自宅のインターネットが急に繋がらない――NEC Aterm WG1200HPを確認しても異常が見当たらない場合、実はPC側のネットワークドライバやシステムファイル破損が原因となっていることがあります。単純なルーター不具合と異なり、切り分けを誤ると復旧に時間がかかることも少なくありません。
- LANやWi-Fiに接続されているのにインターネットが利用できない
- ドライバエラー表示やデバイスマネージャで警告マークが出る
- システムファイル破損でネットワークが不安定になる
このようなトラブルは、ルーターの設定や配線に問題がなくても発生します。無理な再設定や誤った修復でシステムがさらに破損するリスクがあるため、正しい手順での対応が欠かせません。
本記事では、Aterm WG1200HPが繋がらないときに想定される原因を、ルーター側とPC側に分けて整理し、復旧のための具体的な手順を紹介します。
もし大切な業務データや個人データを保存しているPCでシステム障害が起きている場合は、ネットワーク復旧を急ぐ前にデータ保全を優先すべきです。私たちデジタルデータリカバリーは24時間365日体制で無料診断を行い、最適な解決策をご案内しています。
目次
Aterm WG1200HPが繋がらない原因
WG1200HPの接続不良は、配線や設定不備に加えて、PC側のドライバやシステムの障害が背景となることがあります。ここでは両面から代表的な原因を整理しました。
配線ミス・断線
ONUやモデムからのLANケーブルが「WAN」ポートに接続されていない、あるいは断線していると通信できません。物理的なチェックは最初に行うべきです。
モード切替やルーター設定の誤り
「ルータ」「ブリッジ」などの設定が誤っていると接続不能になります。利用環境に合った設定が必須です。
プロバイダ側の障害や認証不備
回線障害や契約未完了、PPPoEの認証エラーでも接続できません。公式情報の確認が必要です。
ルーター本体の故障
ルーターが再起動を繰り返したり、初期化を行っても改善しない場合は、本体そのものの故障が考えられます。内部基板の不具合や経年劣化による部品損傷が原因で、通信が安定せず正常に動作しなくなるケースもあります。
PCのネットワークドライバ破損
デバイスマネージャでネットワークアダプタに警告マークが表示されている場合、ドライバ破損や不整合の可能性があります。更新や再インストールで改善しますが、誤った操作で他のデバイスに影響するリスクもあるため慎重に進める必要があります。
システムファイル破損による通信不良
Windowsのシステムファイルが破損すると、TCP/IPスタックが正常に機能せず、インターネット接続ができなくなることがあります。軽度であればSFC（システムファイルチェッカー）やDISMコマンドで修復が可能ですが、障害が進行している場合はOSのリカバリが必要になるケースもあります。
ただし、リカバリを行うと保存されているデータが消失するリスクがあるため、重要なデータが残っている場合は事前のバックアップが欠かせません。すでにアクセスできない状況であれば、誤操作による上書きを避けるためにも、専門のデータ復旧業者に相談することを強くおすすめします。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
NEC Aterm WG1200HPが繋がらないとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
ルーター自体ではなくPC側の不調やファイル破損が原因になっている場合もあります。設定ファイルやシステムの異常によってネットワークに接続できなくなるケースも多く、自己判断で操作を繰り返すと状況が悪化する恐れがあります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
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- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
接続不良の対処法
ここでは、Aterm WG1200HPの通信不良を解消するための具体的な対処法を紹介します。各項目ごとに順を追って確認・操作することで、原因の特定と復旧が可能です。
ケーブル・配線状態を確認する
正しい配線は通信の大前提です。LANケーブルやポートの差込状態を確認しましょう。
- プロバイダ側機器（ONU、モデム）から出るLANケーブルをAtermの「WAN」ポートに接続します。
- WANランプが点灯しているか確認します。
- 断線や接触不良が疑われる場合は、ケーブルを交換します。
モード切替スイッチを確認する
誤ったモード設定は通信不能の原因となるため、モード切替スイッチの位置を確認しましょう。
- Aterm本体背面のモード切替スイッチを「ルータ」または「ブリッジ」に設定します。
- 利用環境に応じたモードを選択してください。
- 設定変更後は一度電源を抜き、数秒後に再接続します。
ルーター・端末を再起動する
再起動は一時的な通信エラーをリセットする基本操作です。機器全体をまとめて再起動しましょう。
- Aterm、ONU/モデム、使用中の端末（PC・スマホ）の電源をすべて切ります。
- 10秒程度待機し、順に電源を入れ直します。
- Wi-Fi接続先のSSIDとパスワードが正しいか確認します。
端末のWi-Fi設定を見直す
スマートフォンなどで接続できない場合、端末側の設定ミスも考えられます。
- Wi-Fi設定を開き、接続中のSSIDを削除します。
- 再度SSIDを検索し、正しいパスワードで接続します。
- モバイル通信（4G/5G）を一時的にオフにして、Wi-Fiに切り替わるか確認します。
ファームウェアをアップデートする
ファームウェアの更新により、不安定な通信が改善される場合があります。
- PCまたはスマホでAtermの設定画面にアクセスします。
- 「メンテナンス」→「ファームウェア更新」を開きます。
- 公式サイトで案内されている最新版が適用されているか確認し、必要に応じて更新します。
プロバイダや回線側の状況を確認する
設定に問題がない場合でも、回線契約や障害の影響が通信不良の原因となることがあります。
- 契約中のプロバイダの公式ページで障害情報を確認します。
- 契約状況やID/パスワード設定が正しいか見直します。
- 不明な点があれば、プロバイダ窓口へ直接問い合わせを行います。
初期化（出荷状態リセット）を実施する
複雑な設定変更や不明なトラブルがある場合は、初期化によりリセットするのが有効です。
- Aterm背面にある「RESET」ボタンを押し続けます（約10秒）。
- ランプが点滅したら指を離し、自動的に再起動が始まります。
- 再起動完了後、初期設定をやり直してください。
上記をすべて試しても改善しない場合、ルーターだけでなくPCのシステム障害やストレージ故障の可能性があります。無理に再設定や再インストールを繰り返すと、データを破損・失うリスクが高まります。大切なデータを守るため、自己対応に限界を感じたら迷わずご相談ください。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
