- 間違って削除してしまった
- フォルダごと見当たらない
- 外付けHDDを接続したら中身が空になっていた
こうしたトラブルが起きたとき、焦って自己流で操作してしまうと、本来なら復元できたはずのデータが、完全に失われてしまう可能性があります。
大切なデータを守るためには、初動対応がすべてを左右します。本記事では、データを失ってしまった直後に取るべき最初の行動と、おすすめの復元ソフトについて解説しています。
もし「この操作で合っているのか不安…」と感じたら、迷わず専門家にご相談ください。私たちは24時間365日体制で、無料の初期診断を行っています。
目次
自力での復元にはリスクが伴う:安易な操作が招く深刻な事態
無料ソフトでのデータ復元は一見手軽に思えますが、正しい知識がないまま自己判断で操作を進めることには、重大なリスクが伴います。特に、重要なデータが保存されていたストレージを扱う際には、一歩間違えれば復旧不能になる可能性も否定できません。
以下に、自力復元によってよく起こる問題と、その背景を詳しく説明します。
誤操作によるデータの上書き
無料の復元ソフトを、データを消失したドライブに直接インストールすると、その時点で失われたデータが上書きされてしまう危険性があります。これは非常に一般的なミスで、取り返しのつかない事態を引き起こす原因になります。
- 復元対象のドライブに復元ソフトをインストールしない。
- ポータブル版(RecuvaやPhotoRecなど)をUSBメモリなどから起動する。
- スキャン後の復元ファイルは、必ず別のストレージに保存する。
復旧困難な状態への進行
ソフトウェアでうまくいかなかった際に、何度もスキャンや復元操作を繰り返すと、内部構造が破損し、プロによる解析でも対応できなくなる恐れがあります。RAIDやSSDの場合は特に顕著です。
- 1度目のスキャンで見つからなかった場合は、すぐに再操作せず保存媒体を取り外す。
- 物理的に異音がある場合や通電不良が疑われる場合は、即時使用を中止する。
- RAID/NASの場合は、誤った順番や構成での再構築操作は絶対に避ける。
マルウェア感染や情報漏洩の危険性
無料ソフトの中には、公式サイトを装った偽サイトからダウンロードされることで、マルウェアが同時にインストールされるリスクもあります。また、復元操作中にインターネット接続を通じて情報が送信されるケースも報告されています。
- 必ず公式サイトまたは信頼できる配布元からソフトを入手する。
- インストール前に、ウイルス対策ソフトでチェックする。
- 個人情報や業務データが含まれる場合は、ネット接続を切断してから操作する。
誤診による対応ミス
「ただのファイル削除だと思ったら実は物理障害だった」というように、症状の見極めを誤ると、適切な処置が遅れ、最終的な復旧率が著しく下がってしまうことがあります。
- 削除だけでなく、アクセスエラーや動作異常がある場合は慎重に扱う。
- 異音や動作の不安定さがあるときは、即時電源を落とし通電をやめる。
- 判断に迷う場合は、初期診断が無料の専門業者にまず相談する。
無料ソフトでの自力復元には一定の成果が期待できる場面もありますが、誤操作や見落としが命取りとなり、データの完全消失につながることもあります。
少しでも不安を感じた場合や、復元の優先度が高いデータであれば、まずは信頼できる専門業者への相談が最も確実な選択です。
当社では、初期診断・見積りは無料。24時間365日体制で受付しております。大切なデータを守るために、早めのご相談をおすすめします。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

「データが消えてしまった」――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
当社では、無料初期診断・見積もりを24時間365日対応で実施中です。ドライブの状況に応じて最適な対処をサポートします。まずはお気軽にご連絡ください。
無料?有料?どちらの復元ソフトを使うべきか?
