- BIOS設定を変更したらBitLockerが突然ロックされた
- 回復キーを求められて困っている
- システムを少しいじっただけでデータにアクセスできないなんて不安
BIOS(またはUEFI)の設定変更後、パソコン起動時にBitLockerが回復キーの入力を求めてくる現象は、多くのユーザーが経験するトラブルのひとつです。これはBitLockerが、ハードウェアやシステム構成の変化を“改ざんリスク”と判断し、自動的にロックを強化する仕組みのためです。
問題は、回復キーがすぐに見つからない場合、パソコン内のデータにアクセスできなくなる点です。特に業務端末や作業用PCであれば、業務停止につながるリスクも無視できません。
本記事では、BIOSとBitLockerの関係性や、変更前後で注意すべきポイント、そして実際に回復キーを求められた場合の対処法について、具体的かつわかりやすく解説します。
もし今まさにアクセスできずお困りであれば、24時間365日対応の無料診断で、安全に現状を確認してみてください。
目次
BIOS変更によってBitLocker回復キーが要求される原因
BitLockerは、起動時のシステム構成に一貫性があるかどうかを検証しています。そのため、BIOS設定が変更されると、構成の整合性が失われたと判断され、自動的に回復キーの入力が必要になる仕組みです。以下に詳しく解説します。
BIOSのアップデートまたは設定変更
BIOSのバージョンアップや起動順序の変更、UEFI/Legacyモードの切り替えなどを行うと、BitLockerはシステム構成の変更を検知し、保護の観点から回復キーの入力を要求します。これは不正アクセスやハードウェア改ざんへの対策として設けられた設計上の仕様です。
TPMやSecure Boot構成の変更
TPM(セキュリティチップ)の有効・無効切り替えやリセット、Secure Bootの設定変更も、BitLockerにとっては重大な変更と見なされます。これらはOS起動前の信頼性検証に関わるため、構成が変わるとBitLockerのロック機構が作動し、回復キーがなければ解除できなくなります。
このような状況では、回復キーが事前に保存されていないとアクセスができなくなり、最悪の場合はデータ消失のリスクも伴います。
ストレージデバイスの物理障害
HDDやSSDなどのストレージが物理的に故障している場合、BitLockerは正常に動作せず、ドライブにアクセスしようとするたびに回復キーを要求することがあります。特に、コントローラ障害や基板破損、データチップの損傷などが生じると、OS側でドライブを正しく認識できなくなり、暗号化状態のままアクセス不能になるケースが多発します。

ファイルシステムやBitLocker構成の破損
Windowsアップデートの失敗、ウイルス感染、停電中のシャットダウンなどにより、BitLockerの構成ファイルやNTFSファイルシステム(ストレージ内のデータを整理・管理するしくみ)自体が破損すると、回復キーを強制的に求められる状態になります。このようなケースでは、回復キーを入力してもエラーになることがあり、根本的な修復が必要となります。
このような原因で回復キーが必要になる状況では、自己判断での操作はさらなる破損やデータ消失を招く恐れがあります。大切なデータがある場合は、専門業者に相談するのをおすすめします。
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BIOS変更後にBitLocker回復キーを求められた場合の対処法
BitLockerがBIOS構成の変更を検知して回復キーを要求する場合、正しく対処すればドライブのデータに再びアクセスできる可能性があります。以下に実践的な対処法を紹介します。
BitLockerの保護を一時中断してからBIOS変更する
事前にBitLockerの保護を「一時中断」してからBIOS設定を変更することで、回復キーの入力を回避できる可能性が高まります。これは、BitLockerが一時的に構成チェックを無効化することで、再起動後の検出を避けるためです。
- コントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」→「BitLockerドライブ暗号化」を選択
- 対象ドライブの横にある「保護の一時停止」をクリック
- BIOS設定変更後、再び同じ画面から「保護の再開」を実施
正しい回復キーで解除を試みる
すでにBIOS変更後で回復キーが求められている場合は、保存済みの回復キーを使ってロック解除を行います。キーはMicrosoftアカウントや印刷物、USB保存などで保管されている可能性があります。
- 別の端末やスマホでMicrosoftの回復キー管理ページにアクセス
- BitLockerを設定したPC名と一致する情報を探し、回復キーを表示
- 求められた画面に入力し、ドライブのロックを解除
専門業者に相談して安全に復旧を行う
回復キーが見つからない場合や、ドライブ自体に異常がある場合は、自力での解除や復旧は極めて困難です。むやみに操作を続けると、データの完全消失やOS破損につながる可能性があります。特にBIOSの設定変更によりTPMや起動構成が変わった状態では、専門的な知識が必要です。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。