・Windowsが起動せず、「起動デバイスが見つかりません」などのエラーが出てしまう
・修復オプションやスタートアップ修復でも解決できず、コマンド操作を試そうとしている
・「bootrec /rebuildbcd」を使って起動情報を再構築したいが、やり方が分からない
「bootrec /rebuildbcd」は、Windowsのブート構成データ(BCD)が破損または消失している場合に、起動エントリを再構築するための基本的な修復コマンドです。
ただし、実行中に「インストールが見つかりません」や「アクセスが拒否されました」などのエラーが表示されることもあり、誤った対応によって復旧困難になるケースもあるため注意が必要です。
本記事では、「bootrec /rebuildbcd」の正しい使い方と、エラーが発生した場合の原因別対処法をわかりやすく解説します。
システムに関わるコマンドであるため、手順を理解したうえで慎重に実行し、必要に応じて専門業者への相談もご検討ください。
目次
bootrec /rebuildbcd の基本概要
「bootrec /rebuildbcd」は、Windowsの起動情報が破損したときに使用される修復コマンドで、すべてのディスクをスキャンし、BCDストアに未登録のWindowsインストールを再追加する働きがあります。
- ブート構成データ(BCD)が破損した際の修復に有効
- 「BOOTMGRが見つかりません」などのエラー対処に使用
- Windowsアップグレードやディスククローン後の起動不良にも対応
bootrec /rebuildbcd の使い方
以下の手順で、正しくコマンドを実行してください。
- Windowsのインストールメディアまたは回復ドライブからPCを起動します。
- 「コンピューターを修復する」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択します。
- コマンドプロンプトにて「bootrec /rebuildbcd」と入力しEnterキーを押します。
- 検出されたWindowsインストールに対して「インストールをブートリストに追加しますか?」と表示されるので、「Y」と入力して確定します。
bootrec /rebuildbcd が有効なケース
このコマンドが特に有効となる場面は以下の通りです。
- 「BOOTMGR is missing(BOOTMGRが見つかりません)」というエラーが出る場合
- WindowsアップグレードやHDD/SSDクローン後に起動しない場合
- BCDストアが破損・消失し、ブートメニューが出ない場合
エラーが出た場合の対処法
「指定されたパスが見つかりません」などのエラーが表示される場合、BCDファイルが見つからない、もしくはドライブレターの不一致が原因であることが多いです。その場合は、以下の手順で対応可能です。
diskpartでパーティションとドライブ文字を確認する
システムパーティションに正しくドライブ文字が割り当てられているか確認し、必要であれば修正します。
- コマンドプロンプトで「diskpart」と入力して起動します。
- 「list vol」でパーティション一覧を表示し、EFIやWindowsパーティションを特定します。
- 必要に応じて「select vol X」「assign letter=Z:」などでドライブ文字を割り当てます。
bcdbootコマンドで起動構成を再作成する
起動情報の再構成が必要な場合、bcdbootコマンドでBCDストアを作成し直す方法もあります。
- コマンドプロンプトで「bcdboot C:\Windows /s Z: /f UEFI」と入力(ZはEFIパーティション)
- 正常に終了すれば、BCDストアが再生成されます。
- 再起動後にWindowsが起動するか確認します。
BCDストアをバックアップ・削除して再構築する
bootrec /rebuildbcd が正常に動作しない場合、既存のBCDを一旦削除し、改めて作成することも可能です。
- 「bcdedit /export C:\BCD_Backup」で現在の設定をバックアップします。
- 「attrib C:\boot\bcd -h -r -s」で属性を解除し、「ren C:\boot\bcd bcd.old」でリネームします。
- 再度「bootrec /rebuildbcd」を実行して、再構築を行います。
これらの操作は、誤った手順によってシステムを起動不能にする恐れがあります。特に重要なデータが含まれている場合は、専門業者への相談を強く推奨します。
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この記事を書いた人
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