- InDesign作業中に突然アプリが強制終了してしまった
- 保存していなかったファイルが開けなくなった
- 自動回復機能が働かず、データが消えてしまった
こうしたトラブルは、制作現場で誰にでも起こり得ます。InDesignには自動回復機能があるものの、状況によってはファイルが完全に失われてしまうケースも少なくありません。
原因としては、メモリ不足・プラグインの競合・保存中の異常終了など、さまざまな要因が考えられます。クラッシュ後の正しい対応を誤ると、復旧できたはずのデータが上書きされ、復元困難になるリスクもあります。
本記事では、InDesignがクラッシュする主な原因と、自動回復ファイルや一時保存データを使った復元手順を詳しく解説します。大切な制作データを守るためにも、正しい知識を身につけましょう。
目次
InDesignがクラッシュする主な原因
InDesignが突然クラッシュしてしまうのは、いくつかの原因が考えられます。
ソフトウェアのバグや不具合
InDesignは定期的にアップデートされますが、特定のバージョンでクラッシュのバグが報告されることがあります。特に、大規模なドキュメントを扱う際にクラッシュしやすくなることがあります。
PCのメモリ不足やリソース負荷
高解像度の画像を多数含むドキュメントを扱うと、PCのRAMが不足し、InDesignがフリーズまたはクラッシュすることがあります。
破損したフォントやプラグインの影響
フォントが破損している場合や、互換性のないプラグインを使用していると、InDesignが強制終了することがあります。
突然の電源断やシステムのシャットダウン
作業中にPCがフリーズしたり、電源が落ちたりすると、未保存のデータが失われる可能性があります。
ファイル自体の破損
InDesignファイルが開けなくなったり、クラッシュ直後に保存したデータが読み込めなくなる原因として、ファイル自体の破損が考えられます。特に、作業中にフリーズした状態で強制終了したり、ネットワーク経由でファイルを保存・編集していた場合は、データ構造に異常が生じるリスクが高まります。
保存処理中にクラッシュが起きたファイルは、内部データが不完全なまま残り、次に開く際にエラーが表示されることがあります。こうしたトラブルを無理に対処しようとすると、データの損傷がさらに進行する可能性があるため注意が必要です。
InDesignクラッシュ後のデータ復元方法
クラッシュによって消えてしまったデータを復元する方法を紹介します。
InDesignの自動回復機能を利用
InDesignはデフォルトで10分ごとに自動保存する仕組みを備えています。クラッシュ後にInDesignを再起動すると、復元ダイアログが表示される場合があります。
- InDesignを再起動します。
- 「自動回復ダイアログ」が表示されたら、「はい」をクリックします。
- 復元されたファイルを開き、「ファイル」→「名前を付けて保存」で保存します。
InDesign復元フォルダを確認
InDesignの復元フォルダには、作業中の一時データが保存されている場合があります。
- 以下のフォルダを開きます。
Windows:C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Adobe\InDesign\[バージョン]\[言語]\Recovered InDesign Files
- 「dbt」で始まる最新のファイルを探します。
- InDesignでファイルを開き、名前を付けて保存します。
データ復元ソフトを使用
削除されたInDesignファイルを復元するには、データ復元ソフトの利用が有効です。
- 「AOMEI Partition Assistant for Recovery」や「iMyFone D-Back for PC」をダウンロードします。
- ソフトをインストールし、削除されたファイルの保存場所をスキャンします。
- 復元したいInDesignファイルを選択し、「復元」ボタンをクリックします。
以前のバージョンから復元
WindowsやMacの「以前のバージョン」機能を利用して、過去のバージョンを復元できます。
- Windowsの場合、対象のフォルダを右クリックし、「プロパティ」を開きます。
- 「以前のバージョン」タブを選択し、復元したいバージョンを選択します。
- 「復元」ボタンをクリックし、ファイルを元に戻します。
- Macの場合、「タイムマシン」を開き、復元したい日時を選択して復元します。
これらの方法を試しても復元できない場合は、データ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。
専門業者なら、通常の方法では復元できないデータも復旧できる可能性があります。特に、HDDやSSDの障害が疑われる場合は、放置や自己対処で悪化するリスクがあるため、早めの対応が重要です。無料の初期診断を実施している業者も多いため、まずは状態をチェックすることをおすすめします。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。