「hp(ヒューレットパッカード)のパソコンを起動しようとしたら、真っ黒な画面で動かない。」「電源は入るのにロゴ画面から黒い画面で進まない。」
このように、hpのパソコンが黒い画面で起動しない場合、ハードウエアの故障や、インストールしたプログラムの不具合など、さまざまな原因があります。
このページではhpのパソコンが黒い画面で起動しない場合の対処法を症状別に解説します。自力でデータを取り出すことができない時の対処法についても解説していますので、適切に対処しましょう。
目次
hpパソコンの寿命と保証期間の長さ
hpパソコンの寿命は一般的に2~4年とされます。
しかし3年間の保証が標準的に搭載され、オプションによっては4~5年に保証期間を延長できるため、手厚いサービスが受けられるのが特徴です。
詳しくはhp社の公式サイトでも詳しく解説していますので、チェックしてみましょう。
hpのパソコンが黒い画面で起動しない原因
hpのパソコンが起動できないときの原因は主に6種類が考えられます。
電源不良・バッテリー不良
hpのパソコンの画面が黒くなる原因の一つにケーブルの損傷や接続不良、バッテリー不良などが考えられます。
コンセントやケーブルに問題がないなら、電源ユニットなどの故障の可能性もあります。またディスプレイケーブルや、ディスプレイが故障しているために、黒い画面になっていることも考えられます。
バッテリ―不良の状態なら電源の減りが異常に早いなどの症状が出ます。バッテリー不良が起こる原因として「バッテリーの劣化」と「初期不良」の2つが考えられます。通常は、hpパソコンの購入から3年間は保証がついているため、保証サービスを利用してバッテリーを交換してもらいましょう。
ディスプレイ破損
hpのパソコンの画面が黒くなる原因の理由としてディスプレイ破損が挙げられます。これは、落下時の衝撃などで、パソコンのディスプレイやモニターが破損している状態です。
モニター部分のみ破損している場合はメーカー・修理業者に相談して、部品交換してもらいましょう。
BIOSの破損
BIOS (バイオス)とは、パソコンの電源が入って最初に動く、主にハードウェアを制御するプログラムです。
BIOSが起動しない場合、主にハードウェア部分の故障している、またはBIOSそのものが破損している、あるいはBIOSとセットであるCMOS電池が切れている可能性が高いです。このよな状態だとOSを立ち上げることはできませんが、ハードウェアの部品を交換をするか、電池を交換することで解消されることがあります。
論理障害
論理障害とはデータを管理しているファイルシステムが破損した障害です。主な原因は「読み書き中の強制終了」や「誤操作によるデータ消去」です。このファイルシステムが壊れると、正しくデータにアクセスできなくなります。
論理障害は、物理障害に比べると発覚が遅れやすく、このまま作業を続けると、データの上書きが行われることがあります。この場合、データ復旧の可能性も著しく低くなってしまうので注意しましょう。
物理障害
物理障害とは、「衝撃」や「水没」などによって、内部のストレージ(HDDやSSD)が物理的に破損している状態です。特にHDDで「カチカチ・カタカタ」と異音がする場合、データの読み書きを行うパーツが破損している可能性が高く、データ記録面に傷が付く恐れがあるため、使用を続けるのは危険です。
HDD/SSDの寿命は5年程度と言われています。5年以上使っているのであれば、経年劣化で突然壊れてしまうこともあります。また、購入直後に問題がある場合、可能性の1つとして初期不良も考えられます。
HDD/SSDの物理障害は、個人での修理作業は難しく、最悪の場合データが消えてしまう可能性もあります。確実にデータを取り戻したい場合、技術力の高いデータ復旧業者への相談をおすすめします。
hpのパソコンの電源が入らない時の対処法3選
hpのパソコンの電源が入らない時の対処法3選は以下の通りです。
周辺機器を取り外す
パソコンの電源が入らないときや、Windowsのロゴが表示されない場合は、周辺機器が起動プロセスに干渉している可能性があります。
パソコンの電源を切り、外付けHDD、USBメモリや無線接続しているマウスなどの周辺機器を全て取り外しましょう。
その後、パソコンを起動できるか電源をいれて確かめましょう。
ハードリセットもしくは電源リセットを行う
黒い画面でパソコンが起動しないなど、BIOSの問題や、電源回り・周辺機器との接続の不具合の多くは、帯電した電気を放電することで解決することがあります。
- パソコンの電源を落とす
- 背面から電源コードを取り外し、他の周辺機器もすべて取り外す
- 電源ボタンを10秒押し続けてから放す
- 背面の電源コードを接続し直し、パソコン本体の電源を入れる
この方法で起動できない場合は、パソコンのハードウエア自体の故障が原因の可能性が高くなります。
