Windows 11で「CLSID 2593f8b9-4eaf-457c-b68a-50f6b8ea6b54」や「APPID 15c20b67-12e7-4bb6-92bb-7aff07997402」に関連するDCOMエラー（イベントID 10016）が頻繁に表示され、不安を感じていませんか？
これは「RuntimeBroker」というWindowsシステムコンポーネントが適切な権限で起動できなかった際に発生する警告で、多くの場合は動作上の支障はありません。しかし、構成や権限の変更を誤るとシステムが起動しなくなるリスクもあるため注意が必要です。
この記事では、RuntimeBrokerエラーの意味・原因・安全な対処法をわかりやすく紹介します。
もしストレージやユーザープロファイルの破損を伴うケースや繰り返し発生する場合は、私たちデジタルデータリカバリーまでご相談ください。相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。
目次
CLSID「2593f8b9-4eaf-457c-b68a-50f6b8ea6b54」とは？RuntimeBrokerの概要
Windowsパソコンで「RuntimeBroker（ランタイムブローカー）」という仕組みが動いていることがあります。これは、Microsoft Storeのアプリなどが使うときに、そのアプリが勝手にパソコンの中の大事な情報にアクセスしないように見張る役割をしています。
「CLSID」や「APPID」は、そのRuntimeBrokerの“部品番号”のようなもので、イベントログ（パソコンの記録）に表示されることがあります。たとえば「15c20b67-～」という番号は「PerAppRuntimeBroker」という種類を示しています。
この仕組みが正常に動作していれば問題はありませんが、もし内部の構成（CLSIDやAPPIDで示されるDCOMコンポーネント）が破損したり、異常をきたしたりすると、アプリの起動エラーや動作不良を引き起こすことがあります。最悪の場合、アプリ内に保存されていたデータにアクセスできなくなるリスクもあります。
RuntimeBrokerエラーの主な症状
イベントビューアで確認されるこのエラーは通常警告レベルであり、PCの動作には影響しないケースが大半です。以下のような症状が見られる場合があります。
- イベントビューアに「イベントID 10016」が頻発
- Microsoft Storeアプリの起動時に警告が出る
- EdgeやUWPアプリのバックグラウンド動作が遅くなる
- 起動直後に一時的なCPU使用率の上昇
- アプリの応答が途切れることがある
これらの現象はシステム全体の不具合を示すものではありませんが、設定変更や権限誤設定が絡むとデータ破損やプロファイル障害が起きる危険性があるため注意が必要です。
当社では、こうした権限構成エラーやストレージ関連の問題について24時間365日無料で診断を行っています。
RuntimeBroker（CLSID 2593f8b9…）エラーの原因
このエラーは主に、Windows内部でのDCOM権限の不整合やレジストリアクセス制御の異常によって発生します。RuntimeBrokerやPerAppRuntimeBrokerが必要な「ローカル起動」権限を持たないユーザーから呼び出された場合にイベントID 10016が記録されます。
DCOMアクセス権限の不足
コンポーネントサービスで「RuntimeBroker」コンポーネントの「起動とアクティベーションのアクセス許可」が「Users」グループに設定されていない場合、ローカルアクティブ化権限の不足エラーが出ます。Microsoftは「無害な警告」としていますが、頻発する場合は設定の修正を検討してください。
レジストリの権限設定の誤り
レジストリキー HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{2593f8b9-4eaf-457c-b68a-50f6b8ea6b54} や HKEY_CLASSES_ROOT\AppID\{15c20b67-12e7-4bb6-92bb-7aff07997402} のアクセス制御が壊れていると、RuntimeBrokerが正常にアクティブ化できません。
この操作を誤るとシステム全体が起動不能になるリスクがあるため、権限修正は慎重に行うか専門業者に相談するのが安全です。
ストレージまたはユーザープロファイルの破損
HDDやSSD上のユーザープロファイルが破損している場合、内部的な権限エラーとしてDCOM警告が出ることがあります。特にWindowsアップデート中の電源断やセクタ不良が関係していると、根本的にはストレージ障害が原因のこともあります。
こうしたケースでは、設定変更ではなくデータ保全が最優先です。誤った対応でデータ損失が拡大する危険性があるため、早めにデジタルデータリカバリーまでご相談ください。当社では24時間365日無料で初期診断を行っています。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
イベントビューアに「イベントID 10016」が頻発――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
レジストリや権限設定を変更したことで、かえってシステムに不具合を引き起こすケースもあります。特に原因が複雑な場合は、自己判断で対応すると状況を悪化させるリスクがあるため注意が必要です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上（2011年1月～）の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数／データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績）という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
RuntimeBrokerエラーの対処法
イベントID 10016（RuntimeBroker）のエラーは多くの場合無視可能ですが、頻発して気になる場合は、以下の手順で安全に権限設定を見直すことができます。
コンポーネントサービスで権限を修正
コンポーネントサービス（dcomcnfg）を使用して、RuntimeBrokerのDCOMアクセス権限を修正します。
- Windowsキー＋Rを押し、「dcomcnfg」と入力して起動します。
- 「コンピュータ」→「マイコンピュータ」→「DCOM構成」を開きます。
- 「RuntimeBroker」を探して右クリック、「プロパティ」を開きます。
- 「セキュリティ」タブの「起動とアクティベーションのアクセス許可」を「カスタマイズ」に変更。
- 「Users」グループを追加し、「ローカル起動」「ローカルアクティベーション」を許可。
- 保存後、Windowsを再起動します。
レジストリの所有権を変更
レジストリエディタを使用してCLSIDとAPPIDのアクセス制御を見直します。権限誤設定のリスクがあるため、不安な場合は専門業者に相談することをおすすめします。
- 「regedit」を開き、以下のキーを順に確認します：
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{2593f8b9-4eaf-457c-b68a-50f6b8ea6b54}
HKEY_CLASSES_ROOT\AppID\{15c20b67-12e7-4bb6-92bb-7aff07997402} - 各キーを右クリックし「アクセス許可」→「詳細設定」で所有者を「Administrators」に変更。
- 「Administrators」にフルコントロール権限を付与。
- 設定後に再起動します。
システムを再起動して確認
設定変更後はPCを再起動し、イベントビューアを開いて「アプリケーションとサービスログ」→「Microsoft」→「Windows」→「DistributedCOM」で警告が消えているか確認します。
専門業者に相談する
権限修正を行ってもエラーが継続する場合や、ストレージ障害を伴う場合は、システムデータが損傷している可能性があります。自力での修復はデータ消失を招く危険性があるため、専門のデータ復旧業者に相談してください。
デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績（※1）を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※2）という高い成果を上げています。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談ください。
※1 期間：2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2％」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
