PCの起動時やイベントログを確認していて、「l1vhlwf サービスを、次のエラーが原因で開始できませんでした: ユーザーはハイパーバイザー機能を使用できません」というメッセージが表示されて困っていませんか？
特にWindows 11の最新アップデート（24H2など）を適用した後にこのエラーが出るケースが増えており、何が原因なのか不安になるユーザーも少なくありません。
このメッセージは、仮想化技術に関する機能設定やドライバに起因しており、Hyper-V関連の環境構成が関わっています。
設定を誤るとシステムの仮想化機能や一部アプリケーションに支障が出るリスクもあるため、対応は慎重に行う必要があります。
本記事では、このエラーの仕組みと、安全に行える設定変更や回避策をわかりやすく解説しています。
仮想化設定やシステム構成の変更に不安がある場合は、私たちデジタルデータリカバリーまでご相談ください。
相談から初期診断まで24時間365日体制で無料でご案内しています。
目次
l1vhlwfエラーとは？内容と仕組み
このエラーは、Windowsのサービス起動時に「l1vhlwf」ドライバーに関連した処理が失敗することで表示されます。l1vhlwf.sysは「Nested Network Virtualization（ネストされたネットワーク仮想化）」を制御するドライバーで、Hyper-VやWindowsの仮想化基盤と連動しています。
Windows 11の24H2以降のバージョンではこのドライバーが標準搭載されるようになっており、仮想化関連機能が正しく有効化されていない場合にエラーとして記録されます。
ハイパーバイザー機能が無効な環境では、l1vhlwfサービスが正常に起動できず、エラーとなるのが主な仕組みです。
l1vhlwfサービスエラーの主な症状
このエラーは、目に見える不具合が発生しないケースもありますが、以下のような現象が伴う場合もあります。
- イベントログに「エラー7000」が記録される
- PC起動時にサービスエラーの通知が表示される
- Hyper-VやWSL2の仮想環境が正常に動作しない
- 仮想化を必要とするアプリケーションで起動エラーが出る
- l1vhlwf.sysに関するクラッシュや不具合報告がある
特に仮想化技術を使用していないユーザーの場合、大きな影響はないこともありますが、イベントログのエラーが気になる場合や仮想環境の不具合が見られる場合は対応が必要です。
l1vhlwfエラーの原因
このエラーは、Windowsシステムの仮想化関連サービスと連動して動作する「l1vhlwf」ドライバーが、正常に起動できなかったことを示します。エラーの背後には、BIOS設定やWindows機能の状態、サービスの競合など、複数の要因が存在します。
仮想化機能がBIOSで無効になっている
l1vhlwfサービスは、ハイパーバイザー機能を前提とした仮想化ネットワーク技術に依存しています。そのため、BIOSレベルでIntel VTやAMD-Vが無効になっていると、サービスが起動できずにエラーを出すことがあります。
Hyper-VやWindowsハイパーバイザープラットフォームが未有効
Windowsの「Hyper-V」「仮想マシンプラットフォーム」「Windowsハイパーバイザープラットフォーム」などの機能が無効になっている場合、l1vhlwfサービスは依存対象の機能が存在しないため、起動できません。
アップデートによるドライバ設定の不整合
Windows 11 24H2以降のアップデート適用後、一部環境で仮想化機能を使わないにもかかわらず、l1vhlwfサービスが構成ファイルに追加されることがあります。この状態で仮想化未対応の環境だと、サービス起動時に失敗してエラーとなることがあります。
仮想マシンや接続ストレージへのアクセス障害
Hyper-VやWSLなどの仮想環境を利用している場合、このエラーによって仮想マシン内のデータや、仮想化経由で接続された外部ストレージへのアクセスに支障をきたす可能性があります。特に、仮想化されたディスク（VHD/VHDXファイルなど）や外付けドライブを接続している状態でエラーが発生すると、データが読み取れなくなったり、破損するリスクも懸念されます。
仮想マシン内の作業ファイルや接続先のUSBメモリ、外付けHDD、NAS等に重要なデータが含まれている場合、状態が悪化する前に専門業者に相談することをおすすめします。
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l1vhlwfエラーの対処法
以下では、l1vhlwfサービスのエラーを安全に対処するための設定確認と修正手順をご紹介します。ご自身の利用環境に仮想化機能が必要かどうかを見極めたうえで、適切な対応を進めてください。
BIOSで仮想化支援機能（Intel VT/AMD-V）を有効にする
仮想化機能が無効な場合、ハイパーバイザー関連のサービスが起動できないため、BIOS設定を確認します。
- PCをシャットダウンし、BIOS設定（DELキーやF2など）に入る
- 「Intel Virtualization Technology」または「AMD-V」を有効化する
- 設定を保存し再起動する
- Windowsを起動してイベントログを確認する
Windows機能でHyper-Vやハイパーバイザープラットフォームを有効化
Hyper-Vや仮想化に関連するWindows機能が無効になっている場合は、明示的に有効化する必要があります。
- 「コントロールパネル」→「プログラムと機能」→「Windowsの機能の有効化または無効化」を開く
- 「Hyper-V」「仮想マシンプラットフォーム」「Windowsハイパーバイザープラットフォーム」にチェックを入れる
- PCを再起動する
仮想化を使用しない場合はl1vhlwfサービスを無効化
Hyper-VやWSLなどを使わないユーザーは、サービス自体を無効化することでエラー表示を回避できます。ただし、レジストリ操作は誤るとシステムに影響を及ぼすリスクがあるため、操作に不安がある場合は無理に行わないようにしてください。
- 「regedit.exe」を管理者として実行
- 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\l1vhlwf」に移動
- 「Start」の値を「4」に変更（=無効化）
- PCを再起動する
専門業者に相談する
設定変更やレジストリの操作に不安がある場合、仮想化を含む環境の復元を誤って進めると、他のアプリケーションやOS構成にも影響する可能性があります。
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※1 期間：2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
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よくある質問
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営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
