GPT形式のディスクを接続したとき、以下のような症状に直面することがあります。
- 「GPT保護パーティション」と表示され、操作ができない
- ディスク管理ツールで未割り当て領域として認識される
- ファイルエクスプローラーにドライブが表示されない
これらの症状が現れた場合、ディスク内部のパーティション情報に異常が発生している可能性が高く、誤った対処によっては中のデータを二度と取り戻せなくなるリスクもあります。
本記事では「GPT保護パーティション」と表示される原因を詳しく解説するとともに、重要なデータを守るための正しい対処法を、専門的な視点からわかりやすくご紹介しています。
当社では無料診断を行っておりますので、ご自身での操作に不安がある場合、お気軽にご相談ください。
目次
GPT保護パーティションが表示される原因
GPT保護パーティションとは、GUIDパーティションテーブル(GPT)を使用しているディスクが、非対応のOSや破損したシステム環境で接続された場合に表示される状態です。ここでは、主な原因を整理し、理解を深めましょう。
異なるOS間の互換性問題
Windows XPなど古いOSではGPT形式のディスクを認識できず、「GPT保護パーティション」として表示されることがあります。これはディスクそのものが壊れているわけではなく、OS側の仕様によるものです。
パーティションテーブルの破損や誤操作
パーティションの削除、MBR変換、フォーマットミスなどによってGPTの構造が破損すると、パーティション情報が読み取れず、保護パーティション扱いになるケースがあります。
ファイルシステムの破損
ウイルス感染や突然の電源断、長期間の使用による劣化などが原因で、ファイルシステムが破損することがあります。その結果、パーティションが「未割り当て」や「GPT保護パーティション」と誤認識され、通常の方法ではアクセスできなくなる場合があります。
システムクラッシュやハードウェア障害

GPT保護パーティションからデータを取り出す対処法
この状態からデータを取り出すには、以下の方法が考えられます。症状に応じて適切な手段を選び、慎重に作業を進めましょう。
データ復元ソフトを使ってスキャン・復元する方法
ディスクの構造を変更せずにデータを取り出したい場合、復元ソフトの利用が最も安全な選択肢です。GPT保護状態でもディープスキャンを通じてファイルを検出できるツールを活用します。
- MiniTool Power Data RecoveryやEaseUS Data Recovery Wizardなどのソフトをインストールします。
- ソフトを起動し、「デバイスのスキャン」または「紛失したパーティションの復元」を選択します。
- GPT保護パーティションが表示されているディスクを選び、「フルスキャン」または「詳細スキャン」を実行します。
- 検出されたファイルをプレビューで確認し、保存先に別ストレージを選んで復元します。
パーティション管理ソフトでGPT保護状態を解除する方法
AOMEI Partition Assistantなどの管理ツールでは、GPT保護状態を解除しつつ、データを保持したままの操作が可能な場合があります。ただし、変換作業前には必ずバックアップが必要です。
- AOMEI Partition Assistant Proなどの管理ソフトをインストールし、起動します。
- 対象ディスクを右クリックし、「MBRに変換」や「GPT保護の解除」などのオプションを選択します。
- 変更内容をプレビューし、「適用」ボタンで実行します(必ず事前にバックアップを取得)。
Diskpartで手動操作を行う方法(上級者向け)
コマンドプロンプト上での操作に慣れている方向けに、Diskpartを使った方法もあります。ただし、この方法は非常にリスクが高く、誤操作によりデータが消失する可能性があるため注意が必要です。
- 管理者としてコマンドプロンプトを起動し、「diskpart」と入力して起動します。
- 「list disk」でディスク一覧を表示し、対象ディスクを確認します。
- 「select disk 〇」(〇は番号)で対象を選択し、「clean」で初期化、再構築します(データ削除されます)。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。