「chkdskを実行したら、ステージ5で動かなくなったように見えて不安になった」。そんな経験はありませんか?とくに「/r」オプションを指定した場合、HDD内の不良セクタを検査・修復する処理が加わるため、処理時間が非常に長くなることがあります。
次のような状況が見受けられます。
- 数時間経ってもステージ5の進行率が変わらない
- HDDからカチカチと異音がする
- 処理中にエラーメッセージやフリーズが発生する
このような場合、HDDに深刻なダメージが生じている可能性があり、放置や誤操作によってデータが二度と戻らなくなるリスクもあります。
本記事では「chkdsk /r」がステージ5で止まったように見える理由を技術的な観点からわかりやすく整理し、それぞれの対処法について安全な手順で丁寧に解説します。「大切なデータが入っているけれど自力では不安」「止めていいか判断できない」方は、24時間365日対応の無料診断サービスを活用して、安全に状況を確認することをおすすめします。
目次
chkdskがステージ5で終わらない主な原因
チェックディスクが完了しない背後には、さまざまな問題が潜んでいます。特に以下のような状況が考えられます。
不良セクタやファイルシステムのエラー
「/r」オプションを使ったchkdskでは、不良セクタを検出・修復するため、通常よりも大幅に時間がかかります。HDDの容量が大きい場合や、既に多数のセクタにエラーがある場合には、ステージ5で何日も止まったように見えることもあります。
バックグラウンドソフトによるリソース競合
ウイルス対策ソフトやクラウドストレージの同期ツールなどがchkdskと同時にディスクへアクセスしていると、処理が衝突して進行が極端に遅れることがあります。
ファイルシステムやシステムファイルの破損
NTFSの管理情報やWindowsのシステムファイルが破損していると、修復のために追加処理が発生し、chkdskの進行が停止したように見えることがあります。
ドライブの断片化や暗号化
長期間使用されたHDDでファイルが断片化していたり、BitLockerなどの暗号化がかかっていると、アクセスや修復に時間がかかる傾向があります。
HDDの物理的な故障や寿命

chkdskがステージ5で止まる場合の対処法
以下の手順を実行することで、多くの場合に問題の特定や解消が可能です。
まずは時間をかけて待機する
chkdsk /rは非常に時間がかかる処理です。特に2TB以上のHDDや不良セクタが多いディスクでは、数日かかることもあります。
- 電源が安定している環境で作業を行う(UPS推奨)
- HDDランプの点滅が継続しているか確認する
- 24時間単位で進捗があるかチェックする(完全停止でなければ待機)
バックグラウンドソフトを停止する
セキュリティソフトやクラウド同期アプリがchkdskと競合し、ディスクアクセスが妨げられることがあります。
- タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開く
- リソースを多く使っているプロセス(Dropbox, Google Drive, ウイルス対策など)を一時停止
- chkdsk再実行前にPCを再起動して動作確認
HDDの状態を診断ツールで確認する
不良セクタがある場合、診断ツールで状態を確認することで故障の兆候を把握できます。
- メーカー公式サイトから診断ソフトをダウンロード(例:SeaTools、WD Dashboardなど)
- HDDを接続し、ツールを起動する
- SMART情報やセクタスキャンを確認して異常をチェック
他の修復コマンド(sfcやDISM)を試す
システムファイル破損が疑われる場合、sfcやDISMを使って修復を試みることが有効です。
- 管理者としてコマンドプロンプトを起動
sfc /scannow
を実行し、完了まで待つ- 問題が解消しない場合、
Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
を実行
データをバックアップし、HDD交換を検討する
明らかに物理障害の兆候がある場合、データ損失のリスクを減らすためには早急なバックアップと交換が必要です。
- 外付けHDDやクラウドに重要データをバックアップ
- 新品のHDDを準備し、交換手順を確認(OS再インストール含む)
- 必要に応じて、専門業者に診断と復旧を依頼
chkdskが進まない、HDDから異音がする、もしくは操作に不安がある場合は、早めにデータ復旧の専門業者にご相談ください。
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よくある質問
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電話番号:0800-333-6302
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。