「BitLockerの回復キーを入力してください」と画面に出て、回復キーが見つからない、探しても出てこない…といった状況に陥っていませんか?
- 回復キーが保存された場所が思い出せない
- Microsoftアカウントでログインしてもキーが表示されない
- USBメモリや紙での保存も見当たらない
このような状況は、設定時に回復キーを保存しなかった、保存先を忘れた、別アカウントに保存されていたなど、複数の理由で発生します。回復キーが見つからないまま操作を続けると、最悪の場合データが取り出せない状態になる恐れがあります。
本記事では、まず「回復キーの確認方法」を順にご紹介し、それでもキーが見つからない場合の対応も整理しています。
もし重要なファイルやデータが暗号化されたドライブ内にある場合は、私たちデジタルデータリカバリーにご相談ください。相談から初期診断まで24時間365日体制で無料でご案内しています。
目次
BitLockerとは?
BitLockerは、Windowsに標準で入っているドライブ暗号化機能です。パソコンを落としたり盗まれたりしても、他人が中のデータを見られないよう守ってくれます。しかし意図しない形で暗号化が掛けられてしまった場合「回復キー」の入力が求められます。
たとえば以下の場合にBitLockerが安全確認のため、回復キーの入力が求められます。
- サインインに何度も失敗したとき
- Windows Updateやシステムエラーが起きたとき
- HDDやSSDの故障で正常に読み込めなくなったとき
特にドライブの故障が原因で回復キーの入力が求められた場合、回復キーを入力してもドライブが正常に動作せず、データにアクセスできない状況に陥ることがあります。このような状態では、自力での解決が難しく、誤った操作を続けることで状態が悪化するリスクもあります。
だからこそ、専門的な診断と適切な対応が必要です。その点、当社ではBitLockerトラブルにも対応可能なデータ復旧技術を備えており、暗号化されたドライブに関するトラブルにも、専門チームが迅速かつ丁寧に対応します。
【要注意】BitLocker回復キーなしでは解除できない
「OSが起動しない」「BitLockerの回復キーが分からない」といった重度なトラブルは、自力での対応が難しく、操作を誤るとデータ消失につながるリスクもあります。BitLockerには非常に強固な暗号化が施されており、回復キーが不明な状態での解除や復旧はほぼ不可能です。
解除できないデバイスの中に大切なデータが残されている場合、無理に操作を続けるよりも、安全性の高い方法としてデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。ただし、一般的な復旧業者の多くは回復キーがないと対応自体ができず、BitLockerの解除や解析には基本的に対応していないのが現状です。
その点、デジタルデータリカバリーでは独自の技術開発を進めており、回復キーが不明な状態でも対応できる体制を整えています。BitLockerが解除できない状態からでも、データを復旧できた事例が多数あります。
当社が選ばれ続けている理由は、以下の実績にあります:
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件を超えており、独自の復旧技術を保有
他社で「回復キーがないと対応できない」と断られてしまったBitLockerのトラブルでも、当社であれば復旧のご案内ができます。まずは無料の初期診断から、お気軽にご相談ください。
BitLocker回復キーの確認方法
BitLockerの回復キーは、あらかじめMicrosoftアカウントや各種メディアに保存されている場合があります。以下の場所を順に確認することで、見つかる可能性があります。
Microsoftアカウントで回復キーを確認する
もっとも一般的な方法が、Microsoftアカウントにログインして回復キーを確認する方法です。
- 別のパソコンやスマートフォンから、Microsoft公式の「回復キー確認ページ(https://account.microsoft.com/devices/recoverykey)」にアクセスします。
- BitLockerを設定したときに使ったMicrosoftアカウントでサインインします。
- 回復キー一覧が表示され、使用しているデバイス名と共に48桁の回復キーが確認できます。
Bitlockerの回復キーを入力する画面の下にある数字をメモします。
「Bitlockerの回復」画面でメモした8桁の数字を、Microsoft公式の回復キー確認ページで探し、回復キーを入力画面で使用してください。
