BitLockerで暗号化されたUSBメモリや外付けHDD／SSDを、別のパソコンでも使いたい──そんな状況に直面したことはありませんか？
- 別のPCに接続したら「このドライブは暗号化されています」と表示された
- パスワードの入力画面が出るが、解除できない
- 回復キーの入力を求められ、手元にない
BitLockerは強力なセキュリティ機能ですが、正しい解除手順を誤るとデータにアクセスできなくなるリスクがあります。特に業務データや個人情報を扱う場合、解除に失敗すると重大なトラブルに発展しかねません。
本記事では、BitLockerで暗号化されたドライブを他のPCで安全に解除する方法と、注意すべきポイントを分かりやすくまとめています。事前準備やパスワード・回復キーの扱いについても詳しく解説します。
解除できない、回復キーが見つからないといった場合でも、無料診断をご利用いただければ、専門スタッフが24時間365日体制でサポートいたします。
目次
暗号化したドライブを他のPCで使う際の基本
BitLockerで暗号化された外部ドライブ（USBメモリ・外付けHDDなど）は、パスワードまたは回復キーを使用すれば、他のWindows PCでも使用可能です。 ただし、設定方法やWindowsのバージョンによっては解除できないこともあるため、事前準備が重要です。
互換モードで暗号化することが重要
BitLockerの設定中に表示される「暗号化モードの選択」画面で、「新しい暗号化モード（XTS-AES）」と「互換モード（AES-CBC）」のどちらかを選ぶ必要があります。 他のPCでも利用する場合は、必ず「互換モード」を選びましょう。これにより、異なるWindowsバージョン間でも互換性が保たれ、認識されやすくなります。
| ドライブ種別 | 他PCでの利用 | 設定時の推奨モード |
|---|---|---|
| USBメモリ／外付けHDD | 〇 可能 | 互換モード |
| システムドライブ（Cドライブ等） | × 原則不可 | ― |
ロック解除はパスワードまたは回復キーで可能
暗号化されたドライブを別のPCに挿すと、自動的にパスワード入力画面が表示されます。正しいパスワードまたは48桁の回復キーを入力すれば、すぐにアクセスできます。 BitLockerに対応していないWindows 10 Homeでも、読み取りとロック解除は可能です（暗号化の新規作成は不可）。
BitLocker To Goを活用する
外付けドライブやUSBメモリにBitLockerを適用すると、ドライブ内に「BitLockerToGo.exe」という専用プログラムが保存されることがあります。 このツールを使えば、BitLocker非対応のPC（Windows VistaやWindows 7など）でも、最低限の読み取りが可能になる場合があります。
他のPCでBitLockerドライブを使うための実践手順
BitLockerで暗号化されたUSBメモリや外付けHDDなどのドライブは、正しい手順を踏めば他のPCでも利用可能です。ただし、事前に「互換モード」で暗号化していない場合や、パスワード・回復キーが不明な場合にはアクセスできなくなるリスクもあるため、注意が必要です。
- BitLockerを「互換モード」で暗号化しておく（暗号化設定時）
- 別のPCにドライブを接続すると自動的にパスワード入力画面が表示される
- パスワードまたは回復キーを入力してロックを解除
- 通常のファイル操作と同様にアクセス・編集が可能
ここで注意したいのは、パスワードや回復キーを紛失していると、他のPCでの使用はもちろん、元のPCでも解除できないという点です。BitLockerは強固なセキュリティ技術であり、正規の解除情報がなければOSはデータへのアクセスを一切許可しません。
パスワードも回復キーも不明な場合でも、専門のデータ復旧業者なら、BitLocker対応の環境下で復旧の可能性を探ることができます。
当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
別のPCに接続したら「このドライブは暗号化されています」と表示された、パスワードの入力画面が出るが、解除できない――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
何度もパスワードを試すうちにロックがかかったり、誤って初期化を実行してしまうケースがあります。特に暗号化されたドライブは、内部に障害があると解除そのものが難しくなるため、操作を続けることで状態が悪化し、データ復旧が困難になる可能性があるため注意が必要です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上（2011年1月～）の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数／データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績）という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
BitLocker回復キーが無い場合の対処法
回復キーが見つからない場合でも、適切な手順を踏むことでデータの取り出しが可能な場合があります。以下に主な対処法を紹介します。
Microsoftアカウントや印刷済みキーを確認する
まず最初に確認すべきは、BitLocker設定時に保存したキー情報です。多くの場合、Microsoftアカウントに自動で回復キーが紐づけられているため、ウェブから確認できます。また、紙に印刷して保存しているケースもあります。
- スマートフォンや別のPCでMicrosoft公式の回復キー管理ページにアクセス
- BitLockerが有効なデバイスの一覧から、該当するドライブを確認
- 保存されている回復キーをメモし、ロック解除画面に入力
別のPCや元の環境での解除を試す
BitLockerが設定された元のPCであれば、キーなしでも暗号解除が行われる場合があります。ドライブに信頼されたTPM情報や自動解除設定が残っていることがあるため、元環境での接続が有効です。また、別のPCでも同じアカウントを使っていた場合は自動的に解除されるケースもあります。
- BitLockerを有効化した元のPCに対象ドライブを接続
- エクスプローラーで自動解除されるか確認
- 解除されない場合、パスワード入力画面で思い当たる情報を試す
専門業者に復旧を相談する
紹介した対処法を試してもドライブにアクセスできない場合、BitLockerによる暗号化情報やシステム領域に深刻な破損が生じている可能性があります。この状態で自己流の復号や修復を繰り返すと、暗号化されたデータに上書きが発生し、復元がさらに困難になる恐れがあります。
暗号化ドライブのデータを安全に取り出すためにも、早めに専門業者へ相談することが賢明です。
当社デジタルデータリカバリーでは、BitLockerで暗号化されたHDDやSSDのトラブルにも数多く対応しており、これまでに7,300件以上のご相談（※1）を承ってきました。暗号化領域やシステム障害への対応実績も豊富で、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※2）という高い成果を維持しています。
初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。貴重なデータを失わないためにも、まずはお気軽にご相談ください。
※1：算出期間：2016年6月1日～
※２：内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績
私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1（※1）。累計46万件以上（※2）の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%（※3）と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備
復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます：
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業（専用クリーンルーム完備）
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1：データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。（集計期間：2007年～2020年）
※2：期間：2011年1月1日～
※3：2023年10月実績。一部復旧：完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧：復旧希望データを100％復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
