ZIPファイルを開こうとしたときに、以下のような症状に心当たりはありませんか?
- 「CRCが一致しません」というエラーメッセージが表示される
- 解凍ソフトで開こうとしても途中で止まってしまう
- ファイルを展開できても、中のデータが欠けている
こうしたトラブルは、ZIPファイルが保存中または転送中に破損している可能性が高く、データ自体がすでに損傷している状態です。
このような状況に直面したときは、自己判断での操作を続けると事態が悪化する恐れもあるため、正しい原因把握と専門的な対処が不可欠です。そこで本記事では、ZIPファイルに「CRCエラー」が発生する原因と対処法について、専門家視点から詳しく解説します。
もしこの記事を読んでも不安が残る場合は、24時間365日対応の無料診断をぜひご活用ください。
目次
「CRCが一致しません」エラーの主な原因
ZIPファイルを開こうとしたときに「CRCが一致しません」と表示される場合は、圧縮ファイルの整合性チェック(CRC)に失敗しており、ファイルが破損している可能性があります。「CRCが一致しません」エラーの原因は次の通りです。
データ転送中のエラー
ZIPファイルのコピーや移動中にネットワークが不安定だったり、USBメモリや外付けHDDからの読み書き中にトラブルが起きたりすると、データの一部が破損することがあります。
圧縮処理の失敗
ZIPファイルを作成している途中に電源が切れたり、圧縮ソフトに不具合があった場合、正しく圧縮処理が完了しておらず、CRCエラーを引き起こす可能性があります。
ZIPファイルの一部欠損
分割されたZIPファイル(.zip, .z01, .z02など)の一部が欠けていると、復元時にCRCエラーが表示されます。全ファイルが揃っているか確認する必要があります。
論理障害の発生
強制終了や電源の突然の遮断によってファイルシステムが破損し、ZIPファイルの構造自体が壊れてしまうこともあります。このようなケースでは、一般的な解凍ソフトでは対応できない場合があります。
記憶媒体の物理障害

HDDやSSD、USBメモリなどのストレージは、長期間の使用や衝撃などが原因で物理的に劣化し、不良セクタが発生することがあります。このような状態では、正常にデータを読み込めず、CRCエラー(データの整合性が確認できないエラー)が発生することがあります。
エラーが頻発するようになると、ストレージ内部でデータが破損していたり、一部の領域にアクセスできなくなっている可能性があります。状態によっては、データの復旧が非常に困難になることもあるため、早めの対処が求められます。
ストレージの異常を感じた時点で適切な診断を受けることで、大切なデータを失うリスクを最小限に抑えられます。
「CRCが一致しません」エラーはさまざまな原因で発生します。原因を見極めずに自己流で対処すると、状態を悪化させるおそれもあります。初期診断や相談は無料で受け付けている業者も多いため、不安を感じたら専門業者への相談を検討してください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「CRCが一致しません」エラーでファイルが開けない――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
誤って初期化や上書きをしてしまったり、分解して状態を深刻化させてしまうケースは多く、特に内部の故障が原因だった場合、自力で対応しようとするとかえって悪化を招くリスクがあります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
「CRCが一致しません」エラーの対処法
このエラーに直面した場合、以下のような対処法があります。ZIPファイルの状態や使用環境に応じて、適切な方法を試してください。
ファイルの再取得(再ダウンロード・再コピー)
ダウンロードやコピー中にエラーが発生していた場合、元の送信元や保存先から再度ファイルを入手することで解決できることがあります。
- ZIPファイルの送信元(メール、サーバー、USBなど)にアクセスする
- 再ダウンロードまたは再コピーを行う
- 再取得したファイルで解凍を試みる
別の解凍ソフトを使用
ZIPファイルの一部が破損している場合でも、対応力のある解凍ソフトで一部データを救出できることがあります。
- 7-Zip、WinRAR、Explzhなどをインストール
- ZIPファイルを選択し、右クリックから「ここに解凍」または「修復」を実行
- 抽出できるデータを確認
分割ファイルの有無を確認
ZIPが分割形式で保存されている場合、すべてのパートが揃っていないと正しく解凍できません。
- 対象ZIPファイルと同じフォルダを開く
- .z01、.z02、.zipなど全ファイルが揃っているか確認
- 解凍ソフトでZIPファイル(.zip)を開く
ディスクのエラーチェックを実行
ストレージ側に問題がある場合は、Windowsのエラーチェック機能を利用して修復を試みます。
- 「スタート」→「コマンドプロンプト」を管理者として実行
- 以下のコマンドを入力:
chkdsk X: /f /r
※Xは対象のドライブ文字に置き換え - 検査・修復が完了したら再起動し、ZIPを再度開く
マルウェアスキャンを実施
ZIPファイルがウイルスにより破損している可能性があるため、システム全体のスキャンが推奨されます。
- 信頼できるセキュリティソフトを起動
- フルスキャンを選択し、システム全体を確認
- 検出された脅威を隔離または削除
バックアップからの復元
以前のバックアップがある場合、そちらからZIPファイルを復元するのが最も確実な方法です。
- クラウド・外付けHDD・NASなどから該当ZIPを探す
- 該当ファイルを別フォルダへコピー
- 新しいファイルで解凍を試す
専門業者への相談
これまでの対処で復旧できない場合や、重要なファイルが含まれている場合は、無理をせずデータ復旧の専門業者へ相談するのが安全です。
- 操作を中断し、デバイスの電源を切る
- 復旧業者のWebサイトから相談・診断を依頼
- 無料診断・見積もりを確認のうえ依頼判断
ZIPファイルに「CRCが一致しません」というエラーが出たとき、自力での対応には限界があります。特に物理的な障害が疑われる場合は、無理な操作を避け、できるだけ早く専門業者にご相談ください。
当社では、46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)と、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)をもとに、あらゆるメディアのトラブルに対応しています。初期診断とお見積りは無料、365日年中無休・24時間体制で受け付けております。お気軽にご相談ください。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
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これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
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※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
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機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
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弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。