多くのユーザーが悩むのが、無料ソフトで済むのか、それとも有料ソフトに投資すべきかという判断です。この章では、その選択がもたらす違いを明確に整理し、自分に合った復旧手段を見極めるための判断材料を提供します。
無料復元ソフトを使うべきケース
誤って削除してしまったファイルなど、軽微なトラブルであれば無料ソフトでの対応が可能です。ただし、使い方や適用範囲を誤ると、逆に復旧率を下げるリスクもあるため注意が必要です。
Recuvaの導入と基本操作
Recuvaは完全無料で使用できるデータ復元ソフトで、誤削除ファイルの復旧に向いています。
- 公式サイトからRecuvaをダウンロードする。
- データが消えたドライブ以外にインストールする。
- インストール完了後、ソフトを起動してウィザード形式に従って操作を開始する。
Recuvaでのスキャン・復元手順
Recuvaの操作はシンプルですが、正しいスキャン設定を行うことが復元成功の鍵です。
- スキャンするファイルの種類(例:画像、ドキュメントなど)を選択。
- 対象ドライブを指定し、クイックスキャンまたはディープスキャンを選ぶ。
- 検出されたファイルを選択して保存先を指定し、復元を実行する。
無料ソフト使用時の注意点
Recuvaなど無料ソフトには対応範囲と機能の制限があるため、過信は禁物です。
- フォーマット済みドライブや破損パーティションでは検出率が著しく低下する。
- スキャン失敗や復元ミスによってディスク状態が変化する可能性がある。
- 高度な復旧が必要な場合は、有料ソフトや専門業者に切り替える決断が重要。
有料ソフトを選ぶべきケース
データの重要性が高い場合や、ドライブがフォーマット・破損されている状況では、無料ソフトでは限界があります。有料ソフトは復旧成功率を高め、安心感を得るための「保険」として有効です。
EaseUSなど有料ソフトの導入方法
EaseUSや4DDiGなどの有料ソフトは、無料版でプレビュー確認後にライセンスを購入して復元を行う形式です。
- 公式サイトから無料体験版をダウンロード。
- 別のドライブにインストールし、スキャンを実行。
- プレビュー結果で復元可能性を確認後、ライセンスを購入し復元を行う。
高性能なスキャン機能の活用
有料ソフトはディープスキャンやRAWファイル復元など、より高度なスキャン機能を備えています。
- 「クイックスキャン」でファイル構造が残っているか確認。
- 見つからない場合は「ディープスキャン」を実行し、破損ファイルの痕跡を探索。
- ファイル構造ごと復旧できるケースでは、階層表示を活用して効率的に選別する。
復旧成功率を高めるポイント
有料ソフトを最大限活用するには、操作ミスを避けると同時に、正しい判断が求められます。
- 復元先は絶対に消失元と別のドライブを指定する。
- ファイルサイズが大きい動画やデータベースファイルは、一度に復元せず段階的に実施。
- 必要に応じてサポート窓口に連絡し、不安点を事前に解消する。
主要PCデータ復元ソフトの詳細分析
代表的な有力ソフトの中から、特に評価の高い4製品について、機能・操作性・価格・サポート体制などを実用的な視点で分析します。
EaseUS Data Recovery Wizard
復旧率と機能のバランスが取れた有力ソフト。初心者から上級者まで幅広く支持されています。
復旧対象の広さと成功率の高さ
EaseUSはフォーマットされたドライブやRAW状態のパーティションなど、論理障害の多くに対応できます。
- 失われたドライブまたはパーティションを選択。
- 自動的にディープスキャンが実行される。
- 構造化されたフォルダ一覧から必要なファイルを確認・復元。
シンプルな操作ステップ
操作は「選択」「スキャン」「復元」の3ステップで完結し、初心者でも扱いやすい設計です。
- ホーム画面で対象ドライブをクリック。
- スキャン完了後、ファイルをプレビュー確認。
- 復元先を別ドライブに指定し、復元を実行。
ライセンス形態の注意点
EaseUSは複数のライセンスが用意されていますが、選び方を間違えると必要機能にアクセスできない場合もあります。
- 短期間の使用には「1か月ライセンス」でも十分。
- 起動不能PC対応が必要な場合は「WinPE版」を選択。
- 頻繁に使用するなら「永久ライセンス」が最も割安。
Wondershare Recoverit
動画・写真などメディアファイルの修復に強く、特に映像制作・ドローン・カメラユーザーに人気の高い製品です。
動画・画像修復に特化した機能
Recoveritは破損した動画ファイルの修復機能を搭載し、他ソフトでは開けない映像データの復元にも対応可能です。
- 復元対象の動画ファイルを選択。
- 修復モードを実行し、再構築を開始。
- 再生可能な状態で保存されるかプレビュー確認後、保存する。
デバイス互換性とブータブル機能
Windows・Macの両方に対応し、PCが起動しない場合の緊急起動メディアも作成できます。
- 別PCでRecoveritを起動し、USBメモリに起動ディスクを作成。
- 起動しないPCにUSBを接続し、BIOSから起動。
- 復元操作を通常通り実行。
