DellパソコンでBIOSの「Data Wipe」でデータを安全に完全消去する方法

「Dellのパソコンを手放す前に、OSごとすべてのデータを確実に削除したい」とお考えではありませんか？

• パソコンを廃棄・譲渡する予定がある
• SSDやHDDを初期化して新品同様に戻したい
• ソフトに頼らず安全に全データを消去したい

こうしたニーズには、Dell BIOSに搭載された「Data Wipe」機能が有効です。OSや個人データを含めた内蔵ストレージ全体を、一切復元できない状態で初期化できるため、安全性も高く、データ消去証明が必要な場面でも安心です。

Data Wipeを実行すると、元に戻すことはできません。 必要なデータのバックアップは事前に行いましょう。

本記事では、Dell BIOSのData Wipe機能の手順と、利用時の注意点をわかりやすく解説します。

もし手順通りに進めても消去が始まらない、または消去後に異常が発生した場合は、重要なデータが失われる可能性があります。そうした場合は、ストレージトラブルに強い当社へご相談ください。24時間365日体制で無料の初期診断を承っています。

DellのBIOSからデータ消去できない原因

BIOSの「Data Wipe」機能は便利ですが、すべての状況で必ずしも正常に動作するとは限りません。意図した通りに消去が始まらなかったり、選択肢が表示されないなどのトラブルが生じることもあります。

BIOSバージョンの不一致

古いDellパソコンや、BIOSのアップデートを行っていない機種では、「Data Wipe」機能そのものが搭載されていない場合があります。表示がない、項目が選べない場合は、まずBIOSバージョンの確認と更新が必要です。

対応していないストレージ構成

Data Wipeは、基本的にSATA接続の内蔵ストレージ（HDDまたはSSD）のみに対応しています。NVMe SSDやRAID構成、またはOS側で特殊な暗号化設定を行っている場合は、対象外として機能しないことがあります。こうした場合には、別の方法での消去が求められます。

外部ストレージや増設構成の影響

USBメモリや外付けHDD、あるいは増設されたM.2 SSDなどが接続されていると、Data Wipeの対象ドライブが正しく認識されず、プロセスが正常に動作しないことがあります。一時的に外部機器を取り外して再度試すことで改善する可能性があります。

Data Wipe設定が無効化されている

セキュリティ設定や企業向けの管理ポリシーにより、BIOS内でData Wipe機能が非表示またはロックされているケースもあります。その場合は、BIOS設定を工場出荷時にリセットしたうえで再確認するか、ロック設定の解除が必要になります。

ストレージに物理的な異常が起きている

当社では、相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。

【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「誤って大事なデータを削除してしまった」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。

しかし、そのまま操作を続けると削除領域が上書きされ、データの復元が困難になるリスクが高まります。必要なデータが残っていると感じた場合は、操作を中断し、早めに専門業者へ相談することが大切です。

専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。

• 相談実績50万件以上（2011年1月～）の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
• 一部復旧を含む復旧件数割合92.6%（※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数／データ復旧ご依頼件数。2025年9月実績）という業界トップクラスの技術力
• 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が8,000件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有

大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。

 

Dellパソコンでデータを完全消去する手順

Dell BIOSの「Data Wipe」機能を使ったデータ消去手順をご紹介します。設定から消去完了までは一貫して行えますが、操作を誤ると重要なデータが失われるリスクがあるため、慎重に進めましょう。

BIOSメニューに入る

パソコン起動時のロゴ画面中に「F2」キーを連打することで、BIOS（UEFI）設定画面に入ることができます。タイミングが早すぎたり遅すぎたりすると失敗することもあるので、電源を入れた直後に素早く押すのがコツです。

Data Wipeを有効にする

BIOS内で「Security」または「Maintenance」タブにある「Data Wipe」機能を探します。機種やBIOSバージョンによって表示位置は多少異なりますが、基本的にセキュリティに関連する項目内にあります。

消去プロセスを実行する

設定後にBIOS画面を終了（Exit）し、パソコンを再起動すると「Dell Security Manager」画面が起動します。ここで最終確認と共に「Continue→ERASE」を選ぶと消去が開始されます。

消去完了後の確認

消去処理は、ストレージ容量により数十分〜数時間かかります。完了後、「Data Wipe Completed」と表示されれば、作業は成功です。その後はOSも起動しなくなるため、再利用には別途OSインストールが必要です。

専門業者に相談する

Dell BIOSのData Wipe機能は強力である反面、一度実行すると消去されたデータを元に戻すことはほぼ不可能です。また、手順ミスや途中でのエラー、Data Wipeが利用できないケースも少なくありません。こうした状況下で無理に操作を続けると、ストレージに物理的ダメージを与えるリスクすら生じます。重要なデータが残っている、あるいは削除したくないファイルが含まれている可能性がある場合は、無理に自己対応せず専門業者にご相談ください。

デジタルデータリカバリーは、これまでに50万件以上の相談実績（※1）を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合92.6%（※2）という高い成果を上げています。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談いただけます。

※1　期間：2011年1月以降
※2　2025年9月実績。一部復旧：完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧：復旧希望データを100％復旧できた場合