突然、Windows10や11のパソコンでHDDをうっかりフォーマットしてしまい、保存していた大切なファイルがすべて消えてしまった。
- 誤操作でHDDを初期化してしまった
- フォーマット後に「空き容量が増えた」だけで中身が消えた
- 外付けHDDを接続したら「フォーマットしますか?」と表示された
こうしたケースでは、大切なデータが見えなくなっていても、完全に失われたとは限りません。フォーマット直後であれば復元できる可能性がありますが、自己流で試すと取り返しがつかなくなることも。したがって、正しい対処法を選ぶことが極めて重要です。
この記事では、HDDをフォーマットする原因や、データ復元のための具体的な方法について、無料ソフトの活用方法から専門業者の選び方まで、わかりやすく解説しています。
今まさにデータを失ってしまった方も、復元の可能性を高めたい方も、どうぞお急ぎください。当社では24時間365日、初期診断とお見積もりを無料で対応しています。
目次
なぜフォーマット後でもデータ復元が可能なのか
フォーマット直後のドライブは、一見するとすべてのデータが消えたように見えても、実際には内部に情報が残っているケースがあります。
これは「クイックフォーマット」の場合、ファイルの管理情報だけがリセットされ、実際のデータ自体には手が加えられないためです。
しかし、「完全フォーマット」や新たなデータの書き込みを行うと、元の情報が上書きされてしまい、復元が極めて困難になります。誤ってフォーマットした場合は、なるべく早く適切な対応を取ることが、データを守るために重要です。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク
データトラブルが起きた場合、多くの方がメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
フォーマット後、データが消失する原因
フォーマットされたドライブをそのまま放置すると、ファイルの上書きや物理損傷などにより、データが完全に失われるケースがあります。以下は主な原因です。次に対処法を解説します。
クイックフォーマット後の管理情報リセット
クイックフォーマットでは、ファイル管理領域のみがクリアされ、中身のデータは残っています。そのため復元ソフトで回収できる可能性が高いです。
通常フォーマットでのセクタ検証(ゼロ書き込み)
完全フォーマットやディスクチェック付きフォーマットでは、セクタ単位にゼロ書き込みが行われます。その結果、元のファイルが上書きされ復元率が下がります。
フォーマット後の新データ書き込み
フォーマット後にファイルを追加・保存すると、同じ領域に上書きされ、元のデータは復元不可能になります。
物理的損傷やアクセス障害
ドライブ本体の故障(読み取りヘッド不良、モーター故障など)は、ソフトウェアによる復元が困難であり、専門機器や高度な技術力が求められます。特に異音がする場合や、デバイスが全く反応しない場合には、自己判断での対応を避けることが重要です。
適切な対応を行うことで、データの取り出しや機器の復旧が可能になる場合があります。状態が悪化する前に、早めの相談を検討してください。
データ復元の具体的な対処法
ここからは「データ復元ソフトを使う」「Windows標準機能を利用する」「専門業者に相談する」という3つの主要な方法を、実際の画面操作をイメージしながら順番に解説します。できるだけ上書きを避けるため、作業前に新しいソフトのインストールや大きなファイルのコピーは控え、落ち着いて一つずつ確認していきましょう。
データ復元ソフトで復元する一般的な手順
専用のデータ復元ソフトを使うと、フォーマットや削除で見えなくなったファイルをスキャンして、まだ上書きされていないデータを取り出せる場合があります。復元ソフトはディスクの管理情報や実データ領域を細かく読み取りながら解析するため、インストール先や復元先を誤らないことがとても重要です。
- 公式サイトなど信頼できる配布元から復元ソフトをダウンロードします。
- 別ドライブにインストールします。例として、内蔵Cドライブとは別の外付けSSDやUSBメモリなどをインストール先に指定し、復旧したいドライブをインストール先に選ばないよう確認します。
- 復旧対象の外付けHDDやUSBメモリ、SDカードなどをパソコンに接続します。
- エクスプローラーやディスクの管理画面でドライブとして認識されているか確認します。
- 異常音がする場合や認識が極端に不安定な場合は、無理に何度も抜き差しせず、専門業者への相談も検討します。
- 復元ソフトを起動し、「ドライブ一覧」や「場所の選択」画面からフォーマットされたドライブをスキャン対象に指定します。
- ドライブ名だけでなく容量や接続方式(USB、外付けなど)も確認し、内蔵システムディスクを誤って選ばないよう注意します。
- まずはクイックスキャンや高速スキャンなど、短時間で完了するモードを実行します。
- 目的のファイルが見つからない場合は、続けて「ディープスキャン」「完全スキャン」など、セクタ単位で詳細に読み取るモードを実行し、完了まで待ちます。
- スキャン結果が一覧表示されたら、拡張子やフォルダー、検索欄を使って必要なデータを絞り込みます。
- 対応しているソフトであれば、ファイルを選択してプレビュー表示し、内容やファイル名が崩れていないか事前に確認します。
- 復元ボタンをクリックする前に、保存先として別の正常なドライブを指定します。
- 元の故障ドライブや同じ物理ディスク、システムドライブ直下などを選ぶと上書きの原因になるため、外付けSSDやUSBメモリなど十分な空き容量のあるドライブを選択します。
- 復元処理を実行し、完了したら復元先フォルダーを開いて重要なファイルを実際に開きます。
- 文書や画像、動画などが正常に開けるか、文字化けやエラーが出ないかを確認し、問題がある場合は別のソフトで再スキャンするか、専門業者へ相談するかを検討します。
代表的な復元ソフト
上記の手順は、一般的な市販ソフトや一部のフリーソフトでもほぼ共通です。用途や操作のしやすさ、対応しているファイルシステムなどを比較しながら、自分の環境に合ったものを選びましょう。
