「保存したはずのファイルが0KB(0バイト)になっていて開けない」。そんな経験をされたことはありませんか?
- 重要な資料を保存したはずなのに、ファイル容量が0KBと表示される
- 開こうとするとエラーが出てファイルが開けない
- USBや外付けHDDのデータがすべて0KBになっている
こうした症状が発生する場合、ファイルが実際に「空」になってしまったのではなく、論理障害や保存時のエラー、記録領域の破損などが原因で読み取れなくなっている可能性があります。このまま上書きや操作を続けると、消えてしまったように見えるデータが二度と戻らなくなる危険性も。
本記事では、0KBファイルが生じる代表的な原因と背景を、専門知識を交えて解説するとともに、データを救うために必要な対処法についても詳しく紹介します。「大事なファイルが消えたかもしれない…」と感じたら、まずは慌てずに無料診断をご利用ください。24時間365日、経験豊富な専門スタッフが状況を確認し、最適な解決策をご提案します。
目次
0KBファイルが発生する原因
「ファイルサイズが0KB」と表示されるトラブルは、パソコンやストレージ機器における重大なデータ障害の一つです。0KBとは、ファイルの中に実際のデータが存在しない、または認識できない状態を意味します。これは一時的な表示ミスではなく、実際にデータが欠損している可能性が高く、適切な対応を怠るとデータの完全消失に繋がります。
以下に、0KBファイルが発生する主な原因とそれぞれの背景について詳しく解説します。
不完全な保存やダウンロード
ファイルが0KBになる最も多い原因の一つが、保存やダウンロードが中断されたケースです。特に、保存中にアプリケーションがフリーズ・クラッシュしたり、ネットワーク環境が不安定な状態でファイル転送が途中終了した場合、ファイルの中身が正しく書き込まれず、0KBの空ファイルだけが残ることがあります。
このような状態では、ファイル名や拡張子が存在していても、実体のデータが存在していないため、開こうとしても「開けない」「壊れている」といったエラーが発生します。
ウイルスやマルウェア感染
コンピューターウイルスやマルウェアの中には、ファイルの内容を意図的に削除、または暗号化して破壊し、結果的に0KBファイルに見せかけるものも存在します。特に、ランサムウェアなどはファイルを暗号化した後に拡張子を変更したり、元のファイルを0KB化することで復旧を困難にします。
これらはセキュリティソフトでも検出が困難な場合があり、感染後はシステム全体に広がるため、早期の対応が重要です。
ソフトウェアの不具合
ファイルを生成・保存するアプリケーション側にバグや不具合がある場合、ファイルが正しく書き出されず、内容のない0KBファイルとして保存されることがあります。たとえば、文書作成ソフトや画像編集ソフトの異常終了や、旧バージョンのソフトを使用した際の互換性トラブルなどが該当します。
保存操作をしたつもりでも、内部的なエラーで処理が失敗していると、ファイル自体は作成されるものの、実際のデータが含まれていないことがあります。
ファイルシステムの破損
OSやストレージのファイルシステム(NTFS、exFATなど)が破損している場合、保存されたデータの管理情報が正しく記録されず、ファイルが0KBと認識されることがあります。これは特に、PCの突然のシャットダウン、停電、またはハードウェア障害が原因で発生することが多いです。
ファイルシステムの破損は見た目だけでは判断できず、放置すると他のデータにも悪影響を及ぼすため、早急な確認と修復が必要です。
誤操作による消失
ユーザーがコマンドプロンプトやスクリプトを使用してファイル操作を行った際に、誤ってファイルの内容を削除してしまう事例も少なくありません。例えば、テキストファイルに「echo」コマンドを誤って上書きしたり、「>」を使用して空のファイルを書き出してしまうと、ファイルサイズは0KBになります。
また、ファイル削除と復元処理のミスにより、ファイル名だけが復元され実体のデータが欠損している場合もあります。
ストレージデバイスの不具合]

HDDやSSD、USBメモリ、SDカードなどのストレージ機器に物理障害(セクタ不良やヘッドクラッシュ)や論理障害(パーティション情報の消失など)が発生すると、保存されたファイルが正しく読み取れず、0KBとして表示されることがあります。
特に、使用年数が長いデバイスや頻繁に抜き差しを行っているUSBメモリでは、メディア自体の劣化が進行しやすく、データ損失のリスクが高まります。異音がする、アクセスが極端に遅いといった症状が出ている場合は、すぐに使用を中止し、専門業者による診断を受けることが推奨されます。
0KBファイルの対処法と復旧手順
0KBファイルに遭遇した場合、あわてて開こうとせず、データが残っている可能性にかけて以下の対処法を試してみてください。
バックアップからの復元を試す
定期的なバックアップがある場合は、0KB化する前の状態に戻せる可能性があります。
- バックアップソフトまたはWindowsの「ファイル履歴」機能を開きます。
- 目的のファイルの過去のバージョンを探します。
- 対象のバージョンを選択して復元を実行します。
データ復元ソフトを使って復旧を試みる
Recoveritや4DDiG、Bitwarなどの復旧ソフトを使うことで、削除前の状態に近いデータが復元できる可能性があります。
- ソフトをインストールし、0KBファイルが存在するドライブを選択します。
- 「クイックスキャン」または「ディープスキャン」を実行します。
- スキャン結果から該当ファイルを選び、別の保存先に復元します。
CHKDSKコマンドでファイルシステムを修復する
Windowsのチェックディスク(CHKDSK)機能は、ファイルシステムの破損を修復するのに有効です。
- 「スタート」→「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- 「chkdsk X: /f /r」(Xはドライブ名)と入力しEnterキーを押します。
- エラーの検出と修復が自動的に行われます。
エラーチェックツールを使ってドライブを確認する
GUIベースで使えるWindowsのエラーチェック機能を使うことで、ドライブ全体のチェックと修復が可能です。
- 「エクスプローラー」で対象ドライブを右クリックします。
- 「プロパティ」→「ツール」→「エラーチェック」をクリックします。
- 「ドライブのスキャン」を選び、修復が必要な場合は実行します。
ウイルススキャンを実行する
ウイルス感染が原因の場合、速やかにウイルススキャンを行うことで被害拡大を防止できます。
- 信頼できるウイルス対策ソフトを最新版に更新します。
- PC全体をフルスキャンします。
- 検出された脅威があれば、駆除または隔離処理を行います。
ソフトウェアやドライバをアップデートする
不具合の修正や動作安定のため、ソフトやドライバの更新は定期的に行いましょう。
- Windows Updateを確認し、利用可能な更新をすべて適用します。
- 各アプリケーションの公式サイトで最新版をダウンロードしてインストールします。
- 必要に応じて、デバイスマネージャーからドライバを更新します。
ファイルを再保存・再ダウンロードする
元データが残っている場合や再取得が可能な場合は、改めて保存やダウンロードを行うのも有効です。
- 元データがクラウドや外部媒体にあれば、再度コピーします。
- インターネット経由でダウンロードしたものであれば、改めてダウンロードします。
- 保存後、ファイルサイズが正常であるか確認します。
0KBファイルの多くは中身が失われているため、完全復旧が難しいケースもあります。早期の対応と定期的なバックアップの習慣が、データ保護の鍵となります。自力での対処が難しい場合は、データ復旧の専門業者への相談をご検討ください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。