紙やPDFファイルで保存された回復キーを探す
BitLocker有効化時に、回復キーを印刷またはPDF形式で保存するよう促されることがあります。自宅の書類や、PC内の「ドキュメント」フォルダ、「ダウンロード」フォルダなどを確認してみましょう。
USBメモリに保存された回復キーを確認する
回復キーをUSBメモリに保存していた場合、そのUSBを接続すると自動で読み込まれることがあります。中のファイルを開いて「回復キー」や「Recovery key」といった文言が記載されていないかを確認しましょう。
会社や学校の管理者に確認する
共有PCや業務用端末の場合、回復キーはIT管理者やシステム部門が一括管理しているケースが一般的です。自身で設定した記憶がない場合は、まず管理者へ問い合わせてみましょう。
ここまでの方法を試しても回復キーが見つからない場合は、初期化や再インストールなどの操作を行う前に、慎重に対応することが大切です。
BitLockerは非常にデリケートな仕組みで、誤った操作をするとデータを失う恐れがあります。大切なデータを保存していた場合は、データ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。
BitLockerの回復キーがわからない場合の対処法
BitLockerの回復キーがわからなくても、自分で試せる方法はいくつかあります。ただし、確実にうまくいくとは限らず、データが消えてしまうリスクもあります。大切なデータを安全に取り出したい場合は、無理をせず専門のデータ復旧業者に相談するのが安心です。
普段使用するパスワードでアクセスする
BitLockerのパスワードに、他媒体で使用しているパスワードを使用している場合は、普段使用するパスワードを入力してみましょう。
ただし、セキュリティチップのバージョンによって入力制限があります。TPM1.2だと一定回数以上間違えるとロックアウトされてしまいます。ただしTPM2.0だと連続で32回間違えるとロックアウトされます。
Windowsにログインしていれば2時間ごとに失敗回数のカウントが減少していくため、パスワードを使いまわしていた場合は時間をかければ解除できることがあります。
BitLocker回復キー解析ソフトを使用する
BitLocker回復キー解析ソフトを使用すると、BitLocker回復キーを発見できる場合があります。
ただし、解析ソフトを使っても、必ずしも回復キーを見つけられるとは限りません。BitLockerをかけたストレージに異常がある場合、解析自体が正常に行えないこともあります。
もしBitLockerの解除に加えて、ブルースクリーンやエラーメッセージなどの不具合も発生している場合は、データ復旧業者への相談をおすすめします。暗号化の解除とデータの抽出を、短期間で安全に対応してもらえる可能性があります。
BitLockerPinの回復キーをリセットする
BitLocker Pinの回復キーを忘れてしまい、バックアップも見つからない場合は、BitLockerPinの回復キー変更・またはリセットすることができます。
- 「エクスプローラー」を開く
- 暗号化されたドライブを右クリックし、「BitLockerパスワードの変更」を選択する
- 「忘れたPINをリセットする」リンクをクリックする
- 新しいパスワードを設定する
BitLockerドライブを再フォーマットする
暗号化されたドライブに重要なデータがなければ、BitLockerドライブを再フォーマットすることで問題が解決されます。
- スタートメニューの検索メニューにCMDと入力する
- コマンドプロンプトを「管理者として実行」から起動する。以下コマンドプロンプトにコマンドを順番に入力する
- 「diskpart」と入力し、Enterを押す
- 「list disk」と入力し、Enterを押す
- 「select disk 暗号化されたドライブののディスク名」を入力しEnterを押す
- 「list partition」と入力し、Enterを押す
- 「select partition 暗号化されたドライブのパーティション番号」を入力し、Enter押す
- 「format fs=ntfs quick」を入力し、Enterを押す
ただし、再フォーマットを行うことで、BitLockerをかけた機器のデータは消失してしまいます。大切なデータが保存されている場合は、データ復旧業者に相談してBitLockerの暗号解除を行ってもらいましょう。













































