowsストアアプリ」を選択する
- 「トラブルシューティングツールの実行」ボタンをクリックする
Windowsフォトビューワーの再インストールをする
Windowsフォトビューワーの修正を行ってもJPGファイルを開けない場合には、WindowsフォトビューワーであるWindowsの「フォト」アプリを再インストールすることで、開けるようになる場合があります。
Windowsの「フォト」アプリは最初から搭載されているアプリであるため、以下の方法でまずアプリのアンインストール(削除)を行ってください。
- パソコン画面の左下にある「スタート」ボタンを右クリックし、「Windows PowerShell (管理者)」 をクリックする
- ユーザーアカウント制御画面が表示されたら 「はい」 をクリックする (ユーザーアカウント制御画面が表示されない場合はそのまま③へ)
- PowerShellが起動したら、表示されたウインドウに、 「get-appxpackage *Microsoft.Windows.Photos* | remove-appxpackage」をコピーし「エンター」キーを押す
Windowsの「フォト」アプリを削除できたら、削除したWindowsの「フォト」アプリを再度インストールしてください。再インストールの方法は以下の通りです。
- Microsoft公式ホームページを開く
- 『「フォト」アプリ配布ページ』にアクセスする
- 表示されたページで「入手」をクリックし、インストールを行う
JPG画像ファイルのサイズを小さくする
開きたいJPGファイルのサイズが大きすぎるために画像ファイルが開けない場合には、画像ファイルサイズの縮小を行いましょう。
ファイルサイズの縮小は、Windowsのデフォルトツールである「ペイント」などの画像編集ツールで、サイズの縮小を行うことが可能です。
JPG画像ファイルの形式を変更する
JPGファイルを閲覧しようとしているツールが「JPG」の形式に対応していないために、JPGファイルを開けない場合があります。
この場合はファイル変換ソフトや画像編集ソフトを使い、ファイル形式を変更することでJPGファイルを開けるようになる可能性があります。
ただしこの方法を行う際には、念のためファイル形式の変更を行う前にファイルのコピーをしておきましょう。
別のフォトビューワーでJPGファイルを開く
JPGファイルのサイズの変更や形式の変更を行ってもファイルが表示されない場合、現在使っているものとは別のフォトビューワーでJPGファイルを開くことで改善される場合があります。
「Photoshop」やその他の信頼できるフォトビューワーアプリをインストールし、再度JPGファイルを開いてみましょう。
ピクチャライブラリの場所を再設定する
上記で紹介した方法を試してもJPGファイルが開けない場合には、ピクチャライブラリの場所を再設定することで開けるようになる場合があります。
ピクチャライブラリの場所を再設定する方法は以下の通りです。
- パソコン画面の左下にある「スタート」ボタンを右クリックする
- 「ファイル名を指定して実行」をクリックし、名前に「shell:Libraries」を 入力し「OK」をクリックする
- エクスプローラーが表示されたら、「ピクチャ」 を右クリックし、「プロパティ」 を選択する
- 「ピクチャのプロパティ」 で、 「ライブラリの場所」 の欄内に表示されている項目を全て削除する
- 「ライブラリの場所」 の欄内が空になったら、「既定値に戻す」 をクリックする
- 「ライブラリの場所」 の欄内に「ピクチャ(C:\ユーザー(ユーザーのアカウント名称)」 のみが表示された状態を確認したら、「OK」をクリックする
- 再設定が完了したら、再度開けないJPGファイルをWindowsフォトビューワーで開く
データ復旧ソフトを使って破損ファイルの修復を行う
ここまで紹介した対処法を行ってもJPGファイルを開けない場合には、専門的な写真修復ソフトなどを使用することで、破損したJPGファイルを復旧できる場合があります。
データ復旧ソフトは比較的安価で修復を行うことが出来ます。ただし、使用時の誤操作でデータが完全に消えてしまったり、データの破損が悪化し復旧できるはずだったデータまで復旧できなくなってしまう危険性があります。
個人での作業に不安な方や確実にデータを復旧したい場合はデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
データ復旧業者に依頼して破損ファイルの修復を行う
ウイルス感染や外付けHDD、USBが物理的に破損した場合には復旧ソフトを使っても個人での復旧が出来ないことがほとんどです。
データ復旧業者は様々な機器・症状からデータを復旧する専門業者です。個人で対応できないような難しい症状からのデータ復旧も可能になります。
安全にデータを取り出したい・自分での操作には不安がある方は、一度データ復旧業者へ相談しましょう。
確実にデータ復旧するならデータ復旧業者へ
PCの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、PCに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も7,000件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
大切なデータを預ける上で、その業者の実態が分からないと信用できませんよね?社内風景や、実際に復旧に携わるエンジニアの顔が見えることは、非常に重要な点と言えます。
データ復旧業者の中には、復旧ラボを社内に保有していなかったり、外注や、個人でも試せる復旧ソフトを使用するだけで、作業を行わない業者も存在します。Webサイト上に掲載している社内風景と、実態が異なる怪しい業者も少なくありません。セキュリティなどを理由に、実態を明かさない復旧業者は、怪しいと判断した方が良いでしょう。
※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数(2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:期間:2016年6月1日〜
デジタルデータリカバリーが選ばれる理由について、詳しくはこちらで紹介しています。
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データ復旧費用は4つの要素で決まります
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どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
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500GB未満 | 5,000円〜 |
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500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。