アップグレードやインストールの最後の段階で「MIGRATE_DATA操作中にエラーが発生しました」「インストールはSAFE_OSフェーズで失敗しました(0xC1900101‑0x2000D)」という表示を受けて、処理が止まってしまったという方はいらっしゃいませんか?特に、アップグレードを何度も繰り返すことで、保存していたデータが失われるリスクが高まるため、慎重な対応が必要です。
この記事では、エラーの仕組みから分かりやすく原因を整理し、自力でもできる対処法をステップごとに紹介しています。もし大切なデータが含まれている環境であれば、ぜひ私たち、デジタルデータリカバリーにご相談ください。24時間365日対応・無料診断でご案内しております。
目次
「0xC1900101‑0x2000D」とは?/主な症状
このエラーは、特に Windows 11 または Windows 10 の大規模アップグレードやインストール時に、構成処理の「SAFE_OS」フェーズ(オペレーティングシステム安全環境フェーズ)中、さらにその中の「MIGRATE_DATA(データ移行)操作」で失敗が発生したことを示しています。
アップグレード処理がユーザーデータやシステムデータを移行するこの段階で、中断されてロールバックされるケースが典型です。ドライバー互換性、外部機器の干渉、ユーザープロファイルの破損、ストレージ暗号化などが影響しやすく、環境が整っていないと失敗率が高まります。
主な症状
次のような状態が確認されたら、このエラーの可能性が高いと言えます。
- 「インストールはSAFE_OSフェーズで失敗しました(MIGRATE_DATA操作中にエラー)」と表示される
- アップグレード処理が突然停止して、元のOSに戻ってしまう
- ユーザープロファイルやアプリデータを移行中に異常が発生している可能性がある
- 外付けUSB/SDカードなどが接続されたままアップグレード実施していた
- ドライバー・暗号化・仮想ドライブ・常駐アプリのいずれかに心当たりがある
このトラブルの特徴は、インストールそのものではなく「データ移行・構成処理」の途中で失敗する点にあります。複数の要因が重なるため、誤った対応を繰り返すと起動不能やデータ消失につながるリスクがあります。まずは安定した環境下で対処を行うことが重要です。
0xC1900101‑0x2000Dエラーの原因
このエラーの背景には様々な原因がありますが、以下に代表的なものを整理しました。
ユーザープロファイル・システム証明書ファイルなどシステムデータの破損
ユーザープロファイルやシステム証明書、レジストリ構成などが破損している状態では、アップグレード時のデータ移行処理(MIGRATE_DATA)が途中で失敗しやすくなります。特に多くのアプリや古い構成を長期間放置していた環境では、このようなケースが多く報告されています。自力での整理には時間と専門知識が必要です。
古い・互換性のないドライバー(Bluetooth・ストレージ・グラフィックス/RAID・NVMe)
アップグレードプロセスでは、ストレージやRAID構成、NVMe/USB、グラフィックス、Bluetoothなどのドライバーが更新・移行されます。これらのドライバーが古かったり、Windows 11/10への対応が不十分だったりすると、MIGRATE_DATA操作中の処理が完了できずエラーに繋がります。
ストアアプリ・不要アプリ・常駐ソフトによる移行干渉
ストアアプリやメーカー独自のユーティリティ、常駐ソフトがバックグラウンドで動作していると、移行処理中にファイルやデータの読み書きが阻害されることで、アップグレードが途中で止まるケースがあります。
プロファイル/フォルダーのアクセス権限不整合やレジストリ異常
ユーザープロファイルのフォルダーアクセス権限が不適切だったり、レジストリに古い構成が残っていたりすると、正常に移行が完了せず、エラーとなる可能性があります。特に法人利用PCなどではこの構成が影響を受けやすいです。
BitLockerなどストレージ暗号化の有効化
ストレージが BitLocker 等で暗号化されている状態では、アップグレード時の再起動・データ移行処理が妨げられる場合があります。暗号化を解除せずに進めると、このエラーに繋がることがあります。
ストレージデバイスの故障
アップグレード時のSAFE_OSフェーズでは、OSの基本構成・ブート情報・ユーザーデータの移行処理が同時に進行します。ここでストレージ側に不良セクタやコントローラエラー、読み取りエラーが発生していると、MIGRATE_DATA処理中にアクセスが中断され、アップグレードは必ず失敗します。特に、RAID/NVMe構成や長期間使用されたSSDでは、劣化したセルやファームウェア異常が原因で構成エラーに繋がることがあります。 また、ユーザープロファイルを含むシステムフォルダに破損が生じている場合も、処理が中断される原因になります。
このような障害が発生している状態でインストールを繰り返すと、OSが起動できなくなる・重要データが上書き・消失するといったリスクが高まります。特にエラー後にディスクアクセスが遅くなる、異音がする、読み取りエラーが頻発するなどの兆候がある場合、ストレージ障害による物理的トラブルの可能性が高く、自己対応は極めて危険です。 このようなケースでは、誤操作を防ぐためにも、データ復旧の専門業者への相談を強くおすすめします。当社では、HDD/SSDを問わず、論理障害・物理障害の両面に対応しており、相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。 まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
「0xC1900101‑0x2000Dエラーが発生する」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
