「ドスパラ製PCのBIOSが起動しない…」突然このようなトラブルに直面して困った経験はありませんか?BIOSが起動しないと、OSの起動もできず、日常的に使用しているパソコンが完全に使えなくなってしまいます。さらに、保存している大切なデータも取り出せなくなることも考えられます。
この問題の原因は、ハードウェアの不具合や設定の誤りなど様々ですが、適切な対処法を実行することで解決できる場合があります。
この記事では、BIOSが起動しない主な原因とそれぞれに応じた解決策をわかりやすく解説します。
目次
BIOSとは何か?
BIOSとは「Basic Input Output System」の略称です。BIOSには以下の機能があります。OSを立ち上げる前にBIOSが起動するので、BIOSに異常が発生するとパソコンが正常に起動できなくなります。
- ドライブ起動順位の変更
- パスワード設定の変更
- ファンコントロール
- ハードウェア診断
- BIOSのアップデート
BIOSに異常があるとWindowsやMacなどのOSが起動できないため、原因に沿った対処が必要です。
ドスパラ製PCのBIOSが起動しない主な症状
ドスパラ製PCのBIOSが起動しない時の主な症状は次の通りです。
- 電源が全く入らない
- 電源は入るが画面が真っ黒
- ロゴ画面から進まない
- ビープ音がする・LEDランプが点滅する
- エラーメッセージが表示される
同じ症状でも、原因はさまざまです。パソコンを起動させるためには適切な対処法を実行する必要があります。状況を見誤り、適切でない対処法を実行してしまうと状況が悪化し、最悪2度と解決できなくなる可能性があります。
ドスパラ製PCのBIOSが起動しない原因は、見た目や使用感から判断できるようなもの(起動ランプ・異音など)だけではないため、自己判断では原因を見誤ってしまうケースが多いです。そのため正確な原因を把握し起動させるには知見を持った業者の診断を受ける必要があります。
当社では相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。ぜひ気軽にご相談ください。
【必見】対処が難しい物理障害とは
ドスパラ製PCのBIOSが起動しない原因として、まず懸念すべきなのが、「物理障害」です。物理障害とは以下を指します。
- 落下などの衝撃(部品破損)
- パソコンに水をこぼした(水没)
- 電源のつけっぱなしや高負荷な処理による過熱(熱暴走)
- 経年劣化によるパソコンの寿命(~5年程度)
物理障害が発生すると、ソフトウェアツールや再起動などを試しても効果がなく、むしろ損傷が拡大することもあります。
物理障害からの復旧には専門的な知識と特殊な設備が必要なため、原則自力での対応は不可能です。パソコンを起動させるためには、専門家に対処してもらう必要があります。
デジタルデータリカバリーは、国内最大級のデータ復旧ラボを有しており、通常の物理障害の復旧だけでなく、他社で復旧できないほど難易度の高い機器のご相談を7,300件以上(算出期間:2016年6月1日~)いただいております。お困りの際は是非ご相談ください。
ドスパラ製PCのBIOSが起動しない原因
ドスパラ製PCのBIOSが起動しない原因としては、以下のことが考えられます。
電源ユニットが経年劣化により故障している
電源ユニットが経年劣化により故障している場合、パソコンに電源が入らなくなります。また、電源ユニットの経年劣化だけでなく、周辺機器や電源ケーブルなど電源環境に問題がある可能性があります。
周辺機器を全て取り外す、電源ケーブルの見直しを行い、適切な環境で起動するようにしましょう。
静電気や帯電が起きている
メモリにほこりが溜まったり、パソコン内に静電気が溜まると、帯電が起こりBIOSが起動しないことがあります。状態を回復させるには、パソコンの電源を切り、メモリ差し込み部分のほこりを取り除いたり、周辺機器や電源ケーブルを外して放電を行いましょう。
ほこりや静電気はパソコンを電子回路をショートさせる原因となるので、こまめに帯電を解消しておきましょう。
CMOS電池の経年劣化
CMOS電池が経年劣化により寿命を迎えていた場合、BIOSが起動しなくなります。
CMOS電池:BIOSの設定情報を記録するメモリの内容を保持する電池。「バックアップバッテリー」「システム電池」と呼ばれることがある。
以下のような症状がある場合は、CMOS電池の寿命を疑いましょう。
- パソコンの時計が狂う
- OSが起動しない
- パソコンが起動時にフリーズする
以上のような不具合が発生し、BIOSが起動しない場合はCMOS電池の交換を行いましょう。
マザーボードのボタン型電池が切れている
