- 社内の共有フォルダに突然アクセスできなくなった
- ファイルサーバやNASが表示されず、エラーが出る
- 設定を見直しても改善しない状況が続いている
業務中に社内ネットワークの共有フォルダへアクセスできなくなると、ファイルの確認や資料の共有ができず、業務の停滞や生産性の低下に直結します。「設定を変えた覚えがないのに突然つながらない」といった声も多く、原因が複雑であることがほとんどです。
アクセスできない原因はネットワーク設定やユーザー権限、ファイルサーバの障害、場合によっては保存されているデータそのものの破損など多岐にわたります。見落としがちな項目や、表面化しない深刻なエラーもあるため、自己判断での対処には限界があります。
本記事では、共有フォルダにアクセスできなくなる主な原因を分類し、それぞれのトラブルに対応するための実践的な対処法をわかりやすく解説します。
もし設定を見直しても改善しない場合は、24時間365日対応の無料診断で、根本原因を早期に特定することをおすすめします。
目次
共有フォルダにアクセスできない主な原因
共有フォルダのアクセス障害は、単なる設定ミスからシステムレベルの不具合、物理的な障害までさまざまな原因によって発生します。問題を正確に把握することが、早期解決の鍵です。
ネットワーク設定の不備や変更
突然接続できなくなった場合、まず疑うべきはネットワーク設定です。特に接続プロファイルが「パブリック」になっていたり、IPアドレスの重複などが原因で通信が遮断されることがあります。
共有設定やアクセス権限のエラー
フォルダの共有設定やNTFSのアクセス権限が誤っていると、他のユーザーが接続できなくなります。特にWindowsでは、共有タブとセキュリティタブの両方で正しい権限を設定する必要があります。
資格情報の問題
共有フォルダにアクセスするための認証情報(ユーザー名やパスワード)が無効だったり、古い情報がキャッシュされていると接続に失敗します。
Windowsアップデートやセキュリティ設定の影響
Windows Updateによってファイアウォール設定やポリシーが変更されることがあり、これが原因でアクセスが制限されることがあります。
SMBプロトコルやサービスの無効化
共有に必要なSMB1.0/CIFSなどのプロトコルや関連サービスが無効化されていると、接続できなくなることがあります。
物理的なネットワーク障害やPCの不具合
共有元のサーバーやPCに物理的な問題(電源オフ、フリーズなど)があると、当然ながら共有フォルダにもアクセスできなくなります。
HDDやSSDが物理的に故障すると、異音や認識不能といった症状が現れます。主な原因は経年劣化、落下、衝撃、水濡れなどで、内部パーツどうしが衝突・劣化しデータ損失に繋がります。物理障害はストレージに不良セクタ(読み書き不能な領域)を発生させることが多く、OSやファイルの正常な読み込みが妨げられ、OSが起動しないといった症状が見られることがあります。個人での復旧は困難なので専門業者の対応が必須になります。
デジタルデータリカバリーでは、46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※)と高い成果を誇ります。相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。
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共有フォルダにアクセスできない時の対処法
アクセスできない原因に応じて、順を追って設定や動作確認を行いましょう。以下では、よくある原因ごとの対処法を具体的に説明します。
PCやサーバーを再起動する
一時的な通信不具合やサービス停止など、単純なトラブルは再起動で解消される場合があります。
- アクセス元と共有元のPC・サーバー両方をシャットダウン
- 数分待ってから電源を入れ直す
- 共有フォルダへ再度アクセスし、問題が解消しているか確認
ネットワーク設定を確認・変更する
共有接続には「プライベートネットワーク」設定が必要です。また、IP競合やWi-Fi不安定も影響します。
- 「設定」>「ネットワークとインターネット」で接続プロファイルを確認
- 必要に応じて「プライベート」に変更
- LANケーブル・ルーター・Wi-Fiの状態やIP競合をチェック
資格情報を再設定する
保存されている資格情報に誤りがあると、接続が拒否される可能性があります。
- 「コントロールパネル」>「資格情報マネージャー」を開く
- 該当するネットワーク資格情報を削除
- 再接続時に正しいユーザー名とパスワードを入力
共有設定・アクセス権限を見直す
共有設定とセキュリティ設定はそれぞれ独立しており、両方の確認が必要です。
- 対象フォルダを右クリック→「プロパティ」
- 「共有」タブで共有設定、「セキュリティ」タブでNTFS権限を確認
- 必要に応じて「Everyone」や特定ユーザーを追加、フルコントロールに設定
アカウント情報を確認する
ユーザーアカウントが無効・ロック状態になっていないか、パスワード変更後の反映漏れがないかを確認します。
- 管理者アカウントでサーバーにログイン
- 「コンピュータの管理」>「ローカルユーザーとグループ」で状態を確認
- 必要に応じてアカウントのロック解除やパスワードの再設定を行う
SMBプロトコルとファイル共有サービスを有効化する
SMB(Server Message Block)プロトコルが無効化されていると、Windows環境では共有アクセスができません。特にSMB 1.0はセキュリティ上の理由で無効化されていることもあります。
- 「コントロールパネル」>「プログラムと機能」>「Windowsの機能の有効化または無効化」を開く
- 「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」にチェックを入れる
- 「Function Discovery Provider Host」および「Function Discovery Resource Publication」が起動しているか確認し、無効なら「自動」に設定
ファイアウォールやセキュリティソフトの設定を確認する
ファイアウォールやセキュリティソフトによってネットワーク共有がブロックされることがあります。
- 「コントロールパネル」>「Windows Defender ファイアウォール」>「アプリまたは機能を許可する」を開く
- 「ファイルとプリンターの共有」が許可されていることを確認
- セキュリティソフトでも同様にネットワーク通信の例外設定を見直す
他のデバイスからのアクセスを試す
別のPCやスマートフォンから共有フォルダへアクセスし、問題がどこにあるかを切り分けましょう。
- 他のWindows PCやスマートフォンを同一ネットワークに接続
- 共有フォルダのIPアドレスやホスト名を使ってアクセスを試行
- 他の端末からも接続できない場合は、共有元の設定や機器に原因がある可能性が高い
専門業者に相談する
上記の手順で設定を見直しても改善しない場合、共有元PCやファイルサーバ自体に障害が発生している可能性があります。特に以下のような状況では、共有設定だけでなくデータそのものにアクセスできなくなっているケースが少なくありません。
- 共有元PCが起動しない、OSがクラッシュしている
- NASやHDDが異音を発している、認識されない
- バックアップがなく、重要な業務データの消失が懸念される
そのような場合は、システム管理やファイル設定での対応ではなく、専門的なデータ復旧が必要になる可能性があります。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。