HPノートパソコンの電源を入れたのに画面が真っ暗なまま…しかも、CapsLockキーが白く7回点滅している──そんな症状に心当たりはありませんか?
- 電源は入るが画面は完全に表示されない
- ファンやHDDの動作音はするが、何も映らない
- CapsLockキーが一定間隔で7回白く点滅し続けている
このような現象は、HPパソコンに搭載されている「ハードウェア診断LEDコード」によるエラー通知であり、7回点滅は「BIOSの重大な障害」を意味しています。BIOSの破損やマザーボードの一部異常などが原因となっており、自力での回復が難しいケースもあります。
本記事では、このエラーの技術的な背景とともに、段階的に確認できる対処法をわかりやすく解説しています。誤った操作を避け、大切なデータやパソコンを安全に守るためにも、まずは正しい知識を身につけましょう。
万が一、HDDやSSD内のデータにアクセスできない状態が続いている場合は、24時間365日対応の無料診断をご利用ください。専門スタッフが状態を診断し、最適な復旧方法をご提案いたします。
目次
CapsLockが7回点滅する主な原因
HPノートパソコンでは、電源投入時にシステムが重大なエラーを検出した場合、画面にエラーメッセージが表示されない代わりに、LEDの点滅パターンで異常内容を知らせる「ハードウェア診断コード」を採用しています。
特にCapsLockキーが白く7回点滅する現象は、HPの公式なエラーパターンの一つであり、「BIOSの重大な障害」または「ブートブロックの読み込み失敗」を意味します。これはソフトウェア起因だけでなく、ハードウェアの深刻な問題を含む複数の原因が考えられます。
BIOSアップデートの失敗
BIOSはパソコンの起動時に最初に読み込まれる制御プログラムで、基本的なハードウェアの制御やOSの起動に不可欠な存在です。BIOSの更新中に電源が落ちる、バッテリー切れになる、ファームウェアが破損していた場合など、アップデートが正常に完了しないと、起動時に必要なBIOSブロックを読み込めず、CapsLockキーの7回点滅という形で重大エラーが通知されます。
特にHPの「Sure Start」機能は、改ざんや破損が疑われるBIOSを自動的にブロックし、安全性を確保するため、このエラーが出やすい構造になっています。
BIOSイメージやシステムファイルの破損
CapsLockキーが7回点滅してPCが起動しない場合、BIOSのイメージファイルやシステムファイルが破損している可能性があります。ファームウェア更新中に電源が切れた、設定変更後に不具合が出たといった経験がある方は要注意です。
この状態で通電を繰り返すと、ストレージにも影響が及び、データが失われるリスクがあります。失いたくないデータがある場合は専門業者に相談することをおすすめします。
マザーボードやCMOSの障害
マザーボード上には、BIOSの保持に必要な情報を一時的に記憶しておくCMOS(補助記憶)があります。CMOSバッテリーが劣化していると、起動時に保持すべき情報が消失し、BIOSが正常に構成されないことで起動障害が発生します。
また、マザーボード自体に物理的損傷(液体こぼれ、短絡、焼損)があった場合、BIOSチップの読み込みがブロックされ、結果としてLED点滅エラーが発生します。
ストレージの換装や追加による影響
新しいSSDやHDDに交換・増設した場合、BIOSが構成変更を認識できず起動に失敗することがあります。特にMBR形式とUEFI形式の違いや、互換性のないストレージが取り付けられた場合、システムはBIOSレベルで異常を検出し、エラーコードとしてCapsLockの点滅を表示することがあります。
このような場合、ストレージを一度取り外してから、BIOS設定のリセットやリカバリー操作を行うことで改善するケースもあります。
電源障害・物理的損傷
CapsLockキーが7回点滅してパソコンが起動しない場合、電源系統のトラブルやマザーボードなどの物理的な損傷が原因である可能性があります。たとえば、ACアダプタの断線、電源ジャックの緩み、あるいは落雷や過電流によるダメージなど、外部からの影響によって内部の基板が故障しているケースが考えられます。
また、パソコンを落としたり、衝撃が加わった経験がある方は、内部パーツの微細な破損や接触不良が発生しているかもしれません。これにより電源が正常に供給されず、起動前の段階でエラーを検知し、CapsLockの点滅によって異常を知らせている可能性があります。
このような状態で通電を繰り返したり、自己流で分解やケーブルの差し替えを試みると、状況が悪化し、ストレージに保存されたデータまで損傷するリスクがあります。
当社では、電源まわりの障害や物理的損傷に対応した無料の初期診断を24時間365日体制で実施しています。パソコンが起動せず警告サインが出ているような場合は、まずはご相談ください。安全かつ的確にデータを守るための最適な方法をご提案いたします。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

HPノートパソコンでCapsLockが白く7回点滅する――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
誤って初期化や上書きをしてしまったり、分解して状態を深刻化させてしまうケースは多く、特に内部の故障が原因だった場合、自力で対応しようとするとかえって悪化を招くリスクがあります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
CapsLock7回点滅エラーの対処法
このエラーはBIOSやマザーボードに関する深刻な不具合の可能性があります。以下の手順を順に試してください。
電源リセット(放電処置)
放電処置によって静電気による誤作動や一時的な電気障害をリセットできます。
- 電源を完全にオフにする
- ACアダプターとバッテリーを取り外す(取り外し可能な場合)
- 電源ボタンを30秒以上長押しする
- ACアダプターのみを接続し、電源を入れる
BIOSリカバリーの実行
HPパソコンにはBIOS復元用のショートカット操作があります。
- パソコンの電源を完全にオフ
- 「Windowsキー」+「B」キー(または「V」キー)を押し続けながら、電源ボタンを押す
- そのまま3つのキーを30秒ほど保持
- BIOSリカバリー画面が表示されたら、画面の指示に従って修復を進める
メモリやストレージの再装着
メモリやSSD/HDDの接続不良があると、BIOSが異常を検出することがあります。
- 電源を切り、バッテリーやACアダプターを外す
- 背面カバーを開け、メモリやSSD/HDDを一度取り外す
- 接点を傷つけないように丁寧に再装着
- カバーを戻して電源を入れ、状態を確認
外部メディアからのBIOS復旧
HP公式サイトからBIOSファイルをダウンロードしてUSBメモリに保存し、外部からBIOSを復旧することが可能です。
- 別のPCでHPの公式サイトにアクセス
- 対象機種の最新BIOSファイルをダウンロード
- HPのBIOSリカバリ作成ツールでUSBメモリに復旧イメージを作成
- リカバリー手順(Windows+Bキー押下)時にUSBメモリを挿入して起動
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者として14年連続国内売上No.1」の実績を誇る信頼できる業者です。
一部復旧を含む復旧件数の割合は91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇り、これまでに他社で復旧が難しいとされた機器についても、これまでに7,300件以上のご相談をいただいています。諦める前に、大切なデータを取り戻すチャンスをぜひデジタルデータリカバリーにお任せください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。