Excelファイルの実行時VBA「エラー 1004」の原因と修正する方法

ExcelでVBAやマクロを実行中に「実行時エラー1004」が発生して、作業が中断された経験はありませんか？

このエラーは多くのExcelユーザーが直面する一般的な問題ですが、適切な対処をしないと、作業効率の低下だけでなく、データが失われるリスクにもつながります。

本記事では、「実行時エラー1004」の具体的な原因を分かりやすく解説するとともに、初心者でも実践しやすい解決策をご紹介します。このエラーに困っている方はもちろん、事前に対策を知りたい方もぜひ参考にしてください。当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。 

VBAで「エラー 1004」が表示されるときの主な症状

「エラー 1004」とは、Excelでマクロ（自動処理のプログラム）を実行したときに、処理がうまくいかず止まってしまうときに表示されるエラーです。たとえば、存在しないセルやシートを指定したり、ファイルの設定に問題がある場合などに起こります。初心者でもよく直面するエラーの一つで、原因を正しく見つけることが重要です。

ExcelでVBAを実行中に「エラー 1004」が発生する際、見られる主な症状には次のようなものがあります。

同じ「エラー 1004」でも、原因はさまざまです。設定の違いや入力ミス、パソコンの環境によって起こることもあります。そのため、見た目だけでは正しい原因を見つけるのが難しい場合があります。

自分であれこれ試すうちに、マクロが動かなくなったり、作業中のデータが消えてしまったりすることもあります。とくに仕事で使っているファイルや、大事なデータが入っている場合は注意が必要です。うまく直せないと感じたら、無理に操作を続けず、専門の知識を持った人に見てもらうのが安心です。

当社では、Excelのエラーについて24時間365日ご相談を受け付けており、初期診断とお見積りは無料でご案内しています。エラーが出て困ったときは、ぜひお気軽にご相談ください。

Excelファイルの実行時エラー1004の原因

まずは、実行時エラー1004が発生する主な原因を理解しましょう。エラーの原因を特定することで、適切な対処法を選択しやすくなります。

ファイルの重複開封

同じ名前のファイルが既に開かれている状態で、再度同じファイルを開こうとすると、エラー1004が発生します。この場合、Excelは重複したファイルを同時に扱うことができません。

ファイルパスの誤り

VBAコード内で指定されたファイルパスが正しくない場合、存在しないファイルを開こうとするため、エラーが発生します。ファイルパスの確認はエラー修正の第一歩です。

範囲指定の誤り

Excel内で範囲指定が正しくない場合、特に存在しないセルや結合セルを指定しているとエラーが発生することがあります。この場合、指定した範囲を再確認する必要があります。

シートやワークブックの保護

保護されたシートやワークブックに対してマクロで変更を加えようとすると、エラーが発生します。このような場合、保護を一時的に解除する必要があります。

システムリソースの不足

特に大量のデータを扱う場合、パソコンのメモリやCPUリソースが不足してエラー1004が発生することがあります。メモリの使用状況を確認し、不要なプログラムを終了させることが推奨されます。

システムファイルの破損

システムファイルとは、ExcelやWindowsが正しく動くために必要な基本的なファイルのことです。これらが破損すると、Excelの機能が正常に働かず、マクロ実行時に「エラー 1004」が表示されることがあります。

原因としては、アップデート中に電源が切れる、突然シャットダウンする、保存中にPCを強制終了するなど、不意のトラブルが挙げられます。こうした状況では、ファイルが存在していても読み取れなくなり、思わぬエラーが出る原因になります。

見た目では異常が分かりにくく、自己判断で操作を続けるとさらに状況が悪化することもあります。少しでも動作に違和感を覚えたら、無理に操作を続けず、専門業者に相談することが安全です。当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。 

【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

Excelの実行時に「エラー 1004」が出て作業が進まない――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。

誤ってマクロのコードを削除してしまったり、ファイルを上書きして内容を失ってしまうケースもあり、特にファイル自体に異常がある場合、自力で修正しようとするとかえって状況が悪化するリスクがあります。

専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。

• 相談実績46万件以上（2011年1月～）の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
• 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数／データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績）という業界トップクラスの技術力
• 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有

大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。

 

Excelファイルの実行時エラー1004の対処法

エラー1004に直面した場合、下記の対処法を試してみてください。

ファイルの重複開封を回避する

同じファイルを2回開くことでエラーが発生する場合は、以下の手順で対処してください。

ファイルパスを修正する

ファイルパスが正しくない場合、次の手順で確認と修正を行います。

範囲指定を見直す

範囲指定に誤りがある場合、次の手順で修正を行います。

シートやワークブックの保護を解除する

シートやワークブックが保護されている場合、以下の手順で保護を解除します。

ただし、パスワードが不明なまま無理に解除しようとすると、ファイルが壊れたり、重要なデータが消える恐れがあります。大切なファイルの場合は、無理に操作せず、専門業者に相談するのが安心です。

システムリソースを解放する

システムリソース不足によるエラーの場合、次の手順で対処します。