Windows 11のイベントビューアで「PerAppRuntimeBroker」や「DistributedCOM 10016」エラーが頻繁に表示され、不安を感じていませんか？
この警告はシステムが特定のコンポーネントを適切な権限で起動できなかったことを意味しますが、多くの場合、動作上の支障はありません。とはいえ、ストレージやユーザープロファイルに関連するアクセス制御の不整合が原因の場合、設定変更を誤るとOSやアプリが起動不能になるリスクもあります。
この記事では、PerAppRuntimeBrokerエラーの原因と安全な対処法を丁寧に解説します。
もし重要な業務データやユーザープロファイルに関わる領域で発生している場合は、無理に権限変更を行わず、私たちデジタルデータリカバリーまでご相談ください。相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。
目次
PerAppRuntimeBrokerエラーが表示されるときの主な症状
PerAppRuntimeBrokerエラーが表示されるときの主な症状は次の通りです。
- アプリの起動や動作が遅くなり、反応しなくなることがある
- イベントビューアに「PerAppRuntimeBroker」関連のエラー（Event ID 10016）が頻発する
- 「アプリケーション固有のアクセス許可設定が…」という警告が繰り返し表示される
- 特定のユニバーサルアプリ（ストアアプリなど）が起動できない、または強制終了する
- エラー発生時にパフォーマンスが低下し、バックグラウンドタスクが止まる場合がある
同じようなエラーメッセージでも、原因は多岐にわたります。正常にアプリケーションを動作させるには、適切なシステム設定やアクセス権限の管理が求められます。対処を誤ると、アプリだけでなくOS全体の挙動に影響を及ぼし、作業に支障をきたす恐れがあります。
このエラーは、見た目にわかるような異常がない場合でも、内部のシステム構成やアクセス許可の不整合によって発生することがあります。自己判断でレジストリや権限を変更すると、かえって問題が複雑化する可能性があるため注意が必要です。正確な原因を特定して安定した環境を取り戻すには、知見を持つ専門業者の診断を受けることが重要です。
当社では相談から初期診断まで24時間365日体制で無料でご案内しています。ぜひ気軽にご相談ください。
PerAppRuntimeBrokerエラーの原因
このエラーは主に、WindowsのDCOM（Distributed Component Object Model）機能が、特定のユーザーまたはプロセスに適切な起動権限を付与していない場合に発生します。エラーの発生そのものはシステム設計上の仕様であることも多く、無害なケースもありますが、まれにシステムの権限構成やユーザープロファイル破損が原因の場合もあります。
DCOM権限の不整合
もっとも一般的な原因は、WindowsのDCOMコンポーネントにおける「Local Activation（ローカルアクティベーション）」権限の不整合です。特定のアプリ（Microsoft StoreやEdgeなどのUWPアプリ）が起動時にPerAppRuntimeBrokerを呼び出す際、適切なアクセス許可がないとイベントログにエラーが記録されます。このケースでは、通常システム動作には影響しませんが、頻繁に記録される場合は設定の修正が必要です。
レジストリのアクセス制御設定の誤り
レジストリキー HKEY_CLASSES_ROOT\AppID\{15C20B67-12E7-4BB6-92BB-7AFF07997402} に設定されているアクセス権限が破損・不整合を起こすと、PerAppRuntimeBrokerの呼び出しが拒否され、エラーが発生します。誤って権限を変更すると、システム全体が起動不能になるリスクがあるため、手動修正を行う際は慎重さが求められます。安全性に不安がある場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
システムファイルの破損
Windows 11で発生する「PerAppRuntimeBrokerエラー（イベントID 10016）」は、システムファイルの破損が原因となることがあります。これらはOSの基本動作に不可欠なファイルで、破損するとアプリやサービスの起動に支障をきたします。
電源トラブルやアップデート中の不具合によってシステムファイルが壊れることは珍しくなく、アクセス権の設定が正しく行われずにエラーが発生するケースも見られます。
放置すると他の不具合も誘発する恐れがあるため、早めの診断と対応が必要です。異常を感じた際は、専門業者に相談することをおすすめします。
HDD・SSDの故障
「PerAppRuntimeBrokerエラー（イベントID 10016）」は、OSのシステムファイルが正しく読み込めない場合にも発生します。その原因のひとつに、OSが保存されているHDDやSSDの故障が挙げられます。
HDDは経年劣化や衝撃によって読み取り不良や異音が生じることがあり、SSDは前触れなく突然認識されなくなるケースもあります。こうした障害が進行すると、エラーの頻発やOSの不安定化につながります。
物理障害は見た目で判断しにくく、通電や再起動を繰り返すと悪化するおそれがあるため、異常に気付いた段階で専門業者に相談することが重要です。
当社では、相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にお問い合わせください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
イベントビューアに「PerAppRuntimeBroker」関連のエラー（Event ID 10016）が頻発する――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
レジストリの編集や権限設定を変更したことで、システム全体の動作に影響を及ぼしてしまうケースもあります。特にWindowsの重要なサービスに関わる項目を誤って変更すると、かえって不具合が悪化するリスクがあるため注意が必要です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上（2011年1月～）の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数／データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績）という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
PerAppRuntimeBrokerエラーの対処法
ここでは、PerAppRuntimeBrokerエラー（イベントID 10016）を安全に解消するための代表的な方法を紹介します。エラーそのものは無害な場合もありますが、頻発する・ストレージアクセスに影響する場合は、以下の手順を慎重に行ってください。
DCOM設定（コンポーネントサービス）の変更
WindowsのDCOM構成を変更することで、エラーの発生を抑制できる場合があります。設定を誤るとアプリが起動できなくなる場合もあるため、慎重に進めてください。
- Windowsキー＋Rを押し、「dcomcnfg」と入力して実行します。
- 「コンポーネントサービス」→「コンピュータ」→「マイコンピュータ」→「DCOM構成」を開きます。
- 「PerAppRuntimeBroker」を探し、右クリックして「プロパティ」を開きます。
- 「セキュリティ」タブで「起動とアクティベーションのアクセス許可」を編集し、「Users」グループにローカル起動・ローカルアクティベーション権限を付与します。
- 設定を保存し、Windowsを再起動します。
レジストリの権限修正
イベントID 10016の修正でよく用いられる手順です。レジストリ編集はシステムに直接影響するため、バックアップを取ってから行いましょう。
- 「regedit」を検索してレジストリエディタを開きます。
HKEY_CLASSES_ROOT\AppID\{15C20B67-12E7-4BB6-92BB-7AFF07997402}を探します。- 右クリックし「アクセス許可」→「詳細設定」→所有者を「Administrators」に変更します。
- 「Administrators」にフルコントロール権限を付与します。
- 変更を保存し、再起動します。
システムファイルの整合性確認
エラーが頻発する場合や他の警告と併発している場合、システムファイル破損の可能性があります。この場合、コマンドによる修復を試みます。
- 管理者として「コマンドプロンプト」を起動します。
sfc /scannowを入力して実行します。- 続いて
Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthを実行します。 - 完了後、PCを再起動し、イベントログを確認します。
もし修復でデータ破損が見つかった場合や、システムが起動不能になった場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
専門業者に相談する
ここまでの手順で改善しない場合、権限設定やストレージ内部の不整合が深刻化している可能性があります。誤った修復はデータを完全に失う危険性もあるため、速やかにデータ復旧の専門業者へご相談ください。
デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績（※1）を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※2）という高い成果を上げています。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談いただけます。
※1 期間：2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2％」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