- EaseUS Data Recovery Wizard
- MiniTool Partition Wizard
- iTop Data Recovery
- iMyFone D-Back for PC
- FonePaw ハードドライブ復元
- Partition Assistant for Recovery
Windows標準バックアップ機能から復元する方法
Windows 10やWindows 11では、「バックアップと復元(Windows 7)」や「ファイル履歴」などの標準機能で、あらかじめバックアップしておいたデータを元に戻せます。
事前にバックアップ設定を行っていることが前提ですが、有料ソフトを使わずに復元できるため、まずはバックアップが残っているかを確認することが大切です。
- 画面左下のスタートボタンをクリックします。
- 「コントロール パネル」や「設定」を検索して開きます。表示方法が「カテゴリ」になっている場合は、「システムとセキュリティ」を選択します。
- 「バックアップと復元(Windows 7)」または「ファイル履歴」をクリックします。
- どちらも見当たらない場合は、画面右上の検索ボックスに「バックアップ」や「履歴」と入力して該当メニューを探します。
- 外付けHDDなどバックアップを保存しているドライブがパソコンに接続され、認識されているか確認します。
- 認識されていない場合はケーブルやポートを変えて接続し直し、それでも見えない場合は無理に操作を続けず、別の方法を検討します。
- 「バックアップと復元(Windows 7)」の場合は「ファイルの復元」や「別のバックアップからファイルを復元」をクリックします。
- 「ファイル履歴」の場合は「個人用ファイルの復元」ボタンをクリックし、バックアップの履歴が表示されることを確認します。
- バックアップの一覧やタイムラインが表示されたら、フォルダーやファイルをたどって復元したいデータを探します。
- 日時のスライダーや矢印ボタンで過去の時点に切り替え、削除前の状態に戻れるポイントを選択します。
- 復元したいフォルダーやファイルにチェックを入れ、「復元」や「選択したファイルを復元」ボタンをクリックします。
- このとき、元の場所に復元するか、別の場所に復元するかを選べる場合は、上書きが不安であれば一時的にデスクトップや新しいフォルダーなど別の場所を指定します。
- 同名ファイルが既に存在する場合は、「上書き」「両方保持」「スキップ」などの選択肢が表示されます。
- 現在のファイルを残したい場合は両方保持、確実にバックアップ側を優先したい場合は上書きを選ぶなど、内容を確認してから選択します。
- 復元完了後、指定した復元先フォルダーを開き、文書や写真、動画などを実際に開いて問題なく閲覧できるか確認します。必要なファイルが見つからない場合は、別の日付のバックアップを選び直して再度復元を試みます。
物理障害やソフトで見つからない場合の専門業者への依頼
復元ソフトでスキャンしても目的のデータが表示されない場合や「カチカチ」という異音がする、全く認識しない、容量が0と表示されるなど物理的な故障が疑われる場合、無理に自力で作業を続けると状態が悪化するおそれがあります。
そのようなケースでは、早い段階でデータ復旧の専門業者に相談した方が、結果的に復旧できる可能性を高めやすくなります。
- インターネット検索などで複数のデータ復旧業者を調べ、復旧件数や対応しているメディア種別、復旧環境(クリーンルームの有無)などの情報を確認します。
- 料金体系や成功報酬の有無、診断無料かどうかも比較し、自分の状況に合いそうな業者を候補として絞り込みます。
- 候補の業者のWebサイトから問い合わせフォームを開くか、電話で連絡し、障害が発生した機器の種類(HDD、SSD、USBメモリなど)やメーカー名、容量、発生した症状やエラーメッセージ、行ってしまった操作(再フォーマット、ソフトによるスキャンなど)をできるだけ詳しく伝え、初期診断を依頼します。
- 初期診断の方法(持ち込み、宅配便、引き取りサービスなど)と、概算の費用レンジや目安の期間、復旧の見込みなどの説明を受けます。
- 診断料金の有無や、復旧不可だった場合の費用発生の有無もあわせて確認し、不明点がある場合はその場で質問しておきます。
- 診断内容と概算見積りに納得できれば、正式に依頼する旨を伝えます。そのうえで、対象ドライブを送付または持ち込む準備を行います。宅配便で送る場合は、静電気防止袋やプチプチでしっかりと保護し、輸送中の振動や衝撃が少なくなるように段ボール箱の中に隙間なく緩衝材を詰めて梱包します。
- 専門業者のラボに到着後、クリーンルームなどの専用環境で分解・診断・復旧作業が行われます。作業完了後、復元可能なファイルの一覧やフォルダー構成、復旧見込みデータ量などの報告を受け、最終的な費用と納期を含めた正式見積りの説明を受けます。
- 最終見積りに同意したら本復旧を依頼し、指定したストレージ(新しいHDDやSSD、外付けドライブなど)に復元データを保存してもらいます。納品後はなるべく早めに内容を確認し、必要なファイルが揃っているか、破損していないかをチェックし、不足や不明点があれば業者に相談します。
上記のいずれの方法を試してもデータが見つからない場合や、異音・発熱・焦げたようなにおいなど重度の障害が疑われる場合は、機器の電源を入れ直したり分解したりせず、その時点で操作を止めることが重要です。
状態が悪化すると復旧が難しくなり、費用も高額になりやすいため、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
当社では初期診断無料、24時間365日対応で、HDD/SSD/USBメモリ/SDカード/RAID/NAS/サーバーなど幅広い機器のデータ復旧に対応しています。
自力での対応に不安がある場合や、重要な業務データ・思い出の写真などを少しでも多く取り戻したい場合は、お電話やメールフォームからお気軽にご相談ください。














































