iMacを使用中、冷却ファンが突然うるさくなったり、何時間も回り続けて止まらないと感じたことはありませんか?これは一時的な処理負荷ではなく、内部の温度や制御システムに異常が起きているサインかもしれません。本記事では、iMacの冷却ファンが止まらないときに考えられる原因と、すぐに試せる具体的な対処法を紹介します。
目次
冷却ファンが止まらない主な原因
iMacのファンは、内部の温度上昇やシステム制御の異常によって自動で回転数が上がります。以下は、ファンが止まらない状態になる主な要因です。
CPUや内部温度の上昇
動画編集や長時間の高負荷作業を行うと、CPU温度が上昇し、ファンが冷却を維持するために高回転になります。これは一時的なものですが、温度が下がらない場合は回転が止まりません。
高負荷なアプリや常駐プロセス
バックグラウンドで動作しているアプリがCPUやメモリを長時間使用していると、ファンが稼働し続けます。アクティビティモニターで確認可能です。
通気口の詰まり・内部のほこり
吸排気口がほこりでふさがれていると、排熱効率が下がり、ファンが常に高回転になります。定期的な清掃が必要です。
室温が高い/直射日光の影響
夏場や暖房の効いた部屋、直射日光の当たる場所で使用すると、iMac内部が冷えにくく、ファンが止まらなくなることがあります。
SMCやNVRAM/PRAMの異常
SMC(システム管理コントローラ)やNVRAMの設定不具合により、冷却制御に異常が起こることがあります。リセットが有効です。
センサーやファンのハード故障
温度センサーの誤作動やファンの制御基板故障により、常に最大回転になることがあります。Apple Diagnosticsで確認できます。
macOSの不具合・旧バージョン
iMac冷却ファンの主な対処法
iMacのファンが止まらない・うるさいと感じたら、下記の方法を順番に試してみてください。軽度なトラブルであれば、ほとんどが以下の対策で改善されます。
アクティビティモニターで高負荷アプリを停止
「アプリを閉じてもファンがうるさい…」という場合、アプリの裏でCPUを消費しているプロセスが原因かもしれません。
- Finderから「アクティビティモニター」を開く(アプリケーション → ユーティリティ)
- 「CPU」タブで使用率の高いアプリやプロセスを確認
- 不要なものを選択し、左上の「☓」ボタンで強制終了
iMacの再起動またはシャットダウン
一時的なファン制御エラーは、シンプルに再起動するだけで解消されることがあります。シャットダウン後に数分待ってから起動するのも効果的です。
SMCリセット(冷却制御の初期化)
冷却ファンや電源まわりを制御するSMC(システム管理コントローラ)をリセットすると、冷却動作が正常に戻るケースがあります。
- iMacの電源を完全にオフにする
- 電源ケーブルをコンセントから抜く
- 15秒以上待ってから、再度接続し、起動
NVRAM/PRAMリセット(センサー設定の初期化)
起動音が鳴った直後に特定キーを押し続けることで、センサーや起動ディスクの情報をリセットできます。
- iMacの電源を入れた直後に「Command + Option + P + R」を同時に押す
- 20秒ほど押し続けてから離す
macOSを最新版にアップデート
OSのバグでファン制御が誤作動していることもあります。Appleメニュー →「システム設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から最新版に更新しましょう。
通気口や内部の清掃
ほこりが通気口をふさいでいると排熱ができず、ファンが高回転になります。次のように対処します:
- 電源を切り、ケーブルを抜く
- 本体背面・側面の通気スリットにエアダスターを軽く吹き付ける
- 必要なら分解清掃をプロに依頼(iMacは構造が密閉されているため)
室温や設置場所の見直し
高温多湿の部屋や日当たりの良い窓際は熱がこもりやすく、ファンが止まりにくくなります。
- 室温が高い場合は、冷房や換気を行う
- 直射日光が当たる場所を避ける
- 冷却スタンドやデスクの高さ調整も効果的
Apple Diagnosticsでハードを診断
ファンや温度センサーの故障が疑われる場合、Apple純正の診断機能で簡易チェックが可能です。
- iMacの電源を完全に切る
- 再度電源を入れ、「D」キーを押し続ける
- 表示された診断画面で案内に従ってチェックを実行
ファン制御アプリの応急的な利用
「Macs Fan Control」などの無料ツールで、ファンの回転数を手動で調整できます。ただしこれはあくまで一時対応であり、原因解明や根本対処を優先すべきです。
冷却ファンの暴走や高回転状態を放置すると、iMac内部の基板やストレージの劣化を早める恐れがあります。まずはアプリの終了や再起動、リセットなど基本的な方法を順番に試し、それでも改善しない場合はハードウェアの不調も視野に入れてください。
異音や強い熱を感じる場合は、放置せずにAppleサポートや専門修理業者への相談をおすすめします。定期的な清掃と環境管理で、iMacを快適に使い続けましょう。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。