「ファイルシステムエラーの修復を実行したが、いつまで経っても終わらない…」そんな経験はありませんか?
- chkdskを実行して数時間経っても進捗がない
- 画面に「ステージ1/3」などの表示が止まったまま
- HDDから異音がし始めたが、処理は続いている
こうした状況は、HDD内部で深刻な異常が進行している可能性が高く、そのまま放置するとデータが完全に消失するリスクもあります。
目次
chkdskの平均時間と処理が長引く原因
chkdsk処理には状況に応じて幅があります。通常は短時間で終わるはずの修復が、数時間以上かかってしまう場合は、何らかの要因が潜んでいる可能性があります。
ディスク容量やファイル数の多さ
HDDの容量が大きかったり、保存されているファイルが多いと、それだけスキャン対象も増えるため、処理時間が長くなります。
不良セクタの存在
chkdskで「/r」オプションを使用すると、不良セクタの検出と修復が行われます。不良セクタが多いと処理にかなりの時間を要することがあります。
ファイルの断片化
ファイルの物理配置がバラバラになる「断片化」が進んでいると、読み取りに時間がかかり、処理が遅延します。
システムファイルやファイルシステムの破損
OSに必要なファイルや、ファイルシステムの中核部分が壊れていると、修復に高度な処理が必要になり、時間がかかります。
バックグラウンド処理や外部機器の影響
他のアプリが動作中だったり、USB機器や外付けHDDが接続されていると、chkdskの処理が妨げられる可能性があります。
HDDの物理的な故障

ファイルシステム修復処理に時間がかかる場合の対処法
chkdskが進まない・異常に時間がかかる場合は、原因に応じた対処が必要です。ここでは、状況を改善するための手順を紹介します。
しばらく待つ
進捗がわずかでも進んでいる場合は、数時間程度は待ってみるのが基本です。特に不良セクタの修復中は時間がかかります。
- 処理中の画面でディスクアクセスランプが断続的に点滅しているか確認する
- 5分〜10分おきに進捗バーやメッセージに変化がないかを観察する
- 途中で強制終了せず、4〜5時間は様子を見る(不良セクタが多いと数時間以上かかる)
バックグラウンドアプリや外部機器を外す
他のアプリや接続機器がchkdskの処理に影響を与えている場合、それらを停止・取り外すことで改善することがあります。
- タスクマネージャーを開き、不要な常駐アプリを終了させる
- プリンタや外付けHDD、USBメモリなどを取り外す
- 再起動後、再度chkdskを実行する
クリーンブートを試す
Windowsを最小構成で起動する「クリーンブート」によって、他の影響を排除できます。
- 「msconfig」を検索してシステム構成を開く
- [サービス]タブで「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れ、残りをすべて無効化
- [スタートアップ]タブから「タスクマネージャーを開く」→不要なアプリを無効化
ディスクのデフラグやクリーンアップを実施
断片化や一時ファイルの蓄積がchkdskの処理を妨げることがあります。あらかじめクリーンアップしておくと効果的です。
- [スタート] → 「ディスククリーンアップ」と検索して起動
- 不要な一時ファイルやキャッシュを削除
- 「デフラグとドライブの最適化」ツールを使って断片化を解消
SFCやDISMでシステムファイルを修復する
chkdskだけで修復できないシステムファイルの破損がある場合、SFCやDISMコマンドの使用が有効です。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動
- 「sfc /scannow」と入力しEnter
- 完了後に「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」も実行
HDDの状態を診断ツールで確認する
HDD自体の物理劣化が原因で処理が進まない場合があります。診断ツールを使って状態を確認しましょう。
- CrystalDiskInfoなどのツールをインストール
- S.M.A.R.T.情報を確認し、「注意」や「異常」と表示された場合は要注意
- 異音や高温も含めて、物理故障の兆候を確認する
重要データのバックアップとHDD交換を検討する
chkdskが完了しないままフリーズする場合、HDDの深刻な障害が疑われます。データの損失を防ぐため、速やかにバックアップとHDD交換を検討してください。
- 可能な限り速やかに、外付けHDDなどにデータを退避
- バックアップ後、HDDの交換またはSSDへの換装を検討
- 交換後にOSをクリーンインストールし、安定動作を確認
異音がする、全く進捗がない、などの症状がある場合は、自己対処を控え、専門業者への相談が安全です。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。