Windowsが正常に起動せず、Windows PE（WinPE）環境からシステムを修復したいとお考えではありませんか？
- DISMで「/online」は使えないと表示された
- PE上で正しい修復コマンドがわからない
- Windowsのインストールパスをどう指定すべきか不安
DISMは強力なイメージ修復ツールですが、Windows PE上では使用方法が通常と異なり、「/Online」オプションが使えません。そのため、修復対象となるWindows OSのインストール先を明示的に「/image:C:\」のように指定する必要があります。
パス指定を間違えると修復対象を誤るリスクがあるため、慎重な確認が求められます。
本記事では、Windows PEからDISMを使用してシステムを修復するための正しい手順とコマンド記述例を、初心者にもわかりやすく解説します。
もしデータ復旧で不安な場合は、私たちデジタルデータリカバリーまでご相談ください。相談から初期診断まで24時間365日体制で無料でご案内しています。
目次
Windows PEでDISMを使用して修復する必要がある理由
ここでは、DISMをWindows PE環境で使う背景や代表的なトラブル要因を整理してご紹介します。
Windowsが正常に起動できない
DISMは本来、Windowsが起動している環境で「/online」オプションにより使用しますが、OSが起動できない状態では利用できません。そのため、Windows PEから起動し、外部からシステムを修復する必要があります。
DISM /online が機能しない状態
システムファイルが破損している、レジストリが不正になっているなど、「DISM /online /restorehealth」を使ってもエラーが返される場合があります。このような時には、/image:オプションを使ってオフライン修復を行うため、Windows PEが必要です。
システムドライブがオフライン状態
DISKPARTなどで確認すると、システムドライブが「オフライン」として認識されるケースがあります。これではOS上から修復ツールを実行できないため、Windows PEからマウントし、明示的にドライブ指定して修復を進める必要があります。
起動領域の修復が必要
MBRやBCD、ブートマネージャーが壊れていると、Windowsの通常起動ができず、リカバリメニューすら開かないことがあります。DISMを使ったイメージ修復やブート領域の再構築は、こうしたトラブルに対する有効な対策です。
HDDやSSDに物理障害が発生している
DISM（システム修復ツール）の実行中に頻繁にエラーが発生したり、ドライブが一時的に認識されたり消えたりする症状がある場合、ストレージデバイス自体に物理的な障害が発生している可能性があります。この段階では、修復作業を試みる前に、まずデータの保全を最優先することが重要です。誤った対処によって、障害が進行するリスクが高まります。
特に、DISMによる処理はストレージに一定の負荷をかけるため、すでに劣化が進んでいるデバイスでは、状態をさらに悪化させてしまう恐れがあります。こうした兆候が現れた場合には、自己判断で操作を続けず、ストレージ診断とデータ復旧の専門知識を持つ業者に相談することが、安全かつ確実な対策につながります。
当社では、相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
Windows PE（WinPE）環境からシステムを修復できない――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
焦って初期化や復元操作を繰り返すと、必要なデータが上書きされる可能性があり、状況がさらに悪化するリスクも考えられます。データを優先したい場合は、操作を進める前に専門業者へ相談することが賢明です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
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Windows PEでのDISM修復を正しく行う手順
ここでは、Windows PEでDISMを使ってWindows OSの修復を実行するためのステップを、具体的なコマンドと共に紹介します。
Windows PEを起動してコマンドプロンプトへ
Windowsインストールメディアまたは作成したWindows PE USBから起動し、「Shift + F10」キーでコマンドプロンプトを開きます。
- PCにWindows PE USBを接続して起動
- 「Windows セットアップ」画面で「Shift + F10」を押す
- コマンドプロンプトが起動される
対象ドライブ（OSインストール先）を確認
DISMを正しく使うには、どのドライブにWindows OSがインストールされているかを確認する必要があります。
- diskpartと入力しEnter
- list volumeと入力しEnter
- Windowsが含まれるボリュームを確認
- exitでdiskpartを終了
DISMでscanhealthとrestorehealthを実行
確認したドライブレターを使って、以下のDISMコマンドで修復作業を行います。
- dism /image:C:\ /cleanup-image /scanhealth
- dism /image:C:\ /cleanup-image /restorehealth
/OnlineオプションはPEでは使用不可です。必ず「/image:」で対象を指定してください。
必要に応じてソースを指定
restorehealthで修復に失敗する場合は、インストールメディアからinstall.wimやinstall.esdをマウントし、ソースを明示的に指定する必要があります。
- dism /image:C:\ /cleanup-image /restorehealth /source:D:\sources\install.wim:1 /limitaccess
専門業者に相談する
DISMで修復できない、または対象のドライブが認識されない、コマンドが途中で停止する、修復後もOSが起動しないといった場合は、ストレージ自体に障害がある可能性もあります。
デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績（※1）を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※2）という高い成果を上げています。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談いただけます。
※1 期間：2011年1月以降
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自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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相談から初期診断まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
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機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計ご相談件数50万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
