以下のような症状に心当たりはありませんか?
- Windows Updateの途中で「エラーコード:0xe0000003」が表示される
- アップデートが途中で止まり、再試行しても改善しない
- PCの起動や動作に違和感が出始めた
こうした状態を放置すると、セキュリティ更新が適用されず、不正アクセスに対して無防備な状態となり、個人情報や業務データが深刻なリスクにさらされる可能性があります。
目次
Windowsアップデートエラー「0xe0000003」の原因
エラー「0xe0000003」は、主にWindows Updateの準備や処理中に何らかの不具合が発生した際に表示される汎用的なエラーです。以下のような複数の原因が考えられ、それぞれ異なる対処が必要です。
ネットワーク接続の不良
不安定なWi-Fi接続やISP側の一時的なトラブルにより、更新ファイルのダウンロードが妨げられることがあります。特に大型アップデートでは安定した通信が必要です。
システムファイルの破損
OS内部の更新関連ファイルや依存モジュールが破損している場合、Updateプロセスが正常に動作しません。
ディスクの空き容量不足
Windows Updateでは一時ファイルを含め、多くのストレージ容量が必要になります。空き容量が不足すると更新処理が中断されることがあります。
Windows Updateサービスの停止
自動起動が無効になっていたり、手動で停止されていると、アップデート処理自体が開始されません。
アップデートキャッシュの破損
SoftwareDistributionフォルダの破損により、アップデートのキャッシュが読み込めなくなり、処理が途中で止まることがあります。
他ソフトウェアとの競合
セキュリティソフトや古いドライバーがUpdate処理を妨げることがあります。特に常駐型のソフトはシステムに常に干渉するため、影響を及ぼしやすく注意が必要です。
これらの要因によって更新エラーが発生すると、以下のようなリスクが生じます。
- セキュリティ更新が適用されず、システムが脆弱なままになる
- ウイルス感染やマルウェア侵入のリスクが高まる
- 個人情報や業務データが外部に漏れる可能性がある
- データの破損や消失により、業務停止やトラブルに発展する恐れがある
こうしたトラブルを放置すると、被害が拡大するリスクもあるため、早めの対処が重要です。原因を正確に特定し、状況に応じた対策を講じることで、データやシステムの安全性を守ることができます。
デジタルデータリカバリーでは、アップデートに起因する不具合やエラーに対しても、専門的な知識と技術をもとに対応しています。15,000種類以上の障害パターンに基づく独自の診断技術を活かし、最適な復旧プランをご提案しています。
初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。アップデートエラーやセキュリティの不具合に不安を感じた場合は、速やかにご相談ください。
エラー「0xe0000003」の対処法
以下に示す方法は、エラー「0xe0000003」に対する代表的な対処法です。システム環境や原因により効果が異なるため、順に試してみてください。
ネットワーク接続の確認と再接続
まずは基本となるインターネット接続を安定させることが重要です。
- Wi-Fiを使用している場合は有線LANに切り替える
- ルーターやモデムを再起動して一時的な障害を解消する
- 他の端末でインターネット接続の安定性を確認する
Windows Updateトラブルシューティングツールの実行
Windows標準機能であるトラブルシューティングツールを使えば、自動で一部の問題を検出・修復できます。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」を開く
- 「追加のトラブルシューティングツール」→「Windows Update」を選択
- 「トラブルシューティングツールの実行」をクリックして指示に従う
システムファイルの修復手順
Windowsのシステムファイルが破損している場合は、コマンドラインで修復を試みることができます。
- 「スタート」を右クリック→「Windowsターミナル(管理者)」を選択
- 次のコマンドを1行ずつ実行:
sfc /scannow - その後に以下を実行:
dism /online /cleanup-image /restorehealth
ディスク空き容量の確認と確保
空き容量が不足していると、アップデート処理が中断される可能性があります。
- 「設定」→「システム」→「記憶域」でCドライブの空き容量を確認
- 不要なアプリや大容量ファイルを削除
- 「ディスククリーンアップ」ツールで一時ファイルを削除
Windows Update関連サービスの再起動
サービスが停止している場合は、再起動により処理が進むことがあります。
- 「Win + R」キーを押し「services.msc」と入力してEnter
- 「Windows Update」「BITS」「Cryptographic Services」などを右クリックして「開始」を選択
- スタートアップの種類を「自動」に変更
アップデートキャッシュの削除手順
キャッシュファイルが破損していると、アップデートに支障をきたします。
- 「管理者権限」でコマンドプロンプトを起動
- 以下のコマンドを順に入力:
net stop bits
net stop wuauserv
net stop appidsvc
net stop cryptsvc
rmdir %systemroot%\SoftwareDistribution /S /Q - 続けて以下のコマンドでサービスを再起動:
net start bits
net start wuauserv
net start appidsvc
net start cryptsvc
クリーンブートの実行方法
サードパーティソフトの影響を排除してアップデートの妨げを取り除く方法です。
- 「Win + R」で「msconfig」と入力しEnter
- 「スタートアップの選択」で「スタートアップの項目を読み込む」のチェックを外す
- 「サービス」タブで「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェック→「すべて無効にする」→再起動
DNSサーバーの変更方法
DNSに関するトラブルでダウンロードができない場合に有効です。
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「アダプターのオプションを変更する」を選択
- 使用中のネットワークを右クリックし「プロパティ」→「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選択
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックし、
優先DNS:8.8.8.8 代替DNS:1.1.1.1 を入力
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自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。