無料版の制限と選び方
Recoveritは無料版では100MBまでしか復元できないため、基本的にはプレビュー確認専用と捉えるのが賢明です。
- 対象データが復元可能か確認したいときに無料版を使用。
- 重要なファイルが検出されたら、必要容量に応じた有料ライセンスを選択。
- 大容量ファイルがある場合は最初から有料プランを検討。
AI-DATA ファイナルデータ
20年以上にわたって日本国内で販売されてきた老舗の復元ソフト。特に日本語サポートの充実度や、初心者向けの親切設計が特徴です。
日本製ソフトならではの安心感
国内企業による開発・販売・サポート体制を持ち、完全日本語環境で使用できる点は他の海外製ソフトと一線を画します。
- AIデータ公式サイトまたはAmazonから正規品を入手。
- サポートが必要な場合は日本語電話・メール対応を活用。
- 説明書・UI・操作フローもすべて日本語で設計されているため、迷わず進められる。
初心者向けのウィザード操作
パソコン操作に慣れていない方でも操作できるよう、画面の指示に従って進められるウィザード方式が採用されています。
- 「通常復元」「削除ファイル復元」などのモードを選択。
- ステップに従い、対象ドライブやファイル種類を選択。
- 復元候補ファイルを確認し、保存先を指定して実行。
Pro版で高度な復元にも対応
RAID復元、ブータブルUSB対応、メール・オフィス文書の高度修復など、Pro版では上位機能も利用可能です。
- Pro版を選択してライセンス登録。
- RAID構成の認識、起動不可PC対応など上位機能を有効化。
- 通常モードでは認識できないデータの深部スキャンが可能に。
Tenorshare 4DDiG
シンプルで直感的な操作性に加え、破損ファイルのAI修復技術も搭載。現代的なUIとコストパフォーマンスで人気が急上昇しています。
破損ファイルのAI修復対応
単なる復元ではなく、破損した写真・動画の修復までできる点が大きな強みです。
- スキャン後に破損マークのあるファイルを選択。
- 「修復」オプションを選び、AIによる自動修正を実行。
- 復元後、再生またはプレビューで正常かを確認。
シンプルUIと高速スキャン
必要最低限の機能を整理し、初心者でも戸惑わない洗練された画面設計が特徴です。
- 起動後すぐにスキャン対象のドライブを選ぶ。
- 自動でクイックスキャンが走り、結果が表示される。
- さらに詳細スキャンを手動で実行可能。
価格とライセンスの選びやすさ
1か月・1年・永久の3段階で明確に分かれており、用途に応じて選択しやすい価格設計です。
- 短期利用なら1か月ライセンス(約6,000円)を選択。
- 定期的に利用するなら1年ライセンスがお得。
- 複数台や家族で使うなら永久ライセンスを推奨。
比較表:各ソフトの特長と対応範囲
各ソフトの特長と対応範囲を比較することで、ユーザーの目的や環境に応じた最適な選択が可能になります。
機能 | ファイナルデータ11plus | EaseUS | Recoverit | 4DDiG | Recuva |
---|---|---|---|---|---|
最適な用途 | 信頼性重視の日本人ユーザー | 重大なデータ損失 | 破損した動画や写真 | モダンなUIとAI修復 | 簡単な誤削除(無料) |
対応OS | Windows | Windows / Mac | Windows / Mac | Windows / Mac | Windows |
ブータブルメディア | あり(USB) | あり(WinPE) | あり | あり | なし |
RAID対応 | あり | あり | あり | あり | なし |
破損ファイル修復 | Office文書中心 | 高度な修復機能あり | AI動画修復対応 | 写真・動画修復対応 | なし |
無料版制限 | スキャン/プレビューのみ | 2GBまで | 100MBまで | プレビューのみ | 無制限 |
価格(永続/Win) | 約7,500〜9,000円 | 約19,700円 | 約13,000円 | 約13,000円 | 無料 |
開発/サポート | 日本(AIデータ) | 中国(EaseUS) | 中国(Wondershare) | 中国(Tenorshare) | 英国(Piriform) |
使いやすさ評価 | 4.5/5 | 4/5 | 4/5 | 4.5/5 | 3/5 |
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者として14年連続国内売上No.1」の実績を誇る信頼できる業者です。
一部復旧を含む復旧件数の割合は91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇り、これまでに他社で復旧が難しいとされた機器についても、これまでに7,300件以上のご相談をいただいています。諦める前に、大切なデータを取り戻すチャンスをぜひデジタルデータリカバリーにお任せください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。