Windows 11の更新「KB5063878」適用後に、突然SSDやHDDが認識されなくなったという声が多く寄せられています。
こうしたトラブルは、Windowsの更新による一時的な不具合と思われがちですが、実際にはドライブ側に隠れた障害が潜んでいることもあり、データ損失のリスクも少なくありません。大切なデータを保存している場合、早急な対応を怠ると深刻な結果を招く可能性もあります。
この記事では、KB5063878に関連する不具合の特徴と、データを守るための適切な対処法をわかりやすく解説しています。重要なファイルを守るためにも、ぜひ参考にしてください。
他社では対応できない場合でも、デジタルデータリカバリーでは復旧実績があり、最適な方法をご提案可能です。SSDやHDDにアクセスできない状態でも、24時間365日対応の無料診断をご利用いただけます。
目次
KB5063878とは?この不具合の症状
KB5063878 は、2025年8月12日に配信された Windows 11 バージョン24H2 向けのセキュリティ更新プログラムです。サインインの遅延改善や品質向上などを目的とした修正が含まれていますが、適用後にSSDやHDDが突然認識されなくなる不具合が一部の環境で報告されています。
特に、ドライブの空き容量が少ない状態や50GBを超える大容量ファイル操作時に、ストレージがOS・BIOSの両方から消える事例が目立ちます。再起動で復旧する場合もありますが、論理障害や物理障害が進行している可能性もあり、使用を続けると回復不能なデータ損失に繋がるリスクがあります。
主な症状
以下は、KB5063878 適用後に多く報告されている症状です。該当する場合は、早期の対応が推奨されます。
- 大容量(50GB以上)のファイル書き込み・展開中にSSD/HDDが見えなくなる
- ドライブ空き容量が60%以上の場合に障害が起きやすい
- BIOSやディスク管理ツールでもドライブが認識されない
- 再起動で一時的に復帰するが、また同様の操作で消える
- SMART情報が取得できない、または読み取りエラーが出る
この問題の原因を正確に特定するのは難しく、誤った対処をすると症状が悪化する恐れがあります。ここからは、考えられている主な原因を分かりやすくご紹介します。
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認識トラブルの主な原因
以下に、この症状を引き起こしている可能性が高い要因をまとめます。自力で対応可能なものと、専門的な対応が必要なものがあります。
容量不足と大容量書き込みの過負荷
SSD や HDD の空き容量が 60%以上埋まっていたり、大容量ファイル(50GB以上)の書き込み・展開が行われている状態で、更新 KB5063878 適用後に認識が消えるケースが非常に多く報告されています。容量の不足はキャッシュや書き込みバッファに余裕がなくなるため、過負荷時に不具合を起こしやすいです。
ドライブコントローラー(例:Phison 等)の互換性問題
特に Phison コントローラーを採用した SSD で症状が目立っており、同様のケースで多数のユーザー報告があります。コントローラーの制御方式が新しいセキュリティ更新プログラムと干渉し、正しく通信できなくなる可能性があります。過負荷な状況でこれがトリガーになることが多く、自力での解決が難しいことがあります。
ドライバー・ファームウェアの古さ
ストレージデバイスおよびマザーボードのドライバーや SSD ファームウェアが最新版でない場合、Windows の更新後の新しいシステムファイルと噛み合わず、認識トラブルが発生することがあります。メーカーが提供する更新があれば適用することで改善することがあります。
レジストリや電源管理設定の変更
更新プログラムの中には、ストレージデバイスの電源管理やスリープ設定、レジストリでのストレージアクセスに関わる設定が含まれるものがあります。これらがなんらかの競合を起こして、アイドル状態あるいは構成変更後にドライブがスリープから戻らない、または認識しなくなることがあります。
物理的/論理的なストレージ障害(ハードウェア故障)
ストレージは精密機器であるため、内部の部品劣化やフラッシュメモリの消耗、コントローラや基板の故障といった物理的・論理的障害が突然表面化することがあります。更新や通常の操作がきっかけで一気に不具合が進行し、認識不良やアクセス不能といった深刻な症状につながるケースも少なくありません。
こうした障害は専門設備や知識がなければ修復が難しく、誤った対応で回復不能なデータ損失に直結するリスクが高いです。大切なデータを守るためには、無理に操作を続けず、データ復旧業者への相談が最も安全な手段となります。
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【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

「B5063878エラーが出てHDD・SSDが認識されない、、」――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
