HDDの基板が壊れてしまったら、基板の修理をすることは可能なのでしょうか?
HDDはとても繊細な機器であるため、基板の修理を行う場合は、正しい修理方法で行うことが重要です。修理時にHDDに傷をつけてしまうと、更なる状況悪化を招く危険性もあるため、注意しましょう。
この記事ではHDDの基板の修理方法について解説しています。
目次
HDD(ハードディスク)の基板が破損する原因
HDDの基板が破損してしまう原因は以下の通りです。
- 電源の問題
- 静電気・過熱
- 湿気や水分
- ホコリや汚れ
- 物理的な衝撃
- 製造時の欠陥
- 長期間の使用
電源の問題
過電圧(サージ)や電圧不足、突然の電源断などが原因で基板の電子部品がダメージを受けることがあります。
静電気・過熱
静電気による放電(ESD)が基板の部品にダメージを与えることがあります。特に基板に直接触れる際、放電防止策を講じないと破損のリスクがあります。
また、HDDが過度に高温にさらされると、基板上の部品や接続が溶けたり、劣化したりすることがあります。特に冷却が不十分な環境で使用すると、熱破損のリスクが高まります。
湿気や水分
高湿度環境や水分の侵入により、基板が腐食したり、ショートしたりすることがあります。これは特に外付けHDDに起こりやすい問題です。
ホコリや汚れ
ホコリや他の汚れが基板に付着し、ショートや接触不良を起こす可能性があります。特にファンや通気口が詰まっていると、空気の流れが悪くなり、ホコリが蓄積しやすくなります。
物理的な衝撃
HDDを落下させたり、強い振動を与えたりすると、基板が物理的に破損する可能性があります。特に運搬中や設置時に注意が必要です。
製造時の欠陥
まれに、製造過程での品質管理の問題で、基板自体に初期不良がある場合もあります。
長期間の使用
HDDの基板(PCB基板)が経年で劣化し、特にコンデンサなどの部品が壊れると、HDDそのものが機能しなくなることがあります。基板が壊れると、データにアクセスできなくなったり、HDDが起動しなくなったりします。
ただ、ソフトウェアの問題かHDDの壊れかを正確に見極めるには、専用機器と専門知識が不可欠です。また、同じ型番でもファームウェアが異なるため、単純交換ではエラーが発生します。自分で直そうとするのは危険のため、プロのデータ復旧業者に頼むのが確実です。
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PCやハードディスクが故障したとき、最も重要なのは「原因の正確な診断」です。この初期対応が、データを守るための第一歩になります。故障の原因がソフトウェアのエラーなのか、ハードウェアの物理的な故障なのかを正確に見極めることが、次の行動を左右します。
特に物理的な故障の場合、復旧のチャンスはほぼ一度きり。
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HDD(ハードディスク)の基板を修理する方法
基板の交換を行うことで修理が出来る場合もあります。
ただし、HDD基板の修復は、専門的な知識と技術を必要とする作業です。そのため、素人が作業を行うと、部品の取り付けミスなどでエラーを起こしてしまう可能性があります。
個人で交換を行う際は注意して行って下さい。また、個人での作業に不安のある方は、無理に操作しようとせずに、データ復旧業者まで依頼するようにしましょう。
IDE規格のHDDの場合
IDE規格のHDDの基板の修理方法は以下の通りです。
- 基板を固定しているネジを4本ほど外す
- ネジが外れたら、下の保護クッションと共に取り外す
- 新しい基板を取り付ける
IDE方式のHDDは、製造年月がほぼ同じ製品であれば、エラーが発生せず、データを認識出来る場合があります。
SATA規格のHDDの場合
IDEよりも後に開発されたSATA規格のHDD基板の修理方法は以下の通りです。
- 基板を固定しているネジを外す
- ネジが外れたら、下の保護クッションと共に取り外す
- 新しい基板を取り付ける
SATA規格のHDDはIDE規格のHDDより新しいものであるため、同じメーカー先のHDDでも、基板の製造メーカーの違いや、製造年月日の違いにより基板の形状が異なる場合があるので注意しましょう。
HDD(ハードディスク)の修理を業者に依頼する
業者にHDDの基板の修理を依頼することも可能です。
業者の依頼には以下の二種類があります。
修理業者に依頼する
HDDを修理したい場合は、修理業者に依頼してください。修理業者はHDD本体を復旧させることを目指しており、データの救出は目的に含まれていません。
修理の過程でデータが記録されている部分が交換されることが多く、その結果データは完全に消えてしまいます。
もしHDDのバックアップが十分に取れており、HDD本体の修理だけを望むなら、修理業者に依頼するのが適切です。
データ復旧業者に依頼する
重要なデータを確実に復旧したい場合は、データ復旧業者に依頼するのがベストです。データ復旧業者は、機器の修理ではなくデータの修復を専門としていますので、HDDそのものの修理は行いません。
しかし、HDD本体の修理とデータの復旧の両方が必要な場合は、まずデータを復旧することを優先してください。そうしないと、修理作業でデータが失われるリスクがあります。
データ復旧業者には専門的な設備と知識を持つ技術者が揃っているため、確実で迅速なデータ復旧が期待できます。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する

自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断まで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み

デジタルデータリカバリーは「データ復旧専門業者17年連続データ復旧国内売上No.1」(※1)の実績を持つデータ復旧業者です。
データ復旧の技術力として、一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(※2)を誇っています。
他社で「復旧不可能」と判断された機器を、当社が復旧に成功した事例は数えきれません。実際に、他社復旧不可相談件数でも8,000件超 (算出期間:2016年6月1日~) を超えています。
これこそが“データ復旧の最後の砦”と呼ばれる理由です。どんな状態でも、諦める前にまずはご相談ください。最善を尽くしてデータを取り戻します。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを提供し、その売上が総売上の50%以上を占める企業のこと。第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2023年)
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
相談から初期診断まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数50万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計ご相談件数50万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。









































