Dell Latitude E5570を使用していて、BitLockerトラブルに遭遇していませんか?
BitLockerは強力なセキュリティ機能ですが、TPM(セキュリティチップ)や設定変更に起因してエラーが発生すると、データにアクセスできない深刻なトラブルへ直結します。
特にDell Latitude E5570では、ハードウェア仕様やアップデートとの相性により、他機種よりもこうした不具合が発生しやすい傾向があります。
この記事では、BitLockerの基本的な仕組みを整理したうえで、E5570特有のエラー要因と安全に解決へ導く手順をわかりやすく解説します。
保存している大切なデータが暗号化されたまま取り出せない場合は、無料診断(24時間365日対応)をご利用ください。状況を見極めて安全な復旧の可能性をご案内します。
目次
Dell Latitude E5570でBitLockerエラーが発生する原因
Dell E5570でBitLockerエラーが発生する原因は、TPMとBIOS設定の不整合、OSのブート構成の異常、ドライバの問題などが中心です。これらを放置すると、回復キーが頻繁に要求されたり、起動不能に陥る危険性があります。
TPMの未初期化・ドライバ不良
TPM(トラステッド・プラットフォーム・モジュール)が無効化されていたり、古いドライバのままだと、BitLockerは正常に動作しません。初期化されていないTPMでは、エラーが発生することがあります。
古いBIOSバージョン
特にバージョン1.13.3以前のBIOSでは、TPM2.0に完全対応しておらず、BitLockerの安定動作が保証されません。非対応のまま暗号化を有効にすると、回復ループが起きることもあります。
OSやBCD構成の不一致
Windowsの大型アップデートや再インストールの直後に、ブート構成データ(BCD)とTPM(セキュリティチップ)の整合性が失われることがあります。この状態になると、BitLockerが正常に認証できず、復旧キーの入力を求められるようになります。
復旧キーが手元にない場合、ドライブのロックが解除できず、保存されたデータにアクセスできなくなるリスクがあります。重要なデータが保存されている場合は、無理に操作を進めず、早めに専門業者による診断を受けることが、データを保護するための第一歩です。
回復キーの入力トラブル
BitLocker回復キーの入力画面では、Bluetoothやワイヤレスキーボードが使えない場合があります。有線USBキーボードが必要です。また、回復キーが不明な場合でもMicrosoftアカウント経由で確認できます。
BitLockerサービスの無効化
Windowsのサービスが無効になっている場合、BitLockerは正常に動作しなくなることがあります。特に「BitLocker Drive Encryption Service」が停止していると、暗号化の状態を確認したり、解除操作を行ったりすることができなくなります。
このようなトラブルを未然に防ぐためには、サービスの状態を定期的に確認し、必要に応じて再起動することが重要です。
データの暗号化や復号に関わる機能が正しく動作しない場合、大切なファイルにアクセスできなくなるリスクがあります。
設定変更や再起動を行っても状態が改善しない場合は、誤った操作によるデータ損失を防ぐためにも、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
- 突然「BitLocker回復キー」の入力を求められる
- TPMのエラーが出てBitLockerを再開できない
- 再インストール後にBitLockerが有効化されない
- 暗号化ドライブにアクセスできず作業が止まる
- 重要なファイルが開けず業務に支障が出ている
上記トラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
しかし、こうした症状がストレージ内部の劣化やファイルシステムの異常によるものである場合、無理に操作を続けるとデータの上書きやさらなる損傷を引き起こす恐れがあります。特にエラーを繰り返しながら使用を続けると、復旧の難易度が上がるため注意が必要です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
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- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
Dell Latitude E5570でBitLockerエラーが発生するときの対処法
Dell E5570でBitLocker関連のエラーが発生した場合、TPM・BIOS・OS構成の3点を中心に確認と修正を行うことが基本となります。以下に代表的な対処手順をまとめました。
TPMモジュールの状態確認とクリア操作
TPMの状態が不明または未初期化の場合は、クリアと再構成が必要です。
- 「Windowsキー+R」で「tpm.msc」を実行します。
- TPMの状態が「使用可能」になっているか確認します。
- BIOSに入り(起動時【F2】)、TPMまたはIntel PTTを有効にします。
- 必要に応じて「Clear TPM」を選択し、保存・再起動します。
- Windows起動後、BitLockerが自動的に再構成されます。
BIOSを最新バージョンに更新
E5570ではBIOSが古いとTPM2.0に対応せず、BitLockerエラーが頻発します。1.13.3以降が推奨です。
- Dell公式サポートサイトでE5570の最新BIOSを検索します。
- 「SupportAssist」または手動インストーラーでBIOS更新を行います。
- 更新中は電源を切らず、ACアダプターを接続したままにします。
- 再起動後、BIOS画面でTPMが有効になっていることを確認します。
回復キー入力トラブルへの対応
キーボードが効かず入力できないケースでは、必ず有線キーボードを使用してください。キー不明時も対処可能です。
- 有線USBキーボードを接続してから電源を入れます。
- BitLockerの回復画面でキー入力が可能になります。
- キーを紛失している場合は、Microsoftの回復キー管理ページにアクセスします。
- Microsoftアカウントにログインし、登録済みPCからキーを取得します。
BitLockerの解除と再有効化
構成エラーがある場合は、一度解除してから再構成すると安定します。
- 「コントロールパネル」→「BitLockerドライブ暗号化」を開きます。
- 暗号化されているドライブで「BitLockerを無効にする」を選択します。
- 暗号化が解除された後、「有効にする」で再構成します。
- TPMと連携するよう設定されたことを確認します。
ドライバ・Windows Updateの適用
ストレージやチップセットのドライバが古いと、BitLockerとの互換性に影響します。
- Dell公式サイトから「E5570」用の最新ドライバをダウンロードします。
- 特に「インテルラピッドストレージ」「チップセット」関連を優先して更新します。
- Windows UpdateでOSの最新状態も確認・適用します。
BitLockerのエラーは放置すると、起動不能やデータアクセス不可の原因となります。早めの対応がデータ保全の鍵です。
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※2:期間:2011年1月1日~
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。