・BitLockerでドライブごとに暗号化をかけたい
・複数ドライブの暗号化手順がわからない
・安全に暗号化管理する方法を知りたい
こうしたお悩みをお持ちの場合、Windows標準搭載のBitLockerを正しく活用することで、PC内のすべてのドライブを高いセキュリティで守ることが可能です。誤った設定や手順の抜け漏れがあると、データへのアクセス不能や暗号化トラブルを引き起こすリスクもあるため注意が必要です。
BitLockerは、ドライブ単位で個別に暗号化できる強力なセキュリティ機能です。複数のドライブを使い分けている場合でも、用途や重要度に応じた柔軟な管理が可能です。
本記事では、BitLockerを使って複数のドライブを安全かつ効率的に暗号化・管理するための具体的な手順や注意点をわかりやすく解説します。
初期設定に不安がある方や、既に設定でつまずいている方は、当社が無料で状況を診断いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
目次
BitLockerの複数ドライブ管理における注意点とリスク
複数のドライブを暗号化する際には、各ドライブを個別に設定する必要があります。手動操作が求められるため、設定漏れや回復キーの管理不備などによるトラブルも発生しがちです。
設定を誤ると、以下のような問題が生じる可能性があります。特にビジネス利用では、情報漏洩や復旧不能のリスクが非常に深刻です。次に、代表的な原因を2つに分類して詳しく解説します。
物理障害によるドライブエラー
BitLockerはドライブ自体にアクセスできない場合、暗号化処理を行うことができません。ハードディスクやSSDに物理的な故障が発生していると、ドライブが正常に認識されず、BitLockerの有効化ができない状態になります。例えば、経年劣化や衝撃による障害、コントローラチップの故障などが原因です。
この状態で無理に暗号化操作を試みると、ドライブにさらなる損傷を与え、データが完全に失われる危険性があります。状況を誤認して設定を続行することは避け、専門業者への相談が重要です。

ファイルシステムの破損・構成ミス
BitLockerは、NTFSやexFATなどの対応ファイルシステム(ストレージ内のデータを整理・管理するしくみ)が正しく認識されていることが前提です。誤ったフォーマットや不完全な初期化状態、またはシステムエラーによる論理的な破損が発生していると、BitLockerの暗号化処理が中断されたり、エラーが発生します。
このような場合、ドライブが読み取り専用になったり、暗号化前のスキャンに失敗することがあります。自力での修復はデータを上書きする可能性があり、状況を悪化させる原因にもなりえます。適切な診断と対処を行うには、データ復旧の専門知識と設備が必要です。
デジタルデータリカバリーでは、46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※)と高い成果を誇ります。相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。
※(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)
BitLockerで複数ドライブを暗号化・管理する
ここでは、BitLockerを活用して複数ドライブを効率よく暗号化・運用するための手順を紹介します。操作を間違えるとデータ消失の原因となるため、慎重に進める必要があります。
各ドライブに対して個別にBitLockerを有効化する
BitLockerはドライブごとに個別設定が必要です。Windowsのエクスプローラーやコントロールパネルから、各ドライブを1つずつ選択して設定を行います。
- Windowsのスタートメニューから「コントロールパネル」を開き、「BitLockerドライブ暗号化」を選択します。
- 暗号化したいドライブ(例:Dドライブ、Eドライブなど)を選び、「BitLockerを有効にする」をクリックします。
- パスワードの設定と回復キーの保存方法を選択し、暗号化プロセスを開始します。
- これを暗号化したいすべてのドライブに対して繰り返し実行します。
回復キーをドライブごとにバックアップする
各ドライブの暗号化設定を行うと、個別に回復キーが発行されます。これを安全かつ確実に保存しておくことは、BitLocker管理上の最重要項目です。
- BitLocker設定画面で「回復キーをバックアップ」を選択します。
- 保存先として「Microsoftアカウント」「ファイルとして保存」「印刷」など複数の方法から1つまたは複数を選びます。
- すべてのドライブの回復キーを保存後、紛失しないよう複数の場所にバックアップして保管します。
自力で対応できない場合は専門業者に相談
BitLocker設定中に「暗号化できないドライブがある」「回復キーを紛失した」「暗号化したはずのドライブが認識されない」といったトラブルが発生した場合、個人での復旧は極めて困難です。特に物理障害やシステム破損が関係していると、誤った操作によりデータ消失のリスクが一気に高まります。
そのような場合は、無理に操作を続けず、専門のデータ復旧業者に相談することが重要です。当社では、BitLocker暗号化されたドライブのトラブルにも対応しており、回復キーが不明な場合でも復旧可能なケースがあります。
デジタルデータリカバリーでは、これまでに対応してきた46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)と、15,000件以上の障害事例を基に、初期診断・お見積りはすべて無料。24時間365日体制で受付を行っており、最短での対応を行います。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なパソコンの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のパソコンの復旧に成功してきました。パソコンの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。