Excel 2016でファイルを保存しようとした際に、次のようなエラーメッセージが表示されて焦った経験はありませんか?
- 「保存中にエラーが検出されました」と表示される
- ファイルを保存できないままExcelがフリーズする
- 「いくつかの機能を削除または修復することにより保存できる」と書かれている
このようなトラブルが発生した場合、多くはファイルに何らかの破損や不整合が起きているサインです。放置していると、作成中のデータが失われたり、Excel自体の動作が不安定になったりといった深刻なリスクに発展することもあります。
ですがご安心ください。このエラーは適切な対処を行えば、多くの場合で回避・解消が可能です。本記事では、初心者の方にもわかりやすいよう、エラーの主な原因と具体的な解決策をステップごとに解説しています。
原因が特定できずに困っている方は、専門スタッフによる無料診断(24時間365日対応)もご利用いただけます。大切なデータを守るため、どうぞお気軽にご相談ください。
目次
Excel保存時のエラー原因
Excelファイル保存時にエラーが表示される原因は多岐にわたります。ここでは主な要因を分類して紹介します。
容量不足
保存先のドライブやPCのメモリが不足していると、Excelがデータを正しく保存できなくなり、エラーが発生することがあります。
アクセス権限の問題
保存しようとしているフォルダやファイルに対する書き込み権限がない場合、保存処理がブロックされてエラーになります。
ファイル名やパスの長さ制限
Windowsではパスの長さが260文字を超えると保存時にエラーが発生することがあります。特にサブフォルダが多い場合に注意が必要です。
バージョンや互換性の問題
他バージョンのExcelで作成されたファイルを開いた際、一部の機能が非対応の場合に保存エラーが出ることがあります。
同時編集や共有による競合
ネットワーク経由で他のユーザーと同時編集している場合、保存時に競合が発生してエラーになるケースがあります。
アドインやスタートアップファイルの影響
サードパーティ製アドインやスタートアップ時に読み込まれるファイルがExcelの動作に干渉し、保存エラーを引き起こすことがあります。
ファイルの破損
Excel保存エラーの対処法
ここでは、保存エラーを解決するために有効な対処法を網羅的に解説します。それぞれの操作には注意点がありますので、手順に沿って落ち着いて進めてください。
新しいファイルに内容をコピーして保存
ファイル自体が破損している可能性があるため、新しいブックに内容をコピーすることで回避できる場合があります。
- 現在のファイルを開き、すべてのシートの内容をCtrl+Aで全選択。
- 新しいExcelブックを作成し、貼り付け(Ctrl+V)を行う。
- 「名前を付けて保存」で新しいファイル名を付けて保存する。
別のファイル形式で保存する
破損している部分を回避できる可能性があるため、拡張子を変更して保存を試みます。
- 「ファイル」→「名前を付けて保存」をクリック。
- 保存形式のプルダウンから「Excel 97-2003 ブック(.xls)」など別の形式を選択。
- ファイル名を変更して保存を実行する。
「開いて修復する」機能を使う
Excelに標準搭載されている修復機能を使い、破損したファイルの修復を試みます。
- Excelを開き、「ファイル」→「開く」を選択。
- 対象のファイルを選択し、「開く」ボタン右の▼をクリック。
- 「開いて修復する」を選び、修復を実行。
空き容量を確保する
ストレージやメモリの空き容量が不足していると保存に失敗します。不要なファイルを削除して容量を確保しましょう。
- エクスプローラーで保存先ドライブの空き容量を確認。
- 不要なファイルやフォルダを削除。
- ゴミ箱を空にし、再度保存を試みる。
ファイル名や保存先を短くする
長すぎるファイル名やフォルダ構造を見直すことで、Windowsのパス制限を回避できます。
- 保存先をデスクトップやCドライブ直下など、浅いフォルダに変更。
- ファイル名を10文字程度の簡易なものに変更。
- 再度保存を実行する。
アクセス権限を確認する
ネットワーク上のフォルダや他ユーザー作成のフォルダには、編集権限が必要です。
- 保存先フォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択。
- 「セキュリティ」タブから自分のユーザーを確認。
- 「編集」から「書き込み」にチェックが入っているか確認し、なければ管理者に相談。
セーフモードでExcelを起動する
アドインや起動時に読み込まれるファイルの影響を除外するために、セーフモードで起動して保存を試みます。
- Ctrlキーを押しながらExcelを起動。
- 表示されるダイアログで「はい」を選択。
- 問題のファイルを開き、保存を試す。
同時編集を避ける
共有ファイルを複数人で編集している場合、同時保存の競合を避けるため、他ユーザーの作業がないタイミングで保存しましょう。
- ファイルの共有状況を確認し、他ユーザーが使用していない時間を選ぶ。
- ローカルに一度保存し、編集を行う。
- 編集後、元の場所に上書き保存する。
サードパーティ製修復ツールを利用する
上記の方法で解決できない場合、Excelファイル専用の修復ツールを使うことで、破損データの復旧が期待できます。
- 信頼性の高い修復ツール(例:Stellar Repair for Excelなど)をダウンロード。
- 破損ファイルを読み込ませて修復処理を実行。
- 修復されたファイルを別名で保存し、内容を確認。
それでも復旧できない場合は、データ破損の度合いが深刻な可能性があります。自己判断による操作はさらに状態を悪化させるリスクがあるため、専門業者への相談をおすすめします。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。