「0xC1900101‑0x2000D」エラーが発生する場合、アップグレード中のドライバの競合やアプリケーションの影響により、システムが正常に処理を進められない状態になっている可能性があります。このような状況で安易に初期化やシステムのリセットを試みると、必要なデータが上書きされ、復旧が困難になるリスクがあります。今はデータにアクセスできない状態でも、誤った操作を避け、専門業者に相談することが大切です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
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- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
0xC1900101‑0x2000Dエラーの対処法
以下では、0xC1900101‑0x2000Dエラーを解消するために、実際に試せる対処手順をリスクの低いものから順にご紹介します。大切なデータが保存されている環境であれば、早めに専門業者への相談もご検討ください。
外部機器・仮想ドライブを全て取り外す
USBメモリ・SDカード・外付けドライブ・仮想ドライブなどの外部機器が接続されたままだと、データ移行処理に干渉する可能性があります。まずはそれらをすべて外して、“素”の構成で再実行してください。
- PCをシャットダウンして電源をオフにします。
- キーボード・マウス・モニター以外のUSB機器(USBメモリ、外付けHDD/SSD、SDカード、USBハブ等)をすべて取り外します。
- 仮想ドライブソフトやISOマウントがあれば解除またはアンインストールします。
- PCを再起動し、アップグレードを再試行します。
不要なストアアプリ・常駐ユーティリティ・セキュリティソフトを削除/無効化
ストアアプリやメーカー独自ユーティリティ、常駐ソフト、セキュリティソフトがバックグラウンドでデータ移行を妨げる可能性がありますので、アップグレード前にそれらをアンインストールまたは無効化してください。
- 「設定」→「アプリ」→「インストール済みアプリ」を開きます。
- 不要なストアアプリやメーカー独自のユーティリティ、セキュリティソフトを選んで「アンインストール」または「無効化」を実行します。
- タスクマネージャーを開き、「スタートアップ」タブから不要な常駐アプリを「無効」に設定します。
- PCを再起動し、アップグレードを再実行します。
ドライバー(Bluetooth・ストレージ・RAID/NVMe等)を最新版に更新・不要ドライバー削除
ドライバーの不整合は最も多い原因の一つです。特に Bluetooth、ストレージ、RAID/NVMe、グラフィックス関連のドライバーを最新版に更新し、不要なものは削除してください。
- 「デバイスマネージャー」を開き、Bluetoothアダプター、ストレージコントローラー、RAID/NVMeコントローラー、グラフィックスアダプターを確認します。
- 各デバイスを右クリック→「ドライバーの更新」を選択し、自動または手動で最新版をインストールします。
- 使用していない古いドライバーや無効なデバイスは「デバイスのアンインストール」で削除します。
- マザーボードのチップセットドライバーやBIOS(UEFI)も更新の有無を確認し、可能であれば最新版にします。
- 更新・削除終了後、PCを再起動し、アップグレードを再試行します。
BitLockerや暗号化設定を一時解除
BitLockerや他の暗号化が有効なままでは、データ移行処理で認証やアクセスが阻害されてエラーになる可能性があります。事前に解除して実施してください。
- 「コントロールパネル」→「BitLockerドライブ暗号化」を開きます。
- 対象となるドライブで「BitLockerを一時停止」または「無効化」を選択します。
- PCを再起動後、アップグレードを実行します。
- アップグレードが完了したら、BitLockerを再度有効化してください。
ディスク空き容量確保/システムファイル修復(SFC・DISM)
ディスク容量が不足していたり、システムファイルが破損していたりすると、データ移行処理が途中で止まる可能性があります。容量確保と修復を実行しましょう。
- 「設定」→「システム」→「記憶域」でCドライブの空き容量を確認し、不要なファイルや一時ファイルを削除して、可能な限り20 GB以上の空きを確保します。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下を順に実行します:
DISM /Online /Cleanup‑Image /RestoreHealth
sfc /scannow
- 処理が完了したら、PCを再起動してアップグレードを再試行します。
専門業者に相談する
上記の対処法をすべて実施しても改善しない場合、またはHDD/SSDが認識しない・異音がする・起動が不安定という状況であれば、特に自力での対応によるデータ損失のリスクが高まります。
私たち、デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績(※1)を有し、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い成果を誇っています。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談ください。
※1:2011年1月以降累計相談件数
※2:2023年10月時点。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数









