ドスパラ製PCのマザーボードには「AINEX PA-2032B」規格の、ボタン型電池が使用されています。マザーボードが電池切れの場合、CMOS電池が切れた場合と同様の症状が表れます。
マザーボードにはマウスやメモリなどに電源を供給する機能があるため、電池が切れるとBIOSを起動することができません。マザーボードの電池を交換する必要があります。
ビープ音が鳴っている
ビープ音は「BIOS警告音」とも呼ばれ、深刻な問題が発生している際に発せられる音です。BIOSの設定を見直してもビープ音が鳴り止まない場合は、ハードウェアに問題が発生している可能性があります。
BIOSが起動せずビープ音が鳴っている場合に通電を続けると、ハードウェアの破損箇所によってはデータを失う可能性があります。個人で無理に対処しようとせず、技術力の高い業者に相談するようにしましょう。
ドスパラのBIOSが起動しない場合の対処法
ドスパラ製PCのBIOSが起動しない場合は、以下の対処法を実行することで問題が解決できる場合があります。
放電を行う
BIOSが起動せず電源が付かない場合は、放電を行うことで正常に起動できる場合があります。
ノートパソコン・デスクトップ型パソコンでも手順は同じため、以下の方法で放電を行ってください。
- 周辺機器を取り外す
- パソコンをシャットダウンし電源を落とす
- ノートパソコンの場合、底面にあるバッテリーを取り外す
- 電源コードを抜いて5分ほど放置する
以上で放電が完了します。放電後は周辺機器を付けずに電源をつけてみてください。
ノートパソコンの場合でバッテリーを取り外すのが不安な場合は、無理に実行せずに次の手順に進んでください。
BIOSを初期化する
BIOSの設定に問題があり、起動できていない可能性があります。この場合は、BIOS(UEFI)を初期化することで、問題が解決できる場合があります。
なおBIOSの初期化は設定を初期化するため、データが消えることはありません。デスクトップ型とノートパソコンそれぞれの手順を紹介します。
- PCの電源を入れた後、画面が表示される前に「Delete」キーをトントントンと連続して押し続ける
- 「Delete」キーで表示しない場合は「F2」キーを押す
- 「F9」キーを押して「Load UEFI Defaults」を実行
- 「Secure Boot 」が「有効( Enabled )」 になっているかどうかを確認
- 「F10」キーを押して「Save Changes and Exit」メニューを表示
- 「OK」 を選択し、設定を保存してユーティリティ画面を閉じる
パソコンの種類によって②以降の手順が異なりますので、詳しくは公式サイトも確認してください。
BIOSを初期化してもパソコンが起動しない原因について詳しくは以下の記事で解説しています。
CMOS電池を交換する
CMOS電池切れの可能性がある場合は、電池交換を行いましょう。しかし、CMOS電池はパソコンの解体する作業があるため、初心者の方にとっては難易度の高い作業になります。
マザーボードの交換を自分で行う際は次の道具が必要になります。
- 電池残量を測る測定器
- ドスパラ製PCに合った新しい電池
- マイナスドライバー
道具を準備したら以下の手順で交換を行ってください。
- パソコンの電源を切りコンセントを抜く
- パソコンのカバーを取り外す
- マザーボードに使われている電池の種類と型番を確認する
- 電池を交換し、カバーを取り付けて、電源を起動する
ある程度、パソコンの知識が必要な作業になるため、心配な方は無理に交換を行わず、データの必要度に合わせて専門の業者に相談しましょう。
マザーボードの電池を交換する
マザーボードの電池交換方法は「個人で行うか」「専門業者に依頼する」の2つになります。
マザーボードはパソコンの周辺機器やメモリの通信回路としての役割があります。電池交換の際に傷をつけたりしてしまうと、最悪電源が付かなくなるなど故障に直結する可能性があり、非常にリスクの高い作業になります。
BIOSが起動しない場合、マザーボード以外にも深刻な問題が発生している可能性もあるため、パソコンを分解するのはおすすめできません。データの必要性に合わせて専門業者に一度相談するようにしましょう。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
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機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
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弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。