パソコンに保存された大切なファイル──業務データや個人情報、写真などを守るためには、セキュリティ対策が欠かせません。特に、紛失や盗難といった予期せぬトラブルに備えるなら、ストレージ全体を暗号化する仕組みが有効です。
- パソコンの中身を他人に見られたくない
- 外出先でノートPCを使う機会が多い
- 万一の盗難・紛失に備えて暗号化を検討している
こうした状況に対応する手段として、Windows標準の「BitLocker」機能が注目されています。BitLockerは、HDDやSSDの内容を丸ごと暗号化することで、第三者によるデータの読み取りを防ぐ強力な保護機能です。
本記事では、BitLockerの基本的な仕組みから、実際の設定手順、解除の方法、そして使用時に注意すべきポイントまでを丁寧に解説します。初めての方でも安心して導入できるよう、画面キャプチャ付きで具体的にご案内します。
設定に不安がある方は、24時間365日対応の無料診断も承っております。安全な運用の第一歩として、ぜひお気軽にご相談ください。
目次
BitLockerとは?使用時の注意点
BitLockerは、Windows 10 ProやEnterpriseに標準搭載されたフルディスク暗号化機能で、内蔵HDDやSSD、USBメモリなどを暗号化し、盗難・紛失時の情報漏洩を防ぐセキュリティ機能です。PINやパスワード、TPM(セキュリティチップ)による認証に加え、回復キーが必要なため、個人・法人問わず高い安全性が評価されています。
ただし運用時は、以下の点に注意が必要です。
- 暗号化中や解除中に電源を切らない
- 回復キーは必ず安全に保管する
- 処理時間はストレージ容量により変動
- Homeエディションでは解除のみ対応
万が一、回復キーを紛失してデータにアクセスできなくなった場合は、専門業者への相談が安全です。デジタルデータリカバリーでは、46万件以上の相談実績をもとに、初期診断・見積もり無料で24時間365日対応。最短での復旧も可能です。
BitLockerでHDDを暗号化する設定
ここでは、Windows 10 Pro環境でHDDに対してBitLockerを有効にする標準的な手順を解説します。暗号化する前に回復キーの保管先も決めておくと安心です。
BitLocker管理画面を開く
BitLockerの操作は、Windows標準のコントロールパネルまたはスタートメニューから行います。
- Windowsに管理者アカウントでサインインします。
- 「スタート」メニューまたは検索ボックスで「BitLockerの管理」と入力し、表示された項目をクリックします。
- または、「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「BitLockerドライブ暗号化」を選びます。
対象ドライブの選択とBitLockerの有効化
暗号化対象のドライブを選んでBitLockerを有効化します。内蔵ストレージだけでなく、外付けHDDやUSBも対応可能です。
- BitLocker管理画面で表示されるドライブ一覧から、暗号化したいドライブ(例:C:やD:)を選びます。
- 「BitLockerを有効にする」をクリックします。
- 次に進む画面が表示されます。
ロック解除方法と回復キーの保存
パスワードやPIN、TPMなどからロック解除方法を選び、回復キーを保存します。回復キーは絶対に紛失しないよう安全な場所へ保管してください。
- ロック解除方式として、「パスワード」「PIN」「TPM」「USBキー」などから選びます。
- 次に、回復キーの保存方法を選択します。
- 「Microsoftアカウントに保存」「ファイルとして保存(USB等)」「印刷して保存」などの選択肢があります。
暗号化範囲・モード選択と開始
最後に暗号化範囲とモードを選び、暗号化を開始します。初期設定では「使用済み領域のみ」「新しい暗号化モード」が推奨されます。
- 「使用済み領域のみの暗号化」または「ドライブ全体の暗号化」を選択します。
- 「新しい暗号化モード」または「互換モード」を選びます。
- 「BitLockerシステムチェックを実行する」にチェックを入れ、「続行」→「今すぐ再起動」をクリックします。
- 再起動後、自動的に暗号化が開始され、進行状況は通知領域で確認可能です。
BitLocker暗号化の解除
BitLockerを解除したい場合も、管理画面から簡単に手続きできます。ただし、暗号化解除には時間がかかる場合があるため、電源を切らずに作業を完了させることが重要です。
- BitLocker管理画面を開きます。
- 解除したいドライブの「BitLockerを無効にする」をクリックします。
- 確認画面で「暗号化を解除する」を選択し、処理が完了するまで待ちます。
データ復旧が必要な場合は?
万が一、回復キーを紛失してBitLockerで暗号化されたデータにアクセスできなくなった場合、無理に操作を続けるとデータ損失のリスクがあります。
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なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なデータの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のデータの復旧に成功してきました。データの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
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来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。