- パソコンの電源を落とし、電源コードを抜く
- 周辺機器をすべて取り外し、パソコンをポートリプリケーターやドッキングステーションから取り外す
- パソコンからバッテリーを取り外す
- バッテリと電源コードを外した状態で、[電源]ボタンを約15秒間押し続ける
- 放電した後、バッテリーを再挿入する
- 周辺機器は外したまま電源コードを差し込み、パソコンの電源を入れる
hpのノートブックパソコンは機種によって、電源のリセット方法が異なります。それぞれの機種により操作が変わるため、hp公式サイトで確認しましょう。
ノートパソコンの電源リセットを行っても解決しない場合は、ノートブックパソコンの故障が考えられます。
キーを使用してBIOSのリカバリを実行する
hpパソコンのキーを使い、BIOSのリカバリを実行する方法は以下の通りです。
- パソコンの電源を切り、電源アダプターに接続する
- パソコンの電源を切った状態で「Windowsキー+Bキー」を同時押しする
- 「Windowsキー+Bキー」を同時押しした状態で電源をつける
- 電源ランプがつき、しばらく真っ暗な画面が続き、BIOS画面で前のバージョンにロールバックします。このときビープ音が鳴る場合もある
- パソコンが再起動するので、トラブルが解決したか確認する
リカバリ機能を使用しても復旧で着ない場合は、障害が深刻な可能性が高いです。すぐにパソコンを使いたい場合は「メーカー・修理業者」、データが必要な場合は「データ復旧業者」に相談して、適切な処置を受けましょう。
システムの復元を実行する
システムの復元を行うと、Windowsアップデート時などに保存されたシステムを手動で復元し、正常だったときのパソコンの状態に戻すことができます。
復元ポイントが作られた以降のアプリ、ドライバーや更新プログラムは消えてしまいますが、文書や画像ファイルのデータは失われません。
システムの復元を実行する方法は以下の通りです。
- トラブルシューティングの「詳細オプション」から「システムの復元」を選択し進む
- システムファイルと設定の復元画面で「次へ」を選択し進む
- 一覧から復元したいポイントを選択し、[次へ]を選択し進む
- 復元ポイントの確認画面で「影響をうけるプログラムの検出」を選択し、復元時に削除されるプログラムを確認する
- 復元ポイントの確認画面で「完了」を選択し進む
- 実行開始の確認メッセージが表示されるので「はい」を選択すると、システムの復元が実行される
- 復元が完了するとWindows 10が再起動します
ただし、システムの復元を行ってもトラブルが解決できない場合は、個人で対処できない障害がある可能性が高いです。
このまま操作を続けると障害が進行するため、データ復旧の専門家に相談しましょう。
デジタルデータリカバリーなら40名以上のエンジニアが迅速に復旧作業を行うことができます。
ご依頼された機器の8割は48時間以内に復旧していますので、仕事などでhpパソコンを使用しているなら、ぜひご相談ください。24時間365日相談を受け付けております。
手動で「スタートアップ修復」を実行
電源は入るものの、Windowsが起動できないときは、何らかの原因で、Windowsシステムが壊れている可能性があります。
このようなときは、手動で「スタートアップ修復」を試すことで、解決する可能性があります。
手動で「スタートアップ修復」を実行する手段は以下の通りです。
- 自動修復ができない場合に「Windowsが正しく読み込まれませんでした」または「PCが正常に起動しませんでした」というメッセージが表示される
- 「詳しい修復オプションを表示する」または「詳細オプション」を選択し進む
- オプションの選択の画面になったら「トラブルシューティング」を選択し進む
- トラブルシューティングの詳細オプション画面から「スタートアップ修復」を選択する
- 複数アカウントがある場合は、実行するアカウントを選び、パスワードを入力して「続行」を選択し進む
- スタートアップ修復が実行されます
修復が成功すればWindowsが自動的に起動します。もしもスタートアップ修復が3時間以上たっても終わらないようであれば、修復処理に何らかのトラブルが発生している可能性があります。
また、スタートアップ修復を行うときは、パソコンに大きな負荷がかかるため、スタートアップ修復に失敗した場合は、データ復旧業者までご相談ください。
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
パソコンの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、パソコンに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。