起動時にBitLocker回復キーの入力を求められ、正しく入力してもまた再起動後に同じ画面に戻ってしまう——そんな「無限ループ」に陥ってはいませんか?何度回復キーを入れても解消しない状況に、多くのユーザーが頭を抱えています。
- 起動するたびに回復キー画面になる
- キー入力後も再び同じ画面に戻る
- 突然起動しなくなり業務に支障が出た
このブートループは、Windows更新・BIOS構成変更・TPMやSecure Bootの不整合など、さまざまな要因が複雑に絡んで起こります。
対処を誤ると、OSが破損したりデータが消失するリスクもあるため注意が必要です
本記事では、BitLockerによるブートループが発生する代表的な原因と、手順ごとに試せる修正方法を丁寧に解説しています。
もし大切な業務データや思い出のファイルが保存された状態でブートループが発生した場合、無理な操作は避けてください。当社では初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しておりますので、お困りの際はご相談ください。
目次
BitLockerブートループの原因
回復キーを何度入力してもループが解消しないBitLockerトラブルは、システム・ハード・ソフトの複合的な原因によって発生します。以下で代表的な要因を確認しましょう。
Windows Updateやアップデートの不具合
OSやドライバ、BIOSのアップデート後にシステム整合性エラーが発生し、BitLockerがハードウェアを正しく認識できなくなることで、回復キーの再要求が繰り返されるケースがあります。
ハードウェア構成・設定の変更
メモリの増設、内蔵ストレージの交換、USB機器の増減など、ハード構成の変化があると、BitLockerはセキュリティ上の警告としてブートプロセスを遮断する仕組みです。専門業者に相談することで安全に原因を切り分けられます。
TPMやSecure Bootの問題
TPM(信頼できるプラットフォームモジュール)の設定リセットや、Secure Bootの仕様変更により、BitLockerの認証条件が満たされなくなることでループが発生します。OSとファームウェア間の信頼関係が壊れている状態です。
特定のWindows更新プログラムのバグ
2025年春に配信された「KB5058379」では、一部Intel TXT搭載PCにてlsass.exe異常終了が起こり、BitLockerの再起動検証が失敗する問題が報告されました。回復キーのループを引き起こす深刻な互換性バグです。このような場合はOSパッチの適用または回避が必要です
システム障害/ファイル破損
システム障害や強制終了によって、Windowsの起動構成ファイルやBitLocker関連のデータが破損することがあります。特にストレージに障害がある場合、起動時にエラーを繰り返す「ループ状態」に陥るケースも多く見られます。
こうしたファイル破損は、論理的なトラブルに見えても物理障害が隠れている可能性があり、自力対応はかえって状態を悪化させる危険性があります。大切なデータが残っている場合は、速やかにデータ復旧の専門業者へ相談することをおすすめします。
【要注意】BitLocker回復キーなしでは解除できない

「OSが起動しない」「BitLockerの回復キーが分からない」といった重度なトラブルは、自力での対応が難しく、操作を誤るとデータ消失につながるリスクもあります。BitLockerには非常に強固な暗号化が施されており、回復キーが不明な状態での解除や復旧はほぼ不可能です。
解除できないデバイスの中に大切なデータが残されている場合、無理に操作を続けるよりも、安全性の高い方法としてデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。ただし、一般的な復旧業者の多くは回復キーがないと対応自体ができず、BitLockerの解除や解析には基本的に対応していないのが現状です。
その点、デジタルデータリカバリーでは独自の技術開発を進めており、回復キーが不明な状態でも対応できる体制を整えています。BitLockerが解除できない状態からでも、データを復旧できた事例が多数あります。
当社が選ばれ続けている理由は、以下の実績にあります:
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件を超えており、独自の復旧技術を保有
他社で「回復キーがないと対応できない」と断られてしまったBitLockerのトラブルでも、当社であれば復旧のご案内ができます。まずは無料の初期診断から、お気軽にご相談ください。
BitLockerブートループを解消する対処法
以下では、回復キーの入力からシステム復元、コマンドによる解除、BIOS設定調整、最終手段まで段階的に実用的な対処法を紹介します。
回復キーを正しく入力する
Microsoftアカウント、紙に印刷、またはUSB保存された48桁のBitLocker回復キーを再確認し、正確に入力してください。複数台管理している場合は、キーの照合ミスに注意が必要です。
周辺機器をすべて取り外して再起動
BitLockerはハード構成の変化に敏感です。USBメモリ、外付けHDD、ドングル、SDカードなどをすべて取り外した状態で再起動し、ループから抜け出せるか確認します。
BIOS/UEFI設定をリセット・調整
TPM、Secure Boot、Intel TXTなどの設定変更や更新が原因でブート構成が乱れることがあります。以下の手順で初期化または調整を試みましょう。
- 電源を入れ直し、ロゴ表示中にF2、Del、ESC、F10などでBIOS/UEFI設定画面に入る
- [Secure Boot] を無効化、[TPM] または [Intel PTT] の状態を確認・オンにする
- 「設定の初期化(Load Setup Defaults)」を選択し保存して終了(F10キー)
- 再起動後、BitLocker画面に変化があるか確認
BitLockerをコマンドで一時停止
BitLockerの保護機能を一時的に無効化することで、ループからの脱出が可能な場合があります。以下のコマンドを「詳細オプション」から入力します。
- 回復画面下部の「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「コマンドプロンプト」を選択
- 以下のコマンドを順に入力(回復キーを含め):
manage-bde -unlock C: -rp 123456-123456-123456-123456-123456-123456-123456-123456
manage-bde -protectors -disable C:
- 完了後、exitでコマンドプロンプトを終了しPCを再起動
システム復元や修復を試す
Windowsに異常が発生している場合、以前の正常な復元ポイントへロールバックすることで改善されることがあります。
- 回復画面から「詳細オプション」→「システムの復元」を選択
- 利用可能な復元ポイントを確認し、BitLockerトラブル以前の日付を選ぶ
- 復元が完了するまで電源を切らずに待機
- 再起動後に正常に起動できるか確認
問題パッチの削除・修正適用
更新プログラム(例:KB5058379)によって問題が起きている場合は、コマンドでのアンインストールや修正パッチの導入が有効です。
- 「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択
- 次のコマンドを入力して、更新プログラムの一覧を確認:
dism /image:C:\ /get-packages
- 問題となる更新プログラム(例:KB5058379)を特定
- 以下のコマンドで削除:
dism /image:C:\ /remove-package /PackageName:パッケージ名
- 終了後、再起動してブートループが解消されるか確認
専門業者に相談する
以上の対処法でもブートループが解消されない場合、システムファイルの深刻な損傷やストレージ障害が原因の可能性があります。誤った操作により回復キーが無効化されたり、データが消去されるリスクもあるため、慎重な判断が求められます。
デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績(※1)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い成果を上げています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談いただけます。
※1 期間:2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。