Windows Update実行時に表示されるエラー「0x80070306(The handle is invalid.)」は、多くのユーザーを悩ませる代表的な不具合のひとつです。システム内部で必要なリソースに正しくアクセスできないことが背景にあり、放置すると更新が適用できずシステムが不安定になるリスクがあります。
本記事では、0x80070306エラーの仕組みと原因、さらに段階的に試せる対処法を紹介します。
誤った対応は大切なデータを失う危険につながるため、慎重な作業が求められます。自力での解決に不安を感じる場合や業務用PCなど重要データを含む場合は、私たちデジタルデータリカバリーまでお気軽にご相談ください。相談から初期診断まで24時間365日体制で無料でご案内しています。
目次
エラーコード0x80070306とは?症状と特徴
エラー「0x80070306」は、Windows Update中に「The handle is invalid.(ハンドルが無効)」というメッセージと共に表示されます。内部で利用するリソース(ファイル、プロセス、レジストリなど)が破損、参照不整合、または既に閉じられている場合に発生することが多いです。
このエラーは単なる一時的な不具合だけでなく、システムファイルの破損や更新プログラム間の不整合を示しているケースもあります。システム内部の不具合を知らせる警告として捉える必要があります。
0x80070306エラーの主な症状
具体的な症状としては以下のようなケースが報告されています。
- Windows Updateの途中で処理が中断される
- 「The handle is invalid」と表示され適用が失敗する
- 再起動後も更新が繰り返し失敗する
- 特定の累積更新でのみ発生する
- システムが不安定になり動作が遅くなる
原因は複数考えられるため、安易に一つの対処法に頼るのは危険です。誤った修復を行うとシステム破損やデータ消失のリスクが高まります。状況に応じた段階的な対応が必要です。
当社では、初期診断から復旧のご案内まで24時間365日無料で対応しています。重要な環境で問題が発生した場合は、まずご相談ください。
エラーコード0x80070306の原因
このエラーは複数の要因が絡み合って発生するため、個別に原因を切り分けることが大切です。
Windows Updateコンポーネントの不具合
Update関連サービスやフォルダ(SoftwareDistributionやCatroot2)が破損している場合にエラーが発生します。これらをリセットすることで解決するケースもあります。ただし、繰り返す場合は専門業者に相談するのが安心です。
更新パッケージ間の不整合
インストールされている更新パッケージ同士のバージョン不整合や競合が原因となる場合があります。この場合、該当パッチを手動適用するかインプレースアップグレードが有効です。
システムファイルの破損
エラーコード「0x80070306(The handle is invalid)」は、Windowsの更新に必要なシステムファイルが破損している場合に発生します。これらはOSの起動や動作を支える重要なファイルで、壊れると更新処理に不具合が生じます。
強制終了やアップデート中のトラブルが原因で破損することがあり、「更新が止まる」「エラー画面が表示される」といった症状が出ることもあります。
放置するとシステムが不安定になり、最悪の場合は起動できなくなるため、異常を感じたら早めに専門業者へ相談することが大切です。
ストレージ障害やリソース破損
HDDやSSDに物理障害がある場合、更新処理に必要なリソースへのアクセスが失敗しやすくなります。HDDでは不良セクタ、SSDではコントローラ異常などが関係することがあります。こうした状態を放置するとデータ消失やシステム起動不能の危険があります。
単なる更新エラーに見えて実はストレージ障害というケースも少なくありません。この場合は自力修復では改善が困難であり、データ復旧業者に相談するのが最適です。当社では24時間365日無料で診断を行っていますので、大切なデータを守るために早めの対応をおすすめします。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「Windows Updateの途中で処理が中断される」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
再試行を繰り返したり、システムを強制終了してしまうことで不具合が悪化するケースもあります。特に内部のストレージやOSに問題があった場合、誤った操作によって大切なデータを失うリスクが高まります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
エラーコード0x80070306の対処法
ここではエラーを解決するための代表的な手順を、安全に試せる順序で解説します。
Windows Updateトラブルシューティングの実行
最も簡単に試せる方法として、標準搭載のトラブルシューティングツールがあります。
- 「設定」を開き「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 「トラブルシューティング」から「追加のトラブルシューティングツール」を選びます。
- 「Windows Update」を実行し、指示に従って修復します。
システムファイル修復(sfc・DISM)
破損したシステムファイルを修復することで、エラー解消が期待できます。
- 「Windowsターミナル(管理者)」を開きます。
- 以下のコマンドを順に入力して実行します:
sfc /scannow DISM.exe /Online /Cleanup-image /RestoreHealth
- 完了後、再起動して更新を再試行します。
Updateコンポーネントのリセット
キャッシュやコンポーネントが破損している場合、リセットが効果的です。
- 管理者権限で「コマンドプロンプト」を開きます。
- 以下を順に入力して実行します:
net stop wuauserv net stop cryptsvc net stop bits net stop msiserver ren %windir%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old ren %windir%\System32\catroot2 catroot2.old net start wuauserv net start cryptsvc net start bits net start msiserver
- PCを再起動し、再度Windows Updateを試します。
手動アップデートやインプレースアップグレード
更新パッケージの不整合が原因の場合、手動インストールやOSの上書き修復が有効です。
- Microsoft公式サイトから「Media Creation Tool」をダウンロードします。
- 「このPCを今すぐアップグレード」を選択します。
- 画面の指示に従い、OSを上書き修復します。
セキュリティソフトの一時停止・削除
サードパーティ製のウイルス対策ソフトが競合しているケースもあります。一時的に停止、または削除して試すのも一案です。ただしリスクが伴うため、実施前に専門業者に相談するのも安心です。
専門業者に相談する
ここまでの対処を行っても解決しない場合、ストレージ障害や深刻なシステム破損の可能性があります。無理に作業を続けるとデータ喪失やOS破損のリスクが高まります。
私たちデジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績(※1)と復旧件数割合91.5%(※2)という成果を誇ります。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じたら早めにご相談ください。
※1 期間:2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。