- パソコンの起動時に毎回Aptio Setup Utilityが表示される
- BIOS画面から抜けても再び同じ画面に戻る
- Windowsがまったく起動しない状態が続く
このような症状が繰り返されると、PCを操作できなくなるばかりか、大切なデータにもアクセスできず、業務やプライベートに大きな支障をきたします。実際、この「Aptioループ」は多くのユーザーが直面するトラブルの一つです。
放置したり、誤った操作を続けると、内蔵ストレージが破損し、保存されていた写真や書類が完全に消失するリスクがあります。
Aptio Setup Utilityのループは、BIOS設定の誤作動、SSDやHDDの物理的接続不良、ブート順序の異常などが原因と考えられます。本記事では、発生しやすい原因とその対処法を丁寧に解説しています。
自力での復旧に不安がある方は、24時間365日対応の無料診断サービスをご活用ください。データを守る最善の手段をご案内します。
目次
Aptio Setup Utilityとは?起動トラブル時に表示されるBIOS画面
Aptio Setup Utilityは、AMIBIOS(American Megatrends)製のBIOS設定画面で、PCやWindowsタブレットの起動時に表示されることがあります。Lenovoの一部機種でも、起動トラブル時にこの画面が表示されるケースがあります。
主な役割は、起動順序の変更やUSBメディアからの起動設定、セキュリティ項目の確認などです。OSが破損していたり、ストレージを認識できない場合、この画面から抜け出せなくなることもあります。
Aptio Setup UtilityはOSの復旧そのものは行えないため、設定変更に不安がある場合は無理に操作せず、専門業者への相談を検討してください。
Aptio Setup Utilityがループする主な原因
Aptio Setup Utilityがループする主な原因は以下の通りです。
ハードドライブの接続不良
内部ストレージ(HDDやSSD)が緩んでいたり、SATAケーブルや電源ケーブルが正しく接続されていないと、PCがストレージを検出できずに起動に失敗します。この場合、Aptio Setup Utilityに自動的に移行し、設定画面のループが発生します。特にPCの移動や落下後に発生することが多いため、接続部分を確認することが重要です。
BIOS設定の不具合
BIOS内の設定が正しくない場合、特に「セキュアブート」や「CSM(Compatibility Support Module)」の設定が適切でないと、ストレージやデバイスを正しく認識できません。また、BIOSの更新失敗や設定変更後の再起動時にこの問題が発生することもあります。デフォルト設定へのリセットで解消する場合があります。
システムエラーやウイルス感染
Windowsのブート情報が破損していると、OSのロードに失敗し、PCがBIOS設定画面に戻るループが発生します。この原因は、システムエラーや不正なシャットダウン、またはマルウェアやウイルス感染によるものです。ブート情報の修復やウイルスの除去が必要です。
UEFI設定の変更
UEFIモードの変更やブートデバイスの順序変更によって、現在の設定と接続されているストレージが一致しない場合、起動に失敗します。特に、新しいOSをインストールしようとした後や、UEFIモードを切り替えた際にこの問題が起こりやすくなります。
外部接続デバイスによる干渉
USBメモリや外付けHDDが接続されたまま起動すると、PCがそれらをブートデバイスとして誤認識することがあります。その結果、OSのロードに失敗し、BIOS画面に戻ることがあります。この場合、外部デバイスをすべて取り外して再起動することで解消することが多いです。
ハードウェアの故障
マザーボード、メモリ、またはストレージデバイスそのものの物理的な故障が原因で、PCが正常に動作しないことがあります。これらの故障は、部品交換や専門的な修理が必要になる場合が多く、自力での復旧は非常に難しいです。誤った操作を続けると、データの損傷が深刻化する恐れがあります。
大切なデータを守るためには、異常を感じた時点で専門業者に相談することが最善です。
弊社では、初期診断を無料で提供し、問題の正確な原因を特定する体制を整えています。また、24時間365日体制で電話受付を行っており、緊急時にも安心してご相談いただけます。データに関するトラブルでお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「Aptio Setup Utility」がループする――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
「Aptio Setup Utility」から抜け出せない状態が続く場合、ストレージの異常や接続不良が原因のことがあります。このまま初期化や分解を行うと、データを消失したり、状況を悪化させる可能性があるため注意が必要です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
「Aptio Setup Utility」がループする場合の対処法
Aptio Setup Utilityループに陥った場合、以下の対処法を試してみましょう。
ハードドライブの接続を確認する
PCを開けて、内部ストレージが正しく接続されているか確認しましょう。
- PCの電源を完全に切り、ACアダプターを抜きます。
- ケースを開け、ハードドライブがしっかりと接続されているか確認します。
- 接続が緩んでいる場合は、しっかりと差し込んで固定し、ケースを元に戻して電源を入れます。
BIOS設定を初期化する
BIOS設定が原因で起動できない場合は、設定を初期化して再起動を試みましょう。
- BIOSに入るために電源を入れてF2キーを押します。
- 「Exit」メニューに移動し、「Load Setup Defaults」を選択します。
- 「Yes」を選択して設定を保存し、PCを再起動します。
セキュアブートとCSM設定を見直す
セキュアブートとCSM設定が原因で起動しない場合があります。BIOSの設定を変更してみましょう。
- BIOS画面の「Boot」タブに移動します。
- 「Secure Boot Control」を無効にします。
- 「Launch CSM(Compatibility Support Module)」を有効にします。
- 設定を保存して再起動します。
ハードウェアの診断と交換
ハードディスクやマザーボードが故障している可能性もあります。この場合、専門的な診断が必要になることが多いため、自力で解決するのが難しい場合があります。
Windowsの修復オプションを使用する
Windowsが起動しない場合、Windowsの回復オプションを使って修復を試みることで、Aptio Setup Utilityからの脱出を図ることができます。
- WindowsのインストールディスクやリカバリUSBをPCに挿入します。
- PCを再起動し、「Boot Device Options」からリカバリディスクを選択します。
- 「スタートアップ修復」または「PCを初期状態に戻す」を選択して修復を試みます。
対処法を試しても問題が解消しない場合や、ストレージの不具合が疑われる場合は、無理に操作を続けるのは避けるべきです。内部の障害やデータ破損が進行すると、復旧の難易度が大きく上がってしまいます。そのため、早めに専門のデータ復旧業者へ相談することが重要です。
デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績(※1)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い成果を上げています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談いただけます。
※1 期間:2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績