KB5063878エラーが出た際に、誤って初期化や修復操作を行ってしまうと、データにアクセスできなくなる危険があります。特に内部の故障が原因だった場合、自力での対応はかえって状態を悪化させてしまうリスクが高いため注意が必要です。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
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大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
KB5063878エラーの対処法
不具合の程度や環境によってできる対処法は異なります。ここでは比較的リスクが低いものから順に、自力で試せる方法を整理します。大切なデータが保存されている場合は慎重に行ってください。
KB5063878のアンインストール
この更新プログラムの適用後にドライブが消えた場合、まずはこれをアンインストールすることが最も即効性があります。
- スタートメニューから「設定」を開く。
- 「Windows Update」セクションに移動する。
- 「更新の履歴」をクリック。
- 「更新プログラムをアンインストール」を選択する。
- 一覧から KB5063878 を探し、アンインストールを実行する。
- アンインストール完了後、PCを再起動する。
- 再起動後、エクスプローラーやディスクの管理ツールでドライブが復帰しているか確認する。
- 必要であれば、Windows Update を一時的に停止して再び問題の更新が自動で再インストールされないようにする。
ドライバー・ファームウェアの更新
ドライブが認識しない原因がコントローラー互換性やファームウェアの問題の場合、更新により改善する可能性があります。古いまま放置するとさらなる認識障害やデータ破損の可能性があります。
- デバイスマネージャーを開く(スタート右クリック → デバイスマネージャー)。
- 「ディスクドライブ」セクションを展開し、対象SSD/HDDを探す。
- 右クリックして「ドライバーの更新」を選択。
- 「自動でドライバーソフトウェアを検索」を選ぶ、あるいはメーカーサイトから最新ドライバーをダウンロードして手動で適用する。
- SSD の製造元のサイトからファームウェアの最新版が提供されていないか確認し、提供されていればファームウェアアップデートツールを使って更新する。
- 更新後、PCを再起動し、ドライブが認識されるか確認する。
ディスク管理ツールでドライブ文字の再割り当て
ドライブそのものは BIOS やディスク管理ツールで認識されているが、エクスプローラーなどに表示されない場合があります。そのような時はドライブ文字が外れていたり重複していたりすることが原因の可能性があります。
- 「スタート」を右クリック → 「コンピューターの管理」を選択。
- 左側から「ディスクの管理」を開く。
- 表示されているドライブ一覧から、エクスプローラーに表示されていないドライブを探す。
- そのドライブを右クリック → 「ドライブ文字とパスの変更」を選択。
- 新しいドライブ文字を割り当て、「OK」をクリック。
- エクスプローラーで該当ドライブが表示されるか確認。
SFC / DISM によるシステムファイルの修復
更新時にシステムファイルが破損していたり不整合が生じている場合、これらのツールで修復できることがあります。
- 管理者権限でコマンドプロンプトまたは Windows ターミナルを開く。
- コマンド `sfc /scannow` を実行し、システムファイルをチェックする。
- 終了後、再起動する。
- 再び管理者権限でターミナルを開き、`DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth` を実行。
- 完了後に再起動して、ドライブ認識状態を確認。
セーフモードでの起動
通常起動では更新後のドライバーやサービスが影響している可能性があります。セーフモードで起動することで最小限の環境で認識の有無を確認でき、原因切り分けに役立ちます。
- Windows の再起動を行う際、「Shift」キーを押しながら「再起動」を選択する。
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」へ進む。
- その中から「セーフモード」を選択(F4 キーなど)。
- セーフモードで起動後、ディスク管理ツールや BIOS/UEFI でドライブが見えるか確認する。
- 問題が起きる条件(大容量書き込みなど)を避けながら動作検証する。
バックアップと専門業者への相談
上記の対処法を試しても改善しない、または認識不良が断続的に発生している場合は、自力での対応には限界があります。データの安全を最優先にするため、専門業者への相談を検討してください。
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※1 期間:2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績