Windowsのアップデートや、Windows 11へのアップグレード中に以下のようなエラーで作業が中断されることがあります。
- 「0x8007000d 0x20003」というエラーコードが表示される
- 「SAFE_OSフェーズ」で失敗したというメッセージが出る
- アップデートが途中で止まり、再起動を繰り返す
このような症状が出た場合、多くは更新に必要なファイルの破損や、インストール時のドライバ互換性の問題が原因とされています。放置するとアップデートできないだけでなく、パソコンの起動障害やデータ消失のリスクも高まります。
安心して作業を進めるには、まずエラーの正確な意味と、発生する主な原因を把握することが重要です。
本記事では、「0x8007000d 0x20003」エラーの内容と、考えられる代表的な原因をわかりやすく解説します。
もしご自身での対応が難しいと感じたら、当社では初期診断とご相談を無料で承っております(24時間365日対応)ので、お気軽にご連絡ください。
目次
「0x8007000d 0x20003」エラーの原因
このエラーは、Windowsの更新処理中に「必要なファイルが壊れている」「構成情報が不足している」などの理由で発生します。SAFE_OSフェーズ(更新の初期段階)で失敗しやすく、再試行しても同じ箇所で止まることがあります。放置すると更新プログラムが適用されず、セキュリティリスクや動作不良の原因となるため注意が必要です。
Windows Updateのキャッシュ破損
最も多い原因が、Windows Updateのキャッシュフォルダ(SoftwareDistributionやcatroot2)の破損です。
これらの一時ファイルが壊れていると、更新データの検証が正常に行えず、エラー0x8007000dが発生します。更新を繰り返し失敗した履歴が残っている場合も同様です。
ドライバや常駐ソフトの干渉
古いドライバやサードパーティ製の常駐ソフトがアップデートの妨げになるケースもあります。特にNVIDIA製の古いGPUドライバや、常駐型アンチウイルスが影響することが確認されています。アップデート中にシステムファイルへのアクセスがブロックされると、SAFE_OSフェーズで停止してロールバックされることがあります。
システムファイルの損傷
過去の更新失敗や強制終了などが原因で、システムファイルやCBSログ(Windowsの更新記録)に破損が生じることがあります。
特にWindowsの内部構成に関わるファイルが壊れている場合、アップデート処理中にSAFE_OSフェーズで停止してしまうケースがあります。このような不具合を修復せずに放置すると、起動トラブルやデータ破損につながるおそれがあるため注意が必要です。
そのため、早期の診断と適切な対応が求められます。
ご自身での対応に不安がある場合は、専門スタッフによる24時間365日の無料診断をご利用いただけます。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
「0x8007000d 0x20003」エラーが出た際、ネットの情報を頼りに自分で修復作業を進める方も少なくありません。しかし、この対応には思わぬ落とし穴が潜んでいます。
- 不要なシステムファイルの削除でWindowsが起動不能に
- 誤ったドライバの再インストールによるデバイスの誤作動
- 修復コマンドの実行ミスで回復領域が破損
こうした自己判断による操作は、システムの復旧をより困難にし、最悪の場合は重要なデータが完全に失われる危険性があります。特に業務用PCや家族の写真・動画が保存されている場合、その損失は取り返しがつかないものになりかねません。
万が一の事態を避けるためには、エラーの原因を正確に見極め、専門的な対応を取ることが求められます。安易な操作をする前に、まずは専門家による診断を受けることが、安全で確実な第一歩です。
デジタルデータリカバリーでは、システム不具合への対応も含め、次のような体制で安心してご相談いただけます。
- 相談実績50万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(内、完全復旧52.0%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2025年9月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
「0x8007000d 0x20003」エラーの対処法
このエラーは、キャッシュ破損やシステムファイルの損傷など、複数の要因が重なって発生するケースが多く見られます。ここでは、Windows 10/11 共通で有効な手順を順に紹介します。初心者でも安全に実行できる内容を中心にまとめています。
Windows Update トラブルシューティングツールを実行する
Windowsに標準搭載されているトラブルシューティング機能を利用すると、自動的に更新関連の問題を検出し、修復できます。まずはこの基本手順から試すのが安全です。
- スタートメニューから「設定」を開きます。
- 「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティング」を選択します。
- 「Windows Update」の「実行」ボタンを押して診断を開始します。
- 修復が完了したら、PCを再起動し、再度アップデートを試します。
SFC・DISMでシステムファイルを修復する
システムファイルに破損がある場合、Windows Update自体が正常に動作しません。SFC(システムファイルチェッカー)とDISMコマンドで、破損した構成を修復します。
- 検索バーに「cmd」と入力し、「管理者として実行」をクリックします。
- 以下のコマンドを順番に実行します。
sfc /scannow - スキャンが完了したら再起動します。
- 必要に応じて次のコマンドを実行し、システムイメージを修復します。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth - 再起動後にWindows Updateを再試行します。
Windows Updateコンポーネントをリセットする
更新用のキャッシュフォルダ(SoftwareDistribution、catroot2)に破損がある場合、古い更新データが原因でエラーが繰り返されます。これらをリセットすることで、多くのケースが解消されます。
- コマンドプロンプトを「管理者として実行」します。
- 以下の順にコマンドを入力し、Windows Updateサービスを停止します。
net stop wuauserv
net stop cryptSvc
net stop bits
net stop msiserver - 次に、キャッシュフォルダをリネームします。
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old - 停止したサービスを再起動します。
net start wuauserv
net start cryptSvc
net start bits
net start msiserver - PCを再起動して更新を再試行します。
ドライバや常駐ソフトを見直す
特定のドライバやセキュリティソフトが更新プロセスを妨げている場合があります。特に古いNVIDIAドライバやサードパーティ製アンチウイルスの干渉は多く報告されています。
- デバイスマネージャーを開き、グラフィックドライバなどを確認します。
- 古いNVIDIAドライバを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 再起動後、Windows標準ドライバで起動することを確認します。
- サードパーティ製アンチウイルスやチューニングツールを一時的に無効化します。
- アップデートを再試行します。
オフラインアップグレードを行う
ネットワーク経由での更新が失敗する場合は、オフラインでアップグレードを行うことで成功することがあります。インターネットを切断した状態で実施するのがポイントです。
- Microsoft公式サイトから最新のWindows ISOファイルをダウンロードします。
- ISOファイルを右クリックして「マウント」を選択し、setup.exeを実行します。
- セットアップ画面で「更新プログラムを今は取得しない(Not right now)」を選択します。
- インターネット接続を切断したままアップグレードを進めます。
- 完了後、再度ネットワークを有効にして更新を確認します。
これらの手順を実施しても解消しない場合は、ハードウェアの不良やストレージの劣化が原因の可能性があります。その場合は、データ復旧専門業者への相談を検討してください。
デジタルデータリカバリーでは、法人向けサーバー・RAID・NAS のデータ復旧を中心に、50万件以上(期間:2011年1月以降)のご相談実績があります。初期診断・お見積りは無料、24時間365日対応で、トラブルの早期解決をサポートします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する

自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み

デジタルデータリカバリーは「データ復旧専門業者17年連続データ復旧国内売上No.1」(※1)の実績を持つデータ復旧業者です。
データ復旧の技術力として、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)を誇っています。
他社で「復旧不可能」と判断された機器を、当社が復旧に成功した事例は数えきれません。実際に、他社対応後のご相談だけでも7,300件を超えています。
これこそが“データ復旧の最後の砦”と呼ばれる理由です。どんな状態でも、諦める前にまずはご相談ください。最善を尽くしてデータを取り戻します。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと。第三者機関によるデータ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年)
※